情報というのは、結局は人です。この面白い場所にいろいろな人が集まってくることによって、付加価値が生まれて、場所自体がメディアのような役割を果たしていく。それはテレビや雑誌とかを読むよりも、ここに来たほうが面白い情報が手に入る、今という時代がビビッドにわかるということです。(小山薫堂)
人が集まる場所に出かけ、何で貢献できるかを考えよう!
小山薫堂氏の考えないヒント―アイデアはこうして生まれるの書評ブログを続けます。インターネットやソーシャルメディアの普及で、人と会わなくともコミュニケーションができるようになりました。メールやメッセンジャー、チャットを使うことで、世界中の人とリアルタイムで会話を楽しめるようになりました。しかし、こういったコミュニケーションには問題もあります。何か用事がないと会話が始まりませんし、重要なことを話し終わると、たいがいの場合、コミュニケーションは終了してしまいます。目の前に人を感じるF2F(Face to Face)のコミュニケーションとは違い、雑談をしなくなるという欠点があるのです。
私はこのF2Fのコミュニケーションから、新しい仕事が始まることが多いように感じています。雑談の中の一言や別れ際何気ない言葉に、自分の直感が反応することで、チャンスが引き寄せられてきます。「自分の知識や体験がこの人に役立つのでは?」という気持ちが芽生え、アイデアの種が育っていくのです。そのためには、人との出会いが欠かせません。私はできるだけ時間を作って、様々な場所に出かけるようにしています。価値のある情報が集まるコミュニティに参加したり、勉強会を覗いてみるとパッションのある面白い人に出会えます。そういった人と出会えたら、すぐに次のアポイントを取り、チャンスを広げるようにしています。
ヴァーチャル化が進行している今だからこそ、ネットやテレビの中にあるものよりも、実際に自分が行ける場所とか、手に取って見ることができるものとか、実態のあるもののほうが、強い。なかでも一番強いのが場所だと思うんです。
ネットが進行する中で、リアルのつながりが価値を持ち始めています。運は人が運んできてくれると信じて、様々なコミュニティに属してみるとよいでしょう。自分とは異なる人との交流から、新しいプロジェクトが生まれてきます。仕事とはお互いの価値を交換することですから、相手のために自分に何ができるかを考えることを習慣にしてみましょう。
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誰かを幸せにすることを仕事にしよう!
新しい仕事を始める三つの条件。僕は何か新しいことをやろうと決めたとき、三つのことを考えます。一つは、「それは誰かがやっていないか。すでにもうほかの人が同じことをやっているのではないか」ということ。二つめが、「それは誰を幸せにするか」。三つめは、「それが自分にとって面白いか」。
昔は一個人ができることは限られていましたが、今はソーシャルメディアやクラウドファンディングのプラットフォームを活用すれば、好きなことを仕事にできるのです。他の人がやっていないこと、誰かを幸せにできること、面白いことを考えることを習慣にすれば、良いアイデアが生まれてきます。今はアイデアを発信すれば、お金や人を集められます。自分の価値を磨き、それを流通させれば、稼げる自分に生まれ変われるのです。
一つのことだけやっていると、その世界の枠組みのなかでのアイデアしか浮かばないから、なかなか大きな発想に発展しない。 だから、なるべくいろいろな仕事を広範囲にわたってしたほうがいい。
自分とは違う業界の人、年齢や考え方が異なる人との出会いをデザインしましょう。会社だけの人脈で物事を考えているとアイデアは枯渇します。様々なコミュニティに参加し、他流試合を繰り返すうちに自分のスキルもアップしますし、人脈も広がります。絶えず、誰かに貢献することを考えるうちに、情報と情報がつながり、新しいアイデアが生まれてきます。それを実行することで、よいことが起こるようになるのです。
不特定な誰かを喜ばすことは、とてもハードルの高いことですから、まずは出会った人を喜ばしてみましょう。「自分が貢献できることは何かありますか?」を口癖にして、目の前の人のためにアクションを起こしてみるのです。面白いことが生まれるのは、人と人が出会う場所で起こります。化学反応が起こすために、様々な場所に出かけてみましょう!
まとめ
誰かを喜ばせることを考えるうちに面白いアイデアが浮かんできます。いろいろな人に出会い、その人のために何で貢献できるかを考えるようにするのです。目の前の人を喜ばせることを考えるうちに、アイデアの種が見つかります。アイデアが浮かんだら、すぐに行動を起こしましょう。実践するうちに、チャンスが広がっていきます。たとえ、失敗しても、それを気にせず、次のアイデアを練ればよいのです。
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