私は子どもの頃から、臆病な人間だった。そんな私が大人になって勇気が湧いてくる方法を”箱の中”から発見した。それはアルコールの力を借りるという方法だった。私は、アルコールがあれば理想の自分になれるということを、自らの経験から見つけたのだ。しかし、このすばらしい発見は”偽物の勇気”だった。たしかに最初は楽しかったが、すぐに耐えられない悪夢になった。私はアルコール依存に振り回されるようになってしまった。経験した人なら分かるだろうが、そこには成長も充実感もまったくなかった。(スティーヴ・チャンドラー)
スティーヴ・チャンドラーと私には、アルコール依存症だったという共通点があります。
私も、20年以上アルコールで自分の人生を誤魔化してきました。
臆病で勇気のなかった私は行動する代わりに、アルコールを飲み続けていたのです。
スティーヴ・チャンドラーが言うように、アルコールでは理想の自分を生み出せません。
アルコールは自分の気持ちを大きくしてくれましたが
翌朝には、何も残らず、ただただみじめな自分と対話するだけでした。
アルコールを(楽しい時間)を選択することが、未来の自分を暗くしていたのです。
いつしか、私はアルコール依存症になり、行動を起こさないまま
30代、40代前半の貴重な時間を無駄に過ごしてしまったのです。
しかし、9年前に人生をやり直そうと考え、アルコールをやめることにしました。
本とアウトプットに集中することを決め、自分を変えることにしたのです。
アンソニー・ロビンズやブライアン・トレーシーの書籍を何度も読んで
自分を再生することに、賭けてみたのです。
冒頭の言葉で始まるスティーブ・チャンドラーの自分を変える89の方法も
以前に読み、彼の未来を変えるイメージ戦略に、とても影響を受けました。
(今回、KIndleで再読していますが、本書はとても素晴らしい一冊だと思います。)
なりたい自分についての物語を作ってみよう。そうすれば、自分の可能性を広げる方法も浮かんでくるはずだ。「最高の自分」を思い描いたビジョンがなければ、その自分が実現することはない。とりあえず想像しておいて、実現するまではふりをするという作戦だ。いずれは、ウソが本当になるときがくる。
私は理想の自分をイメージすることにしました。
酒を止めて痩せた自分をイメージし、私はまず体重を落としました。
次に子供の時の夢を思い出し、本を書くと決めたのです。
周りの仲間に出版すると宣言し、自分が本を出していることをイメージしました。
「私にはできるわけがない!」と言われたりもしましたが
自分を信じて、毎日、ソーシャルメディアでアウトプットを続けていたら
編集者さんから声をかけられ、あっという間に夢が実現したのです。
「最高の自分」を演じることで、私は憧れの著者になれたのです。
アルコール依存症だった私でも本を書けたことで、自信を取り戻せました。
それ以来、アルコールをやめると幸せになれるといった話や
本と実戦で身につけた習慣術・読書術のアウトプットで
他者に貢献すると決めて、このブログを書き続けています。
ビジョンがある人生とは 「毎朝、目覚める理由がある人生」とも言える。ビジョンの力で、あなたは毎朝、前向きな気持ちを感じられるようになるのである。なりたい自分のビジョンは、今すぐ作ることができる。先延ばしにしてはいけない。今すぐに作ってしまおう。気に入らなければ、あとからいつでも変えることができる。
ブログで貢献すると決めて以来、私は朝起きるのが辛くなくなりました。
前向きな気持ちを持つことで、私の行動は変わり始めました。
ブログ以外のことにも、積極的に取り込めるようになったのです。
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