弾み車で習慣を変える方法。欲望の見つけ方 お金・恋愛・キャリアの書評

photo of red and white bike tire

欲望の見つけ方 お金・恋愛・キャリア
ルーク・バージス
早川書房

欲望の見つけ方 お金・恋愛・キャリア(ルーク・バージス)の要約

弾み車の法則を理解し、適用することで、企業や個人は一貫して小さな成功を積み重ね、最終的には大きな成果を達成することができます。つまり、一見しただけでは成果が見えないような小さな一歩も、持続可能な成長への道のりにおいては非常に重要だと言うことです。この法則によって、悪い習慣も改善できます。

ジム・コリンズの弾み車の法則とは?

力強い成長原理を持つものと持たないものがあると理解すれば、それは欲望のポジティブな弾み車を理解するための一つの道筋となる。弾み車のなかには目的の達成を後押しする原理がある。弾み車をつくって動かせば、それ自体が生き物となり、目的を中心に自己組織化しはじめる。(ルーク・バージス)

ジム・コリンズの弾み車の法則は、企業が持続的な成長を達成するための重要な概念です。この法則は、企業の進展を重たい弾み車に例えます。最初は押し始めるのが非常に難しいが、一度動き出すと、少しずつ勢いが増していくというものです。つまり、最初の努力は目に見える成果が出にくいものの、一貫して正しい方向に努力を続ければ、やがては大きな勢い(成長)を生み出すことができるということを示しています。(ジム・コリンズの弾み車の関連記事)

例えば、Amazonはこの法則を利用して巨大な成功を収めました。彼らは最初、小さな努力から始め、サイトの訪問者数を徐々に増やし、多くの売り手と商品を引き寄せることで、ビジネスの「弾み車」をゆっくりと加速させました。時間が経つにつれて、これらの初期の努力が相乗効果を生み、企業は急速に成長することができました。

アマゾンは以下のステップで弾み車を回し続けています。
→より多くの商品の価格を下げる
→サイトの訪問客数が増加する
→サードパーティの売り手が集まる
→品ぞろえが広がり、配送網が充実する
→固定費あたりの売上が伸びる

この法則を理解し、適用することで、企業は一貫して小さな成功を積み重ね、最終的には大きな成果を達成することができます。つまり、一見しただけでは成果が見えないような小さな一歩も、持続可能な成長への道のりにおいては非常に重要だと言うことです。ジム・コリンズによると、弾み車の法則を実践することは、長期的な成功を求めるビジョナリーカンパニーにとって必要不可欠な戦略なのです。

また、弾み車の法則を活用することで、個人も生まれ変われるとルーク・バージスは述べています。実際、私も断酒体験を通じて、弾み車が回り始め、幸福な人生を送れるようになったのです。

断酒の弾み車とは?

人はみな自分の弾み車をつくらなければならない。たとえば健康にしても、弾み車は一つではない。あなたの弾み車は私のものとはまったく違って見えるかもしれない。もっとも効果的な弾み車は、自分自身をよく知っている人から生まれる。将来あなたが何かをしたくなる可能性を左右するものについてはすでにわかっているだろう。

すべての人は自分だけの推進力となるもの、つまり自分専用の弾み車を作る必要があります。最も効果的な弾み車は、自己理解に基づいて構築されます。将来何を望むかに影響を及ぼす要素を、あなたはすでに理解しているはずです。 重要なのは、そのサイクルをはっきりさせ、動き出すことです。具体的に書き出してみましょう。

弾み車の各ステップを一文で記述し、「~したい」という形式を取り入れ、次のステップを「その結果」「そうすると」「すると」などの言葉で繋げるようにしましょう。

断酒する際にも、この弾み車を使えます。例えば、お酒に悩んでいる人は、以下の弾み車によって、人生を変えられます。
①私は断酒を行い、生活習慣を変えます。 
②その結果、体調が改善し、朝の目覚めが良くなるでしょう。二日酔いもなく、気持ちよい時間を過ごせます。
③日中の活動エネルギーが増加し、生産性が向上します。
④仕事や趣味への集中力が高まり、パフォーマンスが上がり、結果を出せるようになり、達成感が得られます。
⑤その結果、自信がつき、新しい挑戦にも積極的に取り組めるようになり、成長できます。
⑥人間関係が改善され、社会的なサポートが強化されるでしょう。
⑦断酒を続ける意欲がさらに高まり、健康的な生活を送ることが習慣化し、幸福な人生を送れます。

14年前に私はアルコールをやめることを決めた際に、理想の自分を定義しました。本を出版し、サラリーマンを辞め、会社を経営している自分を描きました。お酒をやめることで、朝早く目覚めるようになり、本を書く時間を確保できました。出版社や著者との関係を作りながら、SNSで情報発信することで、実際数年後には出版ができていたのです。

お酒をやめ、時間を確保し、インプット(読書)とアウトプット(発信)の時間を確保することで、サラリーマンを辞め、社外取締役や大学の特任教授になれたのです。 断酒を通じて、私は自分の目標をはっきりと定めることと行動と習慣の重要性を学びました。

アルコールをやめることで健康的な生活習慣が身につき、朝の時間を有効活用することができるようになりました。また、アルコールに頼らずに自己表現や情報発信に力を入れることで、自分の成長につながるチャンスを得られました。

断酒は、新しい人生の始まりであり、理想の自分に少しずつ近づくための支えでした。アルコールを断ったことで、自分の目標へ確実に進んでいるという感覚があり、そのメリットに深く感謝しています。

断酒から得た経験と教訓は、私の人生にとって非常に価値のあるものとなり、今後も断酒を続けることで更なる成長と達成を目指します。 振り返ると、私はお酒を断つことで、真に自分らしい弾み車を回すことができたのです。自分の時間を浪費せずに、学びと創造のために使うことで、生産性を向上させ、理想の自己像を実現することができました。

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