EVの有望企業リヴィアンとは?


変貌する未来 世界企業14社の次期戦略 新しい世界

著者:クーリエ・ジャポン 
出版社:講談社

本書の要約

「次のテスラ」になると言われるリヴィアンは、テスラとは異なる戦略でビジネスを展開しています。リヴィアンは、巨大なアメリカのSUVやピックアップトラックのマーケットを狙っています。同社の技術を評価化したアマゾンは排出ガス削減に向けた戦略の中心として、同社と配送用トラックの導入を進めています。

未来を変えるEVの有望企業リヴィアンとは?

「次のテスラ」になることを望みうる新興の電気自動車メーカーがあるとしたら、それはリヴィアンであろう。

本書ではテスラに次ぐEVに有望企業として、リヴィアン(Rivian)が紹介されています。リヴィアンは、2009年創業のスタートアップで、アマゾンから高い評価を受けています。アマゾンは排出ガス削減に向けた戦略の中心として、リヴィアンと配送用トラックの導入を進めています。

リヴィアンへのはアマゾン、ブラックロック、フィデリティ、ティー・ロウ・プライス、フォード・モーターなどの錚々たる企業が出資していますが、同社への期待値が高いことがここから理解できます。フォードはリヴィアンの技術を採用した自動車の導入を計画しています。

リヴィアンの設立者・最高経営責任者のR・J・スカリンジは多額の投資を受けた上で、次のように自社の課題を説明します。資金があったとしても、新興の自動車メーカーが車を1からつくることはとてもハードルが高いもことが、スカリンジの言葉から理解できます。

複雑なオーケストラのようなものです。数百のサプライヤーから、何千もの部品が集まってくる。人々が考えるよりも、そして私が考えていたのよりも、はるかに複雑なんです。(R・J・スカリンジ)

リヴィアンは「交通手段の電化」の機会をビジネスに利用しようと考えています。彼らは顧客を絞った形で、EVの開発を行っています。ピックアップトラックやSUVというマーケットで、EVや自動運転技術を推し進めようとしています。

同社の電動ピックアップトラック「R1T」や電動SUV「R1S」は、オフロードも走行できるお洒落な電気自動車として話題になっています。

テスラと戦うためのリヴィアンの戦略とは?

私が生きている間に、電気自動車が市場のごく一部を占めている状況から、電気自動車が市場の100%を占める世界へと移行するでしょう。

日本のマーケットとは異なり、アメリカではSUVやピックアップトラックが乗用車の市場シェアの75%を占めているといます。 テスラはサイバートラックでその市場を狙っていますが、リヴィアンは、オフロードでの走行ができるアドベンチャー車の生産に集中しています。

リヴィアンはテスラとマーケットを棲み分け、SUVのラグジャリーマーケットを創造しています。テスラの「サイバートラック」のデザインはSF的で未来を予感させるものですが、リヴィアンは旧来型のSUVを進化させたコンサバなデザインを採用しています。これがアメリカのミドル層、富裕層から評価を受けています。

消費者は異なるブランド、異なる趣味を必要としています。私たちの成功は、他者の成功とは一切矛盾しません。

この10年で電気自動車が普及することは間違いありませんが、自動運転車に乗ることも当たり前になっていくはずです。

リヴイアンは2025年までに、イリノイ州の工場で年間25万台の生産能力を確保することを目指しています。同社は実際の受注数を明らかにしていませんが、広報担当者によると、今年製造する予定のすべての自動車について、顧客を確保していると述べています。

リヴィアンR1Tのノウハウを生かして、アマゾンと配送用の新型EVを共同開発しています。アマゾンはリビアンと車両の性能、安全性、耐久性などを確認する公道走行テストを行っています。

アマゾンは、排出ガスを減らす戦略の中心にこのトラックをすえており、2022年末までの納入予定で1万台をオーダーしました。この納車が成功し、アマゾンが発注を増やせば、リヴィアンは今以上に注目を浴びる存在になるはずです。

ガートナーのアナリストは、リヴィアンは EVスタートアップの勝ち組になりそうだと指摘します。

リヴィアンはこれほど多くの大規模投資を受けています。彼らはフォードの戦略的パートナーであり、アマゾンと契約をしています。EVスタートアップのなかでは、彼らがそうなる可能性が最も高いように思われます。(マイケル・ラムゼイ)

テスラとは異なる戦略で着実にファンを増やしているリヴィアンが、巨大なアメリカのSUVやピックアップトラックのマーケットで存在感を示す可能性が高まっています。

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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