ネガティブなノイズ(情報)を減らし、ポジティブなシグナルを増やそう!


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成功が約束される選択の法則: 必ず結果が出る今を選ぶ5つの仕組み
著者:ショーン・エイカー
出版社:徳間書店

本書の要約

世の中には自分をネガティブにするノイズがあふれています。ネガティブなノイズと自分をハッピーにしてくれるシグナルを見分けるようにしましょう。ノイズを減らし、シグナルを増やすことで、目の前のことに集中でき、結果を出せるようになります。

ノイズとシグナルを聞き分けよう!

ノイズは可能性を開花できないネガティブな現実に人を誘うが、ポジティブなシグナルほ、より価儲のある現実を作り出して成功への道を描き出し、ゴールを目指す努力を促進してくれる。(ショーン・エイカー)

現代社会は、膨大な情報で溢れ、ノイズの中からポジティブなシグナルを聴ぎ取ることが難しくなっています。ポジティブ心理学と神経科学の研究によると、脳が受け取る情報の全体量を意識的に5パーセント減らせぱ、よいシグナルを聞き取るチャンスが大幅に向上することがわかっています。

ノイズを生じるのは外界だけではありません。自分の脳もまた大きなノイズを生み出す元凶であることを忘れないようにしましょう。ハーバード大学の心理学者ウィリアム・ジェイムズは、「認識の一部は目の前の対象物から五感を経てもたらされる。他は常に自分の頭の中で作られる」と述べています。

言い換えれば、現実だと思っているものの大都分が外界の事実ではなく、自分内部の声から生まれていおるのです。心配、不安、ネガティビティ、恐れなどが頭の中で、増幅しているのです。これでは結果を残せるわけがありません。外部のノイズだけでなく、内部のノイズにも注意を払うようにしましょう。

一番価値ある現実を作ろうと思うなら、そして私生活でも仕事においても効率的でありたいなら、外界のノイズだけでなく内部のノイズも遮断する方法を考えなければならない。

世の中には価値ある情報のシグナル(チャンス・可能性)とそれ以外のネガティブな情報のノイズが存在します。シグナルとノイズを聞き分けることで、自分の可能性を広げられます。

ノイズを5%消去して、シグナルの比率を高める方法

ノイズを見極める4つの方法
1、無用な情報、つまりその情報によって、自分の行動が変わらないもの
自分の行動を買えない情報は不要な情報です。普段接するニュースの多くはこれに当たります。
2、時宜を得ない、つまり今すぐは不要な情報、必要になってくる頃には古くなっているもの
今、不要な情報には時間を使わないようにすることで、エネルギーの浪費を防げます。
3、憶測によるもの。つまり実際にそうだというのではなく、誰かがそう推測しているという情報
天気予報や市場予測に左右されないようにすべきです。憶測による情報にはほとんど価値がないと考えましょう。
4、気を散らせるもの。つまりゴールを目指すのに妨げとなるもの
自分のゴールを明確にし、不要な情報を出来るだけ、排除しましょう。

この4つの情報を避けることで、よい情報に出会えるようになります。ノイズを見分けるだけでなく、時間を節約することで、生産性を高めてくれます。自分の行動を変える情報のみにフォーカスして、自分を高めることに時間を使いましょう。

私たち人間は遥か昔、猛獣からの危険いに絶えず晒されていました。その結果、人類の原始の脳は何百万年もの進化の間に、環境の中の脅威に波長を合わせて受信するようにプログラムされていったのです。

私たちの脳はリスクに反応しやすくなり、ネガティブなノイズはシグナルよりもはるかに大をな音で感じられます。ネガティブなできごとはポジティブなできごとよりも遥かに強い衝撃を与えます。環境の中の脅威に波長を合わせることは、猛獣から逃げなければならない祖先たちにとっては有利でしたが、現代に生きる私たちはさまざまな悪影響を与えます。

ニュースを読んでも、慎重な論調の記事よりもセンセーショナルな記事に注意をひかれてそちらをよく記憶してしまいます。コロナのショッキングな情報に影響を受け、自らファンになってしまうのです。テレビを見ていても、信頼に足る人の言葉より、声高に主張する評論家やパーソナリティのアドバイスを無自覚に受け入れてしまうのはこのためです。

私たちの脳は、シグナルよりもノイズのほうを5倍も大音量に感じると著者のショーン・エイカーは言います。テレビ番組「マッド・マネー」のホスト、ジム・クレイマーは、非常にエンターテイメント性のある金融スペシャリストですが、彼のアドバイスをチェックするとその多くはノイズであることがわかったそうです。2008年、金融アナリストのマイケル・チュアンが「Seeking alpha」で発表した論文の中で、前年のクレイマーの専門的アドバイスを検証したところ、正確さは35.6%でしかなかったそうです。

大量の選択肢があると客は悩むことがわかっています。有名なジャムの実験では24種のジャムと6種類のジャムで、どちらが売り上げに貢献したかを調べましたが、試食では圧倒的に24種類の方がよい数字が出ましたが、実際に購入した人はわずか3%しかいませんでした。一方、6種類の場合は31%の人が購入していたのです。大量の選択肢によって、客はノイズが増え、購入に至らなかったのです。

現代人は本当に多くの情報・ノイズに囲まれています。ノイズに当てはまる情報の5%を減らし、ポジティブな情報を入手するためのスペースを残すようにするのです。

1、車に乗ってから5分問、ラジオをつけるのを控える
2、人と話している間は、車のラジオを消す
3、テレビやインターネットのコマーシャルを消音にする
4、ブックマークツールバーからニュースメディアを除く
5、何か予測する番組はあまり見ないようにする
6、自分に関係のない悲劇に関する記事を読まない
7、仕事中は歌詞のない音楽を聴く

外部だけなく、内部のノイズを取り除くことで、結果を出せるよういなります。 恐れ、不安、自信のなさ、悲観、心配などのネガティブ思考は、最も危険なタイプの内部ノイズです。そういうノイズがあると、ポジティブなシグナルを聴き取る力をそぐだけでなく、ポジティブな変化を起こそうとするすべての努力をぶち壊しにしてしまいます。

悲観主義はよい結果が起きる可能性を低くします。自分の行動が成功に貢献するという信念があるかないかで、成功するかどうかが決まります。必要以上にネガティブな予測をするのをやめ、時間を浪費しないようにしましょう。心配事は以外に起こらないと考え、これまでに自分や周りの人にどれぐらいそのネガティブなことが実際に起こったかをチェックしましょう。

心の中に不安が首をもたげてきたら、5分間使って、自分が情熱やポジティブ感情を持っているものを書き出すようにするのです。価値を認めているもの、信条など積極的に内部のノイズを消去することによって、知的な仕事のパフォーマンスが10から15パーセントも向上します。 

また、運動の習慣をつければ、不安を20パーセントも減らすことができることもわかっています。心の中の不安のノイズを積極的に減らすことが難しいと感じている人は、運動を生活に中に取り入れましょう。運動は脳の辺縁系にある不安中枢を鎮め、コルチゾールのレベルを下げ、楽観性を上げてくれます。

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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