まず、 「砂糖」を控えること。そして、 「良いアブラ」を積極的に摂ること。(アイザック・H・ジョーンズ)
世界のエグゼクティブを変えた超一流の食事術(アイザック・H・ジョーンズ著)を読むと
糖質と炭水化物中心の食事がいかに危険かがよくわかります。
アメリカで推奨されている糖質中心の食事によって、多くのアメリカ人が肥満に苦しんでいます。
これは大手食品メーカーによる情報コントール(政府への献金)によってもたらされています。
炭水化物などの糖質の食品は、安くつくることができて、マージンが高い。そのうえ中毒性があるので、食べれば食べるほど依存するようになって、その食品はどんどん売れます。その結果、多くの人たちが糖質中心の食生活の犠牲になってしまったのです。
日本人もジャンクな食生活によって、ガン患者やうつ病患者を急激に増やしています。
(日本人とガンに関する記事は、こちらからお読みいただけます。)
本書によるとイギリスの週刊誌エコノミストでは、
日本の病院や製薬会社、ガン患者で商売繁盛という特集が組まれているそうです。
筆者はこれも日本人の食事が悪化しているからだと指摘しています。
砂糖や炭水化物や悪いアブラの影響で、日本人の体はいつの間にか毒されてしまったのです。
人間の体には基本的に2つの状態があり、1つは糖質を燃やしている「シュガーバーニング」の状態、もうーつは脂質を燃やしている「ファットバーニング」の状態です。私は現在、第1線で活躍し、充実した生活を送るエグゼクティブの人たちと仕事をする機会がありますが、彼らは総じて、「ファットバーニング」の状態で毎日を過ごしています。
筆者は、砂糖中心の「シュガーバーニング」の食生活から
脂質中心の「ファットバーニング」に切り替えることで、健康体を取り戻せると主張しています。
また、本書には、太るルールと太らないルールが書かれています。
ここから、砂糖と炭水化物の弊害がよくわかります。
■炭水化物・砂糖の食事は太る
■脂質だけでは、太らない
■脂質+炭水化物・砂糖の組み合わせは太る
世界のエグゼクティブを変えた超一流の食事術 [ アイザック・H.ジョーンズ ] |
肥満の原因はアブラではなく、炭水化物や砂糖などの糖質だったからです。しかし人々は、肥満の原因が高力ロリーにあると決めつけてしまいました。力ロリーを減らせばやせる、という間違った”力ロリー神話”がここから生まれてしまったのです。その結果、高力ロリーのアブラをそれまで以上に避けるようになったのはもちろんのこと、次第に食事全体の量も減らす傾向が強くなりました。
アブラが太るという情報は誤解で、この洗脳を解かなければなりません。
トランス脂肪酸などは体に240日間残留し
炎症を起こす悪いアブラなので、食べてはいけないのですが
オメガ6とオメガ3は細胞を元気にする良いアブラなので、普段から摂取すべきなのです。
糖質を控え、健康的な脂質=「良いアブラ」を摂る。それだけで疲れにくく、病気を寄せつけず、太らず、健康的で若々しく、しかも脳がクリアに機能するハイパフォーマンスな人生が手に入ります。ただし、摂るのは「良いアブラ」に限定されます。「良いアブラ」が体にとってメリットをもたらすのか?それは、人間の体に60兆個もある細胞の細胞膜が、アブラ (脂肪)でできているからです。体を構成する細胞の細胞膜が 「悪いアブラ」でつくられてしまったら、体のあちこちに不具合が起きるのは想像に難くないでしょう。また、中でも「脳」は、重さの60%を脂肪が占めるという、まさに脂肪の固まりのような臓器です。その脂肪が「悪いアブラ」でつくられてしまうと、脳細胞同士のコミュニケーションはスムーズにいかず、脳の機能が十分に発揮されません。
食生活が炭水化物中心のものであれば、一度見直してみるのもよいかもしれません。
砂糖などの、糖質を控えて良いアブラ(健康的な脂質)を摂ることで
体の不具合を改善するだけでなく、脳の活動もアクティブにできます。
すなわち、私たちは糖質を摂らなくても、脂質を使っていくらでもエネルギーを得ることができる。むしろ、体にとってはそのほうが自然で効率的だ。
悪いアブラを食べるのをやめて、良いアブラを摂ることを意識しましょう!
「多価不飽和脂肪酸」のオメガ6とオメガ3を積極的に食べることで
私たちは元気を取り戻せるのです。
「多価不飽和脂肪酸」のオメガ6とオメガ3は、別名「酸素マグネット」と呼ばれるほど、酸素を強力に引き寄せる力があります。つまり、オメガ6やオメガ3でつくられた細胞膜や細胞は、体内でマグネットのように酸素を引きつけるので、細胞は酸素が豊かになって元気になります。
実際、私も砂糖や炭水化物を減らし、グルテンフリー生活を習慣化し
ココナッツオイル、オリーブオイルなどの良いアブラを習慣化することで
13kgのダイエットに成功しています。
ココナッツオイルは、コレステロールになりにくいのがよく
エネルギーの代謝を活発にする中鎖脂肪酸なので、ダイエットにも効果があります。
私は食生活を改善することで、体も疲れにくくなり、悩んでいた慢性的な炎症もなくなりました。
昼ごはんを食べないことで、脳のはたらきも良くなり
集中力も高まるなど、食生活の改善による効果を実感しています。
こちらのダイエットに関する記事もご覧ください。
ケトン食とダイエットに関する記事
「いつものパンがあなたを殺す」の記事
ジョコビッチのグルテンフリーの記事
シリコンバレー式自分を変える最強の食事の記事
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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photo credit: Cooking Demo, Eucalyptus via photopin (license)
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