シンプルなデュアルタスクによって
脳を喜ばせることができることを、書籍生涯健康脳(瀧靖之著)で学びました。
脳由来神経栄養因子(BDNF)は、ニューロン回路を構築、維持しているタンパク質ですが
なんとこのBDNFは有酸素運動によって、増加することがわかっています。
1日30分程度のウォーキングで、このBDNFを増加せられますが
その際、他のことも同時に行うとよいというのです。
脳にすばらしい効果をもたらす有酸素運動に、さらにプラスすると効果が高まる方法があります。それは、「頭を使うこと」をプラスすることです。例えばウォーキングの時に、「しりとり」をしながら歩きます。すると有酸素運動をしながら頭を同時に使うことになり、脳内のかなりの部分を活性化することができます。(瀧靖之著)
30分の間、ただ単調に歩くだけでなく、しりとりをすると良いというのです。
しりとりというと子供の遊びに思えますが、実は頭を使う知的ゲームなのです。
有酸素運動(ウォーキング)中に、しりとりをすることで
私たちは脳を活性化できるのです。
しりとりは、テーマを決めて行うと
さらに脳を使うことになり効果が一層高まるそうです。
例えば、料理がテーマであれば、「卵焼き」→「きんぴらごぼう」と続けていきます。
テーマは、なんでもOKなので、自分の興味関心領域で行うとよいでしょう。
しりとりの他にも、100、93、86、79のように
100から順々に7を引いていくなどの「計算」を使う方法もあります。
この場合もさらにレベルを上げ、7だけでなく
100から9と7を交互に引いていけば、さらに効果が上がります。
私たちは日々、知らない間に、同時にいくつかのことをこなしています。
音楽を聴きながら読書をしたり、友人と会話をしながら食事をしています。
同時に二つのことをこなすこのデュアルタスクが、脳には効果がありますが
加齢とともに、このデュアルタスクが難しくなるのです。
「認知症」の場合は、その能力がどんどん落ちていくので、注意が必要です。
早い段階から思考力や注意力を使い、デュアルタスクをこなしてくと
脳の複数の領域を使うことになり、「認知症」の予防ができるのです。
私は、1日30分のウォーキングをしながら
Apple musicをシャッフルしながら聴いています。
懐かしの曲がかかると、記憶をつかさどる海馬が刺激され
過去の出来事がいろいろと頭に浮かんできます。
頭の中に保存されている情報を、音楽によって引き出すことができるのです。
昔、聴いていた曲をたくさん聴くことは、記憶の領域にどんどん刺激を与えます。
70年代の曲を聴けば、中学生の頃の記憶を引き出せますし
80年代の曲がかかれば、大学生や社会人になりたての自分と対話ができるのです。
有酸素運動をしながら、好きだった音楽を聴くこと
過去の自分とのコミュニケーションができ、脳が幸せを感じるのです。
今日もお読みいただき、ありがとうございます!
photo credit: Man with Headphones via photopin (license)
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