ジェイン・マクゴニガルのスーパーベターになろう!の書評

あなたは自分が思っているよりも強い。
あなたには仲間になってくれる人がたくさんいる。
あなたは自分自身の物語のヒーローである。
この三つの資質さえあれば、どんな試練に直面しようと、もっと幸せに、もっと勇敢に、もっと打たれ強くなれる。
(ジェイン・マクゴニガル)

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photo credit: wiredforlego Tetris by Will Schlough for Urban Artworks via photopin (license)

ジェイン・マクゴニガルスーパーベターになろう!の中で
ゲームをプレイするように生きるとクリエイティブになれるというアイデアが紹介されています。
このメソッドは彼女が脳を強く打った後で、頭痛・吐き気に悩んでいた時に見つけたもので
全米40万人のユーザーがこれを活用し、効果が実証されています。

ゲーマーの心の強さを取り入れれば、より豊かな人生を送れるというのです。
ゲームをプレイするとき、私たちはいつもよりも果敢にチャレンジしたり、他者に貢献しようとします。
こうしたゲームフルな資質を人生の試練にも応用できるとジェインは考えたのです。
本書に紹介されている多くのクエストをクリアすることで私たちは肉体的、精神的にも強くなれます。

私はふだんは全くゲームをやりませんが、今回久々にテトリスをダウンロードしました。
テトリスをiPhoneでプレイすることで、気持ちを明るくできました。
何度もチャレンジすることで、確かにレジリエンスも鍛えられそうです。
たったの10分でいいからテトリスをするだけで、嫌なことを忘れられるのです。
(ただし、やりすぎは禁物です。)

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「自分を幸せにしてくれるもの、全てをパワーアップアイテムにしよう」と
著者はアドバイスしています。
猫と戯れたり、カフェに寄ったり、散歩をするなど自分を幸せにしてくれるものを
楽しむことで、私たちは心を強くできるのです。

また、有意義なプロジエクトやミッションを進んで引き受ければ
いつでも胱惚後の成長(PEG)を獲得できるそうです。
このPEGには、トラウマを乗り終えるPTG(心的外傷後の成長)
同じ効果があることがわかっています。
困難な試練に立ち向かうことで、人は強くなっていくのです。
このPTGとPEGをゲームの仕組みを理解することで、簡単に身につけられるのです。
以下、私たちに必要な「ゲームフル精神」について本書から引用します。

1.挑戦の精神を持つ。
障害に進んで取り組み、ストレスの溜まる出来事を脅威ではなく、チャレンジと捉える。ゲームではたんに”チャレンジを引き受けてプレイする”という。
2.なんであれ、自分を強く、幸せにしてくれるものを探す。
手強いチヤレンジに取り組む際は、いつでもポジティブな感情を引き出せるようにしておき、体の健康にも注意を払う。ゲームでは自分をたくましく、すばやく、強くしてくれる”パワーアップアイテム”を探すことで、このルールを実践している。
3.心の柔軟性を得ようと努力する。
学習したり、大きな目標に近づいたりするためのきっかけになるのであれば、痛みや失敗といったネガティブな経験に対してオープンな姿勢で臨む。勇気、好奇心、改善欲求に従って行動する。ゲームでは強敵や”悪者”との戦いにおいて、つねにこのルールに従っている。わたしたちは何度失敗しようと、最後には知恵やスキルを身につけて勝利できるとわかっている。
4.コミットする行動をとる。
非常に大きな目標に向けて、小さな一歩であっても毎日着実に進む。コミットする行動をとるというのは、どんなに困難な場合でも前に踏み出そうとし、つねにより大きな目標に目を向けておくことだ。このルールを実践するための枠組みは、ゲームでは”クエスト”と呼ばれている。クエストのおかげで、わたしたちは一番大切な目標に向かって前進することに集中できる。
5.つながりを築く。
助けを求められそうな人を少なくともふたり見つける。自分のストレスやチャレンジについて率直に相談できる相手がマルチいい。多人数プレイのゲームで、わたしたちは”仲間”をつくる技術を実践している。仲間はわたしたちが直面している障害を理解し、援護してくれる。
6.ヒーローの物語を見つける。
自分の人生を見つめ、英雄的な瞬間を探す。生活の中であなたが見せた強さと、それが自分の取り組みに対して持つ意義に集中する。ゲームでは、ヒーローの物語はそこかしこにある。わたしたちはよく旅の一環として、英雄的なキャラクターの”秘密の正体”を身にまとう。そして、彼らの物語から刺激を受け、よりいっそう努力し、もっといい自分になろうとする。
7.恩恵を見つけるスキルを習得する。
ストレスやチャレンジから得られるよい結果に目を向ける。ゲームでは”エピックウィン”という概念がある。これは、なんの見込みもない恐ろしい状況から、思いがけないすばらしいポジティブな結果が得られることを意味する。

私は本書によって、ゲームに対する見方を変えることができました。
ゲームで自分が使っているパワーを、実生活に応用すればよいのです。
ゲームをすることで、人生を変える七つのスキルを身につけられるのです。
上記の七つのスキルによって、メンタル、感情、肉体
つながりのレジリエンスを鍛えることができ、あらゆる意味で強い人間になれるのです。
時間をゲームで浪費するのではなく、ゲームフル精神を手に入れ、人生を充実させましょう!
やり方は簡単で本書で紹介されているクエストを試すだけでよいのです。

なお、著者の双子の姉はあのケリー・マクゴニガルです。
美人姉妹で才女の2人の書籍が私の知的好奇心をくすぐってくれました。
今日もお読みいただき、ありがとうございました!

     
       

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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