企業を強くするためには、自社の強みを伸ばし、社員を賞賛することが大事かもしれない。

社員から愛される会社はお客さまからも愛され、社員の愛情が薄れると、お客さまの愛情も薄れていくとわかった。会社に忠誠を誓った社員は、自分だけを可愛がるようなことはしない。自分にとって何が得かよりも、会社にとって何が利益になるかをまず考えるのね。ところが、忠誠心が涸れてしまうと、無心にお客さまに接するのが難しくなる。会社から気持ちが離れると、社員の心には敵意が芽生えてくる。すると、お客さまと接したり、会社について話したりするときに、その敵意がにじんでしまうわけ。(レスリー・A・ヤークス、チャールズ・R・デッカー)

スクリーンショット 2016-03-21 18.02.20
レスリー・A・ヤークス、チャールズ・R・デッカー
が書いたビーンズ!の中に
社員から愛される会社の強みが紹介されていました。
顧客から愛される会社の社員は、会社にとって何が利益かを考えるようになり
経営者と一緒に会社を成長させてくれるのです。

逆に、社員からの忠誠心が薄れると、恐ろしいことが起こります。
経営者は、遠回りだと思っても、社員から愛される組織を作るべきです。
本書は、シアトルの珈琲店を再建する実話ですが
顧客と企業の関係を強化するルールが、いくつも紹介されていて、とても勉強になります。

一人一人の顧客を大切にすることで、私たちは顧客との関係を強化できます。
顧客をモノや動物としてではなく、人として扱うこと
名前を呼んで挨拶をしたり、相手をよく知ることで
相手のスタンスを劇的に変えられます。
顧客をファンにすることで、私たちは顧客とのコミュニティを形成できるのです。
顧客と社員がさまざまなつながりを持つほど、絆が強ければ強いほど
忠誠心が深ければ深いほど、会社は大きな利益を手にするのです。
たとえ、競合がたくさんあったとしても
このコミュニティがあれば、その会社を選ぶようになるのです。

ファンになる顧客は必ず、その企業ならではの強みを見出します。
商品やサービスに価値がなければ、リピートをしてもらえません。
社員が自社の強みを理解し、顧客にそれを伝えられなければ
当たり前ですが、ファンの獲得はできないのです。
本書には、経営者は自社の強みを生み出すことだと
以下のように書かれていましたが、とても共感を覚えました。

お客さまの意見を聞くときに一番大切なのは、よい点が何かを知って、それを続けるようにすることなの。その次に、うまくいっていない点をメモし、どうすれば改善できるか考える。マイナス面だけに目を向けると、あなた自身もお店で働く人たちも辛い思いをするだけでしょう。

まずは、社員と共に自社の強みを伸ばし、次に弱みを改善するのが正しい選択なのです。
強みを知ることで、私たちは自信を持てるようになるのです。
これは、あのピーター・ドラッカー
何事かを成し遂げるのは強みによってである」という考え方にも合致してます。

よい品を扱っていれば、社員の忠誠心も高いという結果が出ている。自分のつくる商品、あるいは手がけるサービスに誇りを感じれば、職場へ向かう足取りも軽くなる。どんな一日になるか、期待に胸が膨らむわけね。誰でも経験があると思うけど、仕事に熱が入れば、それだけよい仕事ができる。そして、よい仕事をすれば、商品やサービスの質も高まる。こんな具合にプラスがプラスを呼ぶー優れた商品は社員の忠誠心を高め、それが仕事への熱意に変わる.するとよい仕事ができ、商品の質がさらに高まっていく。

よいサービスやプロダクトがあれば、社員は生き甲斐を感じ
顧客のために、ポジティブに行動できるようになります。
社員が仕事に情熱を感じれば、感じるほど
提供できるサービスの質も高められるのです。

品質を熱心に追い求め、素晴らしい品質が実現したら言葉と行動の両方でそれを祝う。そうすれば、社員やスタッフの仕事にますます熱が入る。次にスタッフにとってのメリットは、自分のつくる商品と仕事に誇りを持てば、楽しく働けるようになる、ということではないかしら。

社員が自社の商品やサービスに誇りを持てれば、熱心に働けるようになります。
絶えず、社員を賞賛することで、社員はますます、顧客とよい関係を作ろうとします。
そのプラスのスパイラルによって、企業は確実に強くなっていくのです。

今日もお読みいただき、ありがとうございました!

 スクリーンショット 2016-02-14 14.42.41 
photo credit: cafe…Sassis The Grove Carshalton Surrey via photopin (license)

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
徳本昌大 Amazonページ >
 

徳本昌大をフォローする
習慣化書評生産性向上名言その他ブログアイデアクリエイティビティマーケティング起業
スポンサーリンク
徳本昌大をフォローする
Loading Facebook Comments ...

コメント

タイトルとURLをコピーしました