インプット・ルーティン 天才はいない。天才になる習慣があるだけだ。(菅付雅信)の書評

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インプット・ルーティン 天才はいない。天才になる習慣があるだけだ。
菅付雅信
ダイヤモンド社

インプット・ルーティン (菅付雅信)の要約

本書「インプット・ルーティン」が教えてくれるのは、天才になるための秘訣です。それは、質の高い情報や知識をインプットすることを継続的に行うことです。つまり、優れたインプットを習慣化すれば、誰でも自分の才能を最大限に引き出し、「天才」に近づけるのです。

天才たちのインプット術とは?

アウトプットの質と量は、インプットの質と量が決める。(菅付雅信)

従来、天才とは生まれながらにして特別な才能を持つ稀有な存在とされてきました。しかし、著者の菅付雅信氏はこの固定観念に疑問を投げかけます。実は、天才とは特別な才能ではなく、特別な習慣の産物であると主張しています。

著者が接した天才たちに共通する特徴は、日々膨大な量のインプットを行い、そこから生まれる無数のアイデアを頭の中で掛け合わせていることです。この発見は、天才の創造性が単なる生まれつきの才能ではなく、継続的な学習と思考の結果であることを示唆しています。

天才たちは、「自分を賢くしないものを自分の目と耳と口に入れない」という明確な姿勢を持っています。この意識的な選択が、質の高いインプットを可能にしているのです。著者が指摘するように、私たちは自分のインプットしたものでできているのです。

インプットする際には、いいものではなく、「すごいもの」をインプットするようにしましょう。時代に迎合するのではなく、自分をアップデートしてくれるすごいものをインプットするのです。

現代のビジネス環境において、創造性とイノベーションは成功の不可欠な要素となっています。個人の成長においても同様です。長年、創造的思考のガイドラインとして活用されてきたジェームス・W・ヤングの「アイデアのつくり方」は多くの人々に影響を与えてきました。私もこのブログで何度も紹介してきました。

まず、ヤングの「アイデアのつくり方の5段階」を振り返ってみましょう。
①材料の収集
②材料の咀嚼
③意識下での発酵
④ひらめき (ユーレカ)
⑤アイデアの具現化と検証

この理論は多くの創造的プロセスの基礎となり、今日でも広く活用されています。しかし、既存のアイデアと箱となる斬新なアイデアを作るためには、組み合わせの多様性が求められます。そこで登場したのが、「A×B/C」という著者が考案した新しいアイデア創出の公式です。

この公式は、2つの既存の概念や情報(AとB)を掛け合わせ、それを大量のインプット(C)で割ることで、新しいアイデアが生まれるというコンセプトを表しています。すごいインプット(C)を増やすことで、多様な視点や知識が得られ、既存の概念(AとB)の新しい組み合わせや解釈が可能になります。これは、創造性の幅を広げ、独創的なアイデアの誕生につながります。

「A×B/C」の公式は、情報過多の現代社会に適応した創造性のアプローチです。この公式を実践することで、ビジネスにおける革新的なソリューションの創出や、個人の成長における新たな可能性の発見につながります。

重要なのは、常に好奇心を持ち、多様な知識や経験を積極的に取り入れることです。すごいものを知らずして、すごいものをつくることはできません。この公式を日々の生活やビジネスに取り入れ、習慣化することで、あなたの創造性とイノベーション能力は大きく向上するでしょう。

大量の読書がすごい本との出会いを生み出す!

インプット・ルーティンをやり続けるとは、楽ではない日常を選ぶということであり、それはクリエイティヴな人生を選ぶということだ。

インプット・ルーティンを続けることは、簡単な道を選ばないという決意です。それは、日々の生活に挑戦を加えることを意味します。 この習慣は、新しい情報や考えを絶えず取り入れることを要求します。読書、学習、観察など、様々な形でインプットを行います。インプットという覚悟を日常化することが重要だと著者は指摘します。

新しい知識や経験は、独創的なアイデアを生み出す土壌となります。日常に取り入れた小さな挑戦が、やがて大きな創造につながっていくのです。 この習慣は、単なる情報収集以上の意味を持ちます。それは、常に成長し続ける姿勢を表しています。好奇心を失わず、世界を新鮮な目で見続けることができるのです。 確かに、インプット・ルーティンを維持することは容易ではありません。時間と労力が必要です。

しかし、それを選ぶことは、自分自身と自分の創造性に投資することなのです。 結果として、より豊かで刺激的な人生が待っています。新しいアイデアが次々と生まれ、創造的な表現の可能性が広がっていくでしょう。 インプット・ルーティンを選ぶことは、挑戦的でありながら報われる道を歩むことです。それは、自分の潜在能力を最大限に引き出し、クリエイティブな人生を送るための選択なのです。

古今東西、さまざまなインプット法が語られてきているが、私は「読書」こそが最強のインプットであると考える。

著者は読書こそが最強のインプット術で、「ダンベル的読書」を実践すべきだと言います。ダンベル的読書は単なる情報の受動的な吸収ではなく、著者との能動的な対話を通じて、自らの思考を鍛え上げていく過程です。

この読書スタイルを通じて、私たちは単なる知識の蓄積を超えた、真の知的成長を遂げることができます。著者との真摯な対話を重ねることで、批判的思考力が磨かれ、多角的な視点が養われます。そして、この過程で培われた思考力と創造性は、私たちをよりクリエイティヴな存在へと導きます。

著者との真摯な対話を重ねることで、批判的思考力が磨かれ、多角的な視点が養われます。そして、この過程で培われた思考力と創造性は、私たちをよりクリエイティブな存在へと導きます。

日々の読書ルーティンに「ダンベル的読書」の要素を取り入れることで、インプットはより深く、より実りあるものとなり、私たちの知的好奇心と創造性を刺激し続けるでしょう。この実践を通じて、私たちは常に成長し、新たなアイデアを生み出す力を身につけていくことができるのです。

自分が世界の中心ではなく、自分が世界をうまく回らないといけないのであれば、今の世界を、そして歴史を深く知るために、インプットし続けなければいけない。そうやって知的インプットをルーティン化していくと、この世界の成り立ちが実によくわかってくる。

自分を「天才」ではなく、「学び続ける者」と捉えるべきです。多様なインプットを通じて視野を広げ、創造力を磨き続けることで、人生の様々な場面で新しいアイデアを生み出し、問題解決能力を高めることができるのです。そして、この姿勢こそが、急速に変化する現代社会を生き抜くための重要な武器となります。

この「インプットの重要性」は、年齢を重ねるほど増していきます。若い時期は新鮮な経験や学びの機会に恵まれやすいですが、年を取るにつれて日常が固定化されがちです。だからこそ、意識的に新しい知識や経験を求める姿勢が必要になるのです。

忙しい日々の中でも、私は読書に大切な時間を割いています。ビジネス書から哲学、歴史、小説まで、幅広いジャンルを読破しています。社外取締役やアドバイザーの職務と両立させるのは容易ではありませんが、この習慣は非常に価値があると信じています。 なぜなら、継続的な知識のインプットは創造性の源となるからです。

特に、若い世代の考え方や最新のテクノロジーのトレンドを理解するため、常に新しい本に挑戦し続けています。 時に読書は骨の折れる作業に感じられることもありますが、その努力は必ず報われます。膨大な量の本を読み進める中で、時折出会う「すごい本」は、私の視野を大きく広げ、新たな気づきをもたらしてくれるのです。

天才の本質とは何か?

アウトプットの質と量はインプットの質と量が決めるのだから、斬新ながらも見事なアウトプットの質と量を維持するには、新しいネタのインプットと古典ネタのインプットを両方とも精力的に行って、他の人が思いつかない組み合わせを捻り出すしかない。それはかなりアタマの体力がいる作業となる。

アウトプットの質と量を決定づけるのは、まさにインプットの質と量に他なりません。斬新かつ素晴らしいアウトプットを持続的に生み出すためには、新しい情報や概念を吸収すると同時に、古典的な知識や思想を再解釈する必要があります。この2つの要素を精力的に組み合わせることで、他者が思いもよらない独自の発想が生まれるのです。

しかし、この過程は決して容易ではありません。多様なインプットを咀嚼し、独創的な組み合わせを見出すには、相当な知的エネルギーと集中力が要求されます。それは時に疲労困憊するほどの精神的労力を伴います。そこには、続けるという覚悟が問われるのです。

現代社会においては「人間らしさ」の定義が急速に変化しています。AIやテクノロジーの進歩により、かつては人間にしかできないと思われていた多くのタスクが自動化されつつあります。このような状況下で、クリエイターには重要な使命が課せられています。それは、「人間にしかできないこと」の領域を常に更新し、拡張し続けることです。 さらに、個々のクリエイターには、「その人にしかできないこと」を追求し、世に問うていく責任があります。

そして、そのユニークな才能や視点が社会に認められたとき、クリエイターが感じる達成感は、これまで以上に深遠なものとなると著者は言います。 このようなプロセスを経て生み出されるクリエイションは、もはや単なる趣味や余興の域を超えます。それは人間が「生きる意味」や「存在の価値」を見出す、生の本質的な喜びの源泉となり得るのです。

インプットに関して、昨年亡くなった坂本龍一氏の姿勢は非常に示唆に富んでいます。彼は亡くなる前の入院先でも、毎日2、3時間を古典の読書に充て、それ以外の時間も様々な形でインプットに励んだと言われています。これは、クリエイティビティを維持し、高めるための不断の努力を象徴しています。

「生まれながらの天才」という概念は幻想かもしれません。むしろ、天才とは日々の習慣や努力の積み重ねによって形成されるものだと考えられます。絶え間ない学習、多様なインプット、そして独自の視点での再解釈と組み合わせ。これらの要素を継続的に実践することで、誰もが自分だけの「天才性」を開花させる可能性を秘めているのです。

本書インプット・ルーティンが教えてくれるのは、天才になるための秘訣です。それは、質の高い情報や知識をインプットすることを継続的に行うことです。つまり、優れたインプットを習慣化すれば、誰でも自分の才能を最大限に引き出し、「天才」に近づけるのです。

私たちは皆、自身の「インプット・ルーティン」を見直し、質の高いインプットと創造的思考を習慣化し、アウトプットを行うことで、自分の可能性を広げられます。

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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