ひどい習慣が生活左台無しにするのと同じくらい、よい習慣は驚くほど生活をいい方向へ変えてくれます。(スティーヴン・ガイズ)
photo credit: Denis Moynihan Walking the Dogs. via photopin (license)
習慣づくりのプロセスで私たちが目指すのは、繰り返しによって脳の反応を変化させることです。しかし、脳は納得できる見返りを与えられないかぎり、変化に抵抗しようとします。つまり、脳に関していえば、習慣を変えるには繰り返し(反復)と報酬のふたつが鍵となります。報酬を得られるとわかれば、何かの行動を繰り返そうという意欲が脳の中で高まっていくのです。
習慣化したければ、小さな行動を繰り返す!
スティーヴン・ガイズは、小さな習慣の中で
良い習慣が人生を豊かにすると指摘します。
行動を習慣にするためには、平均66日の日数がかかると言われています。
3週間続ければ、習慣化できるという考えが流布されていますが
その内容によって期間が異なるので注意が必要です。
禁酒や禁煙はもう少し時間がかかります。
良い食生活であれば、一ヶ月程度で身につくかもしれません。
重要なことは、諦めずに行動を続けることですが
最初から大きな目標を設定すると、三日坊主になりがちです。
大きな目標を設定すると同時に、最低限の小さな目標を決め
日々、それをクリアしていきましょう!
ここから自信が生まれ、あなたの日常が変わります。
習慣化のためには脳の仕組みを理解することが大事だと
スティーヴン・ガイズは言います。
まずは、大脳基底核について学びます。
人間の脳の一部は間抜けなので、たばこを吸っているときに肺がんのリスクについて考えることも、運動する前に鍛え上げられた腹筋の魅力を考えることもありません。残念なのは、この間抜け部分が脳の中で最も大きな力を持ち、脳全体を支配している時間も長いということです。別の指示を与えられないかぎり、特定のパターンを認識し、それを繰り返すしか能がありません。脳のこの部分は大脳基底核と呼ばれています。
脳は特定のパターンを認識すると無意識にその行動を繰り返します。
良くないことを習慣にするとそこから抜け出せなくなるのも
この大脳基底核のせいなのです。
しかし、脳は間抜けな部分だけで構成されているわけではありません。
脳には前頭前野という賢い部分があります。
この前頭前野は、長期的な利益を理解できる脳の”司令塔”で
大脳基底核を抑え込む力を持っています。
短期的な思考や意志決定もこの前頭前野が司っています。
小さな習慣 [ スティーヴン・ガイズ ] |
習慣化とは大脳基底核と前頭前野の力を使うこと
習慣をつくるには、前頭前野が望んでいることを脳の他の部分にも好ましいと思わせなければなりません。
習慣を変えるためには、前頭前野と大脳基底核の力を使う必要があります。
前頭前野は自分の目標を設定するなど重要な働きをしています。
このため、前頭前野はエネルギーをたくさん使い
あなたをへとへとに疲れさせ、意志を弱めます。
疲れたり、ストレスを感じると前頭前野の働きが鈍り
繰り返しを好む脳の部分の大脳基底核があなたをコントロールします。
もしも、悪い習慣ばかりだと大変なことになります。
前頭前野が疲れるとダラダラと過ごすようになり
目標達成遠ざかります。
自分が健康で、エネルギーがたくさんあれば
前頭前野はしっかりと働いてくれますが
疲れたり、ストレスを感じると途端に行動が嫌になります。
「面倒だから、明日にしよう」と脳が諦めたら、習慣化はうまくいきません。
それを避けるために、大脳基底核の力を活用するのです。
日々、小さな行動を繰り返すことで、それを習慣化できます。
まとめ
意識を司る前頭前野には疲れやすいという特徴があります。
エネルギーが不足すると大脳基底核が働き始め
日頃の習慣であなたを動かし始めます。
もし、人生をより良くしたければ
悪い習慣を捨てて、良い習慣を身につけるべきです。
そのためには、毎日少しづつ小さな行動を繰り返しましょう。
今日もお読みいただき、ありがとうございました!!
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