芳賀哲氏のこれからの生き方から働き方を見つける5つのステップの書評


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これからの生き方から働き方を見つける5つのステップ
著者:芳賀哲
出版社:セルバ出版

本書の要約

定年後も豊かに働きたいのなら、50代のなるべき早いタイミングで、自分の人生の棚卸しを行うべきです。自分らしいキャリアを考え、起業も選択肢の一つにするのです。計画的偶発性理論を信じ、新しいネットワークを作り、やりたいことの一歩を踏み出すことで、自分の可能性を広げられます。

新しい働き方を見つける5つのステップ

ステップ1 自分にとっての問題を発見
ステップ2 変えていくための、自分の時間の使い方を変える
ステップ3 自分らしいキャリアを考える
ステップ4 新しい発見のために外に出る
ステップ5 1歩を踏み出す(芳賀哲)

私が独立を意識したのは、断酒をスタートした44歳の時でした。コーチングを受け、本を書くと決め、当時珍しかったソーシャルメディアの情報発信を行ったのです。10年前の48歳の時に念願の出版ができ、そこから私の人生は劇的に変化しました。5年前に私は会社をやめ、今は複数の会社の社外取締役やアドバイザリーをしながら、書評家として楽しい時間を過ごしています。新しいこと、本当にやりたいことにチャレンジすることが大切だと気づけたことが、私の人生後半をより豊かなものにしてくれました。

著者の芳賀氏(個コラボ代表取締役)も定年を意識した段階で、Twitterと読書の旅をスタートします。本書に書かれていることは、かつて自分が試行錯誤して見つけた方法とほぼ同じです。私の好きな書籍のエッセンスが凝縮されていますし、著者自身が行動する読書を実践し、様々なノウハウを自分ごと化しています。思考が変われば、行動は変わりますが、多くの人は本を読んだら読みっぱなしで、なかなか行動に移せません。

50代を迎える前に、サラリーマン・マインドにさよならして、自分のマインドセットを変えなけれな、行動などできるわけがありません。マインドセットを変えずに行動を先延ばしすると、定年時に慌てることになるので、注意が必要です。50代という限られた時間のなかで、さっさと行動する方法を本書から学べば、時間の節約ができると思います。

ネットワークの強化が人生後半戦を楽しくする!

視野を広げ、他の人の視点も借りながら、自分では気づかなかった自分の持ち味や可能性を発見できます。整理して出てきたやりたいことが、自分の期待していたものなのか確認することもできます。そして、何よりも、新しい道へ導いてくれる人に出会う可能性があります。

本書の4章のネットワーク理論をサラリーマンは実践すべきです。新しい知識は、新しい人から入手できます。私も2007年からソーシャルメディアやブロガー、著者との出会いを生み出すために、様々な勉強会に参加しました。そこから情報発信の素晴らしさを学び、私のアウトプットがスタートしたのです。

ソーシャルメディアの情報発信→勉強会の参加→ネットワークの強化→著者→セミナー主催→新しい仕事のオファーという良いスパイラルが生まれ、私は好きなことを仕事にできました。J・D・クランボルツの計画的偶発性理論を信じ、楽観的に行動することで、日々新しい人と出会え、そこからインスパイされたアイデアが私の1人起業のネタになったのです。

本書の6章には自分のミッションに目覚めた大村信夫氏やグラレコで有名な文谷隆氏が紹介されています。大村氏との出会いは私の出版記念セミナーでしたが、そこからご縁が生まれ、勉強会の幹事をお願いしました。持ち前の真面目さとギバーとしての貢献によって、あっという間に大村氏はネットワークを広げていきます。

大村氏は大企業のサラリーマンをしながら、今では「片付けパパ」として活動し、多くの人の夢の実現をサポートしています。コロナ時代になっても活動を止めず、素早くオンラインのセミナーを開催し、コロナで悩んでいる人の問題を日々解決しています。大村氏が今回本書を献本してくれたおかげで、著者の芳賀氏とのご縁が生まれました。改めて大村さんに感謝の言葉を伝えたいと思います。

著者は、行動は小さな1歩から始まると言います。ブライアン・トレーシーのサラミスライス法を取り入れ、まずは小さな1歩を踏み出しましょう。自分のやりたいことが見つかったら、それをアウトプットするのです。ブログを始めたり、自分を応援してくれる人との出会いをデザインするためにセミナーや勉強会に参加してみましょう。今日の小さな1歩が未来の自分を助けてくれるはずです。私は今、10年以上前に思考と行動を変えること選択した自分自身に感謝しています。

この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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