サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット (モーガン・ハウセル)の書評

The columns of coins on green grass. Saving and investment financial concept

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サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット
モーガン・ハウセル

本書の要約

時間は、投資における最大の武器でになります。時間は小さな積み重ねを大きく膨らませ、大きな失敗を風化させてくれます。「世界経済は今後数十年にわたって成長を続ける」と信じて、悲観論を封印し、未来を楽観視するのです。株式の力を信じて、INDEXファンドや自分の好きな会社への投資を続けましょう。

お金持ちのマインドセットを手に入れよう!

「お金とうまくつき合うには、頭の良さより、行動が大切だ」というものだ。 天才も、感情をコントロールできなければ破産することがある。逆もまた真なりだ。金融の専門知識がない普通の人でも、ごく単純な行動を実践すれば裕福になれることがある。(モーガン・ハウセル)

お金持ちになるためには、まずは自分のマインドセットを変える必要があります。ベンチャーキャピタル「コラボレーティブ・ファンド社」のパートナーであるモーガン・ハウセルが本書で紹介する20のストーリーを読むことで、「貧乏マインド」から抜け出し、資産家の道を歩めるようになります。

清掃員だったロナルド・ジェームズ・リードはわずかな稼ぎを節約して貯め、それを優良株に投資することで、800万ドルの資産を築いたといいます。一方、成功したビジネスパーソンや起業家が散財し、最後は破産するという話は枚挙にいとまがありません。

バフェットの純資産は845億ドル。だが、そのうち842億ドルは、バフェットが50歳の誕生日を迎えた後に増えたものであり、さらにそのうち815億ドルは、社会保障の受給資格を得た60代半ば以降に増えたものだ。 バフェットは類いまれな投資家である。しかし、その成功のすべてを「投資の才覚があったから」という一言で片づけてしまうと、重要なポイントを見逃してしまう。バフェットの成功を読み解く真の鍵は、彼が4分の3世紀にわたって類いまれな投資家であり続けたことにあるのだ。もしバフェットが30代で投資を始め、60代で止めていたら、その名が世界に知れ渡ることはなかっただろう。

ウォーレン・バフェットの経済的成功の秘密は、若い頃に経済的基盤を築き、長期間にわたって投資し続けたことにあると著者は指摘します。確かにバフェットの投資の技術は優れていますが、彼の成功の最大の要因は〝時間〟で、複利の力を活用したものだったのです。

バフェットは長期にわたって投資を継続できた。10歳から89歳まで一貫して投資を続けられたからこそ、複利の恩恵を存分に受けられたのです。それが、彼の成功を語るうえでもっとも重要な点なのです。

人は複利の計算を直感的に理解できない生き物です。そのために複利が持つ可能性を無視して、他の方法で問題を解決しようとしてしまいます。私たちは時間を味方にして、複利の可能性を信じて、行動を起こすべきです。

時間を味方にして、複利の力を活用しよう!

良い投資とは、そこそこのリターンを繰り返し何度も手に入れ続けることである。そのとき、複利が最大の力を発揮する。

複利は、何年もかけて元手を増やせる場合にのみ効果を発揮します。1年では大した進歩は見られませんが、10年経てばかなりの変化が見られます。50年もすれば、複利の力が大きな資産をもたらします。しかし、その途方もない成長を実現するには、必然的に起きる「予測できない浮き沈み」を乗り越えなければならないのです。

また、お金を稼ぐ能力と維持する能力は別物です。お金を得るためには、リスクを取る必要があります。楽観的になり、大胆な行動を起こさなければなりません。

一方、お金を維持するには、謙虚になることが求められます。築いた資産があっという間になくなるかもしれないという緊張感を忘れず、倹約に努める必要があるのです。自分が稼いだお金の一部は運によるものであり、過去の成功が永遠に繰り返されるとは限らないことを受け入れなければなりません。

賢明な楽観主義とは、「たとえ途中で不運に見舞われたとしても、長期的に見れば物事は自分が望む方向に進むと信じること」である。長い道のりを歩もうとすれば必ず浮き沈みがある。長期的には右肩上がりに成長すあらかじると楽観的に考えながら、その途中には地雷がたくさん埋められていることも予め想定しておくべきだ。

この170年で、米国人の生活水準は20倍になりました。しかし、メディアは日々、悲観的なニュースを流し続け、人々は株価が暴落するたびに、それに耐えられなくなり、自分の資産を投げ売りしてしまいます。長期的視点に立場、これが間違いであることがわかります。

長期的な楽観主義から得られるメリットを享受するためには、悲観的な状況を受け入れる必要があります。投資を続けたら、やめないことが肝心です。失敗を恐れずに、株式投資を続けた人が、最後は勝ち組になるのです。

時間は、投資における最大の武器になります。時間は小さな積み重ねを大きく膨らませ、大きな失敗を風化させてくれます。運やリスクをなくすことはできませんが、時間をかければかけるほど望む結果が得やすくなるのです。「世界経済は今後数十年にわたって成長を続ける」と信じて、INDEXファンドや自分の好きな会社への投資を続けましょう。

長期投資を続ければ、やがて人生をコントロールするための「経済的自立」を得ることができるようになります。
自分の人生を思い通りにするために、本書のアドバイスを参考にし、お金のマインドセットを変えましょう。

ブロガー・ビジネスプロデューサーの徳本昌大の5冊目のiPhoneアプリ習慣術がKindle Unlimitedで読み放題です!ぜひ、ご一読ください。

 

 

 

この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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