外向型と内向型の自分を使い分けよう!


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成功者がしている100の習慣
著者:ナイジェル・カンバーランド
出版社:ダイヤモンド社

本書の要約

自分の中の外向型/内向型の特性を状況に応じて表現できるようになると、成功の可能性が大きく広がります。常に外向型/内向型のどちらか一方として振る舞うのではなく、必要なときには普段の自分の枠から飛び出すことで、自分の可能性を広げられます。

外向型と内向型の自分を使い分けよう!

本の山は、外向型の人にとっては単に積み重なった紙に見えるが、内向型の人には魅力的な現実逃避手段に見える。(エリック・サミュエル・ティム)

私は本好きで、暇さえあれば読書をしています。あまり運動を積極的にするわけではありませんから、これだけを見ると内向型の人に分類されるかもしれません。一方、行動は多動で、積極的に外出します。コロナで今は控えていますが、月1の頻度で海外に行っていましたし、多くの起業家に会いに行き、インタビューも行います。私の中には内向型な自分と外向型の自分が同居しています。

作家、リーダーシップ・コーチとして活躍するコーチのナイジェル・カンバーランド成功者がしている100の習慣を読んでいたら、「成功する人は状況に合わせて自分を変えることができ、成功しない人はいつも同じ自分でしかいられない」というメッセージに出会えました。

カンバーランドは、本物の外向型と内向型の人の定義を以下のようにしています。
◯外向型
自分の考えを話すことや、誰かと時間を過ごすこと、行動を通して学ぶことを好む人のこと
◯内向型
人の話を聞くことや、1人でいるときの時間を楽しむこと、行動する前によく準備することが好きな人のこと

心理学者の力ール・ユングの類型論に基づく心理学理論によれば、人は生まれつき外向型または内向型のどちらかの特性を持っていると言います。人は誰でも外向型と内向型の特性を両方持っていますが、たいていはどちらかに偏っています。その支配的な特性が、他人の目には私たちの特徴だと感じられます。

この外向型/内向型の特性を状況に応じて表現できるようになると、成功の可能性が大きく広がります。それは、生まれつきの特性を捨てることではありません。常に外向型/内向型のどちらか一方として振る舞うのではなく、必要なときには普段の自分の枠から飛び出せるということです。

たとえば、普段は物静かな内向型の人も、周りに自分の意見を届かせるためには大きな声を出さなければならないときがあります。普段は発言の多い外向型の人も、他人のアイデアを尊重するためには会議で黙って人の意見に耳を澄ますべきときがあります。要はその時々に応じて、自分の中にある外向と内向を使い分ければよいのです。

著者は外向型の人が「自分の内向型的な特性」を目覚めさせるのに役立つテクニックを紹介しています。
・日記を書く
自分の内面をじっくりと観察する(外向型の人にとっては簡単なことではない)のに役立ちます。
・一人でできる趣味を持つ
「絵を描く」「読書」「散歩」などを趣味にすることで、周りに人がいなくても楽しく時間を過ごせるようになり、自分自身と対話をする習慣も身につきます。
・何事も「一呼吸置く」ことを心がける
急いで何かしたり、頭に浮かんだことをすぐに誰かに話したりするのではなく、少し間を置いてから行動に移すことを意識しましょう。
・人の話を聞く自分が話す前に、まずは相手の話に耳を傾けることを習慣にしましょう。
会議でも、最初に発言するのはやめてみましょう。

逆に内向型が外向型として振る舞うためには、以下のテクニックが使えます。
・もっと人と交わる今よりも多くの時間を他人と一緒にいることに費やし、たくさん話をしましょう。
職場でもプライベートでも、人から話しかけられやすい雰囲気をつくるのです。こちらから積極的に誘い、招き、相手とのつながりを強化します。
・会議や議論のときに最初に発言する
深く考えすぎないようにして、自分の考えを素直に伝えてみましょう。
・安全地帯を出る人前で自分自身を表現する練習ができる場所に出向きましょう。
思い切って、討論会やスピーチコンテストに参加してもいいかもしれません。

オープンマインドを意識しよう!

心をオープンにしておくことは重要だ。脳は私たちを守ろうとする。つまり、私たちができること、すべきことを制限しようとする。脳はとても慎重だ。だからこそ私たちは、これらの制限を突破することを常に意識しなければならない。(クリスジー・ウエリントン)

成功する人は「オープンマインド」を意識しています。一方、成功しない人は狭い考えから抜け出せません。新しい物事に心を開くことで、変化に適応できるようになります。

人間は習慣の生き物で、物事を決まり切った方法で理解することをとても好みます。これが自分の可能性を閉じてしまいます。古い考えに固執していると、新しいアイデアや意見が頭に入ってきません。新たな視点を無視したり、興味のないアイデアから目を背けたりしていると時代に取り残されています。

逆に、成功する人は、常にオープンマインドで、新しい視点を取り入れ、自ら変化します。彼らは新しいアイデアや情報、意見に心を開くことを楽しみながら、様々なことにチャレンジします。

自分が古い習慣に囚われているなら、今まで当たり前だと思っていた自分の考えや常識を疑ってみましょう。新しいアイデアに心を開いて、オープンマインドな自分を心がけるのです。

心を閉じていると、周りの人があなたから遠ざかっていきます。聞く耳を持たない者に対しては、誰も新しいアイデアや意見を述べようとしなくなるからです。年齢を重ねると若い人とのギャップを感じますが、彼らの方が正しいと考え、積極的に情報交換しましょう。現在57歳の私は20代、30代のベンチャー経営者と話す機会を持つことで、彼らから多くのことを学んでいます。

著者は、オープンマインドを保つために、次のような言葉を口癖にするとよいと言います。
■君はどう思う?
■他にどんな選択肢があるかな?
■私の考えは間違っている?
■私は頑固すぎるかな?

内向型と外向型の特性を状況に応じて表現し、自分の枠から飛び出すことで、自分の可能性を広げられます。オープンマインドの姿勢で古い常識から抜け出し、変化を楽しむことで、人生をより豊かにできます。

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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