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ハーバード・ビジネス・レビュー[EIシリーズ] 働くことのパーパス
著者:アンディ・モリンスキー、スーザン・ペッパーコーンほか
出版社:ダイヤモンド社
本書の要約
ビジネスパーソンは平均して、9万時間と言う長い時間を職場で過ごしますが、仕事へのやりがいを見失うことで、多くの人が人生をつまらないものにしています。それを避けるためには、仕事に意義を見出すことです。仕事や私生活で意味を重んじる人は、持続的な満足感を得る可能性が高くなります。
仕事に意義を見出そう!
人が生涯で平均して9万時間を職場で過ごすことを思えば、生計を立てるために費やす時間をいかに気持ちよく過ごすかを知ることは重要だ。しかし、これには裏がある。幸福を最大の目的にすると、結果的に、逆の感情を抱くことになる可能性がある。なぜなら、幸福感は(どんな感情もそうだが)永遠に続くものではなく、束の間のものだからだ。その代わりにどうするかというと、仕事に意義を見出せばよい。(スーザン・ペッパーコーン)
ビジネスパーソンは平均して9万時間と言う長い時間を職場で過ごしますが、仕事へのやりがいを見失うことで、多くの人が人生をつまらないものにしています。実際、ギャラップの調査によると、想像以上に不幸な人が多いことがわかります。なんと被雇用者の85%が仕事や会社に愛着や情熱を感じていないと言うのです。9万時間を職場で過ごすことを思えば、私たちはもっと気持ちよく働くことを考えるべきです。
講演家のスーザン・ペッパーコーンは、幸福を最大の目的にしてはいけないと述べています。なぜなら、幸福感は永遠に続くものではなく、束の間のものだからです。
では、私たちはどう働けばよいのでしょうか?スーザンは、仕事に意義を見出せばよいと言います。仕事や私生活で意味を重んじる人は、持続的な満足感を得る可能性が高くなります。
仕事にやりがいを見出すことで、生産性やエンゲージメント、パフォーマンスが高まることがわかっています。被雇用者12,000人を対象にした調査では、50%が仕事に意義や重要性を感じていないと答えました。一方、意義や重要性を感じていると回答した人は、仕事に対する満足度は1.7倍、仕事や会社に対する愛着・情熱は1.4倍、そしていまの会社にとどまる可能性は3倍以上であることが明らかになっています。
このブログでも何度か取り上げたショーン・エイカーらの調査チームが行った調査によると、10人中9人が、より意義を感じられる仕事に就けるなら、生涯所得が一定割合減っても構わないと言います。意義ある仕事の方がお金より価値があると考える人が増えているのです。
仕事にもっと意味を見出すための4つつの実践的ステップ
スーザンは、仕事にもっと意味を見出すための4つの実践的ステップを紹介しています。
ステップ① 活動記録をつける
自分が心から充足していると感じるプロジェクトやタスクを記録し、これを見極めます。私は毎日、前日に起こったことを記録し、自分が何を優先すべきかを考えています。記録を続けるうちに、自分が本当にやりたいことがわかるようになりました。
ステップ② 価値観と行動が一致するように、優先するものを決める
タスクの中で優先すべきものを見極めましょう。自分の価値観を基軸にやることを決めるのです。仕事へのやりがいは、一生涯続くわけではありませんから、今の仕事がつまらないと感じているなら、副業や転職という選択肢も考えるべきです。
ステップ③ 成果だけでなく、人間関係を大事にする
人の幸福に貢献することが仕事への意義を高めてくれます。心理学者ロイ・
ステップ ④ 「ベストセルフ」(最高の時の自分)のエピソードを職場で共有し合う
お互いのベストセルフな体験をシェアしましょう。他者に貢献しながら、自分らしさを大切にし、今の仕事の状況に意識的に話すことで、自分の仕事の価値を見つけられるようになります。
他者への貢献を考え、自分の価値を提供することで、私は仕事に意義を見出せるようになりました。クライアントからの感謝の言葉がモチベーションになり、自分の価値を磨くことに私は喜びを見出せるようになりました。日々、ビジネス書を読み、毎朝この書評ブログを書くことが、他者への貢献への第一歩になっています。
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