感謝の気持ちが幸福と健康をもたらす。(ロバート・エモンズ)
感謝日記を書く意義とは?
アルバロ・フェルナンデスとエルコノン・ゴールドバーグの脳を最適化する ブレインフィットネス完全ガイドの中に、感謝日記が脳を活性化すると言う話が紹介されていました。私は3年前から感謝日記を習慣にしていますが、この日記のおかげでストレスが減り、幸福度が増したので、この話にとても共感を覚えました。
カリフォルニア大学デイビス校で感謝の気持ちが生活にもたらす影響を研究しているロバート・エモンズ博士は感謝の実践によって、幸福の度合いがおよそ25%
感謝の気持ちを感じた事項について書く”感謝日記”
を続けることです。週に4回、 少なくとも3週間にわたって日記を書くだけで、 多くの人の幸福度が上がります。別の方法としては”感謝の手紙” があります。それは、 自分の人生にポジティブな影響を与えてくれたのに、 きちんと感謝の言葉を伝えていない人に”感謝の手紙”を書き、 実際に会い、顔を見ながら手紙を読むというものです。 このふたつの方法は、幸福や健康の度合いを上げるという意味で、 同じような効果をもたらします。(ロバート・エモンズ)
以前ブログで紹介したエモンズ博士のGの法則にも、感謝の効果が紹介されています。感謝のパワーを理解し、それを実践することで、私たちは幸せになれます。
感謝する人は、そうでない人よりも、喜び、熱心さ、愛、幸福、楽観性といったプラスの感情をより高いレベルで経験することや、感謝を実践することで、ねたみ、恨み、貧欲、苦しみといった破壊的な衝動から自分を守ることが明らかになりました。また、感謝を体験する人は日々のストレスに対して、感謝しない人より効果的な対応ができることもわかりました。
些細なことでもよいので、楽しかったことや、感謝したいことを思い出し、日記に書き出すことを習慣にしましょう。この小さなアクションが私たちに幸せを運んできてくれるのです。感謝日記を書きながら、その体験を再度イメージし、しっかりと思い出すとニューロンのつながりが強化され、脳が最適化されます。
脳を最適化する ブレインフィットネス完全ガイド [ アルバロ・フェルナンデス ] |
感謝日記の効果を検証する!
実験からも感謝日記の効果が明らかになっています。エモンズ博士は100人以上の大人に日記を書いてもらい、無作為に3つのグループに分けました。それぞれに簡単なワークを行ってもらい、感謝日記の効果を検証したのです。
■A群は感謝を感じたことについて書く。
■B群は悩んだこと、いらいらしたことについて書く。
■C群は大きなインパクトを感じたことについて書いてく。
それぞれのグループの3分の2には2~3週間にわたって、熱心に毎日書いてもらいました。3分の1には週1回、10週間にわたって書いてもらったのです。その結果、Aの感謝グループが、とくにBのグループ(困ったことを書いていた人たち)と比べると高い幸福感を得ていることがわかりました。しかし、AはCの中立的なグループと比べても同じように幸福感が高い結果となりました。
10週間にわたった長期研究でのAグループは、睡眠時間と運動に使う時間が増え、次の週への楽天的な期待感が増え、痛みなどの身体症状が軽くなるなど、ポジティブな効果が見られたのです。また、ほかの人たちへのつながりが増し、個人的な問題を抱えている人たちを助けようとするモチベーションが強くなっていたのです。
まとめ
感謝が脳を最適化することがわかってきました。自分の生活を観察し、感謝できることを探すと自分の状態をよりよくできます。感謝日記を習慣にし、日々、自分に起こった体験を再現し、それに感謝することで、脳のつながりを強化できます。感謝日記を書くことで幸せな気持ちになれ、ストレスを減らせ、心と体を健康にできるのです。
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