習慣が重要な理由。ブライアン・トレーシーの 大切なことだけやりなさいの書評

silhouette of man raising his hands

大切なことだけやりなさい
ブライアン・トレーシー
ディスカヴァー・トゥエンティワン

大切なことだけやりなさい (ブライアン・トレーシー)の要約

人生をより良くするためには、習慣を変えることが重要です。自分にとって価値があると考える行動を選択し、それを繰り返すことによって、新しい習慣を築き上げるのです。その行動が自然に感じられ、まるで呼吸をするかのように無意識のうちにできるようになるまで、日々継続することが求められます。

幸せになるための方法とは?

幸せで満ち足りた瞬間とは、心の奥にある信念や価値観と、現実の生活とが一致したときにあなたに訪れる。(ブライアン・トレーシー)

ブライアン・トレーシーの言葉から、幸せとは内面と外面の一致によって生まれることが分かります。つまり、自分自身が信じることや大切にする価値観が、日常の行動や生活に反映されることで、本当の幸せを感じることができるのです。

人は自分自身が望む生き方や人生の目標に向かって進むことで、自己実現を果たすことができるということです。自己実現とは、自分自身の可能性を最大限に引き出し、自分らしく生きることを意味します。

トレーシーは高い成果を出す人々が、自分が信じていることや意図していることを深く自覚していることを指摘します。これは、彼らが自分自身の目標や価値観を明確に理解し、それに基づいて行動できることを意味します。

一方で、幸せに恵まれず、目標を達成できない人たちは、しばしば自分が何を大切にすべきかを理解していません。彼らは自分の人生において何を優先すべきか決めかねており、その結果、重要なものを見失い、ストレスを抱えることになります。

トレーシーは、自分の価値観を行動を通して示すことの重要性を説いています。真に信じるものを、口で語るのではなく、行動で示すべきだと彼は言います。 人間の本質は、特に困難な状況に直面した時に顕著に現れます。精神的に追い詰められた時、人は本能的に自分にとって最も価値のある選択をします。

これは、私たちの価値観が一種のピラミッド型の階層構造を成していることを示しています。この階層は、最も重要な価値観が上層にあり、次に重要な価値観がその下に来る形で構成されています。この構造を理解することで、私たちは自分の行動や選択がどのように自分の価値観に影響されているかをより深く理解できるようになります。

人の価値観は、その人がやりたいこと、やりたくないことを決定する。大切にすることの優先順位が、その人の運命を形作る重要な要素になるのだ。

周囲からの影響を受けながら、若いうちに自分の価値観を身につけることは重要です。いいロールモデルを身近に見ながら成長すると、成功してよりよい人生を送れるような価値観を身につけることができます。

例えば、親や先輩などの影響を受け、自己の基準や信念を育むことができます。価値観やその優先順位を明確にすると、人生の重要な決断においても迷わず進むことができるでしょう。5年後の理想像を描き、現在の自分を振り返りながら、どのように成長するかを考えることが大切です。

価値観やビジョン、ミッション、目的は、自分自身が持つ重要な要素です。これらを明確にし、それに基づいて生活を送ることは、自己実現や幸福感を追求する上で重要です。自分がどんな人間であり、どんな未来を描いているのかを理解し、それに合致した生活を送ることで、自分の行動指針が周囲からも理解されやすくなります。

他人との矛盾を避けつつ、自分の信念に忠実に生きることは、自己成長や自信の向上にもつながるでしょう。自分自身が描く理想の姿に向かって進むことで、周囲とのつながりも深まり、より充実した人生を築いていくことができると考えられます。自己の価値観やビジョンを大切にし、それに基づいた生き方を模索することが、自己実現や幸福の鍵を握ると言えるでしょう。

小さな行動の積み重ねが人生を豊かにする理由

有能な人は、「時間管理をする」「自己を律する」「一点に集中する」「やるべきことをやり遂げる」「注意深く考える」といった習慣を身につけている。繰り返し訓練すれば、あなたもこういった習慣をすべて身につけられる。そうなれば、間違いなくもっと早くゴールに近づくことができるのだ。

新しい習慣を身につけるためには、繰り返し行動をすることが非常に重要です。望む習慣を自分のものとするには、まるでその習慣が既に身についているかのように振る舞うことが大切です。このような振る舞いを通じて、徐々に望む行動が自然な習慣として定着していきます。

自分にとって価値があると考える行動を選択し、それを繰り返すことによって、新しい習慣を築き上げるのです。その行動が自然に感じられ、まるで呼吸をするかのように無意識のうちにできるようになるまで、日々継続することが必要です。

新しい習慣を身につける過程は、時に自分の意志や決意を試されることもあるでしょう。しかし、持続することで、確実に新しい習慣を形成することができます。良い習慣を自分のものとするためには、日々の努力と忍耐が欠かせません。

私は14年前に断酒をし、自分の人生をよりよくできました。同時に、読書とブログの習慣化を取り入れることで、人生をより充実させることが可能になりました。

特にブログを継続することは初めは困難に感じられましたが、毎朝パソコンを開いて文章を書き始める習慣をつけることで、徐々に達成感を感じられるようになりました。朝一番でパソコンを開き、1行でも書くことを日課にすることで、この習慣はブログを続けるための強力な原動力となりました。

ブライアン・トレーシーが指摘するように、成功の鍵は良い習慣を積み上げていくことにあります。読書をすることで新しい知識を得たり、視野を広げたりすることができ、ブログを書く習慣は、自分の思考を整理し、アイデアを他人と共有する素晴らしい方法になり得ます。

日々の文章作成は一見小さな努力に思えますが、これらの積み重ねがやがては大きな成果につながります。 この日々の努力は、自分自身を実現し、継続的な成長を促すための基盤を築きます。ここで重要なのは、新しい習慣を始め、それを持続させるためのバランスを見つけることです。

ブログの執筆や読書のような活動は、自己向上と生活の充実に寄与します。 成功に向かって進むためには、意識的な取り組みと日々の実践が欠かせません。自分にとって有益だと信じる習慣を選び出し、それらを小さなステップとして実行し続けることで、目指す成果を達成することが可能になります。望む習慣を身につける過程では、日々の小さな成功を積み重ねることが、最終的に大きな変化を生み出す鍵となります。

ブライアン・トレーシーの関連記事はこちらから


 

 

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
徳本昌大 Amazonページ >
 

徳本昌大をフォローする
イノベーションパーパスフレームワークコミュニケーション習慣化書評生産性向上ブログアイデアクリエイティビティマーケティングライフハック
スポンサーリンク
徳本昌大をフォローする
Loading Facebook Comments ...

コメント

タイトルとURLをコピーしました