中島聡氏の結局、人生はアウトプットで決まる 自分の価値を最大化する武器としての勉強術の書評

日々の仕事に追われているうちに、AIに職を奪われ、寂しく人生を終えるのか。インプットをアウトプットにつなげて仲間を得て、人間らしい生き方を謳歌するのか。文字通り、「あなたのこれからの人生は、アウトプットの有無で決まる」のです。人生は、あなたが考えているよりずっと短い。そして何より、人生は、たった一度きりなのですから。(中島聡)


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AI時代に、なぜ、アウトプットが必要なのか?

中島聡氏の結局、人生はアウトプットで決まる 自分の価値を最大化する武器としての勉強術を読了しました。Microsoftの伝説のプログラマーの中島さんは、自らの書く体験(アウトプット)によって、人生を変えてしまいました。AIが職を奪う時代には、このアウトプットのスキルを高めるべきだと中島氏は言います。私たちはどのように書く力を鍛えていけばよいのでしょうか?

正しいアウトプットをしたければ、まずは情報の精度を上げるべきです。ネットにころがっている誰もが手に入る情報を鵜呑みにするのではなく、物事の本質に近づくインプットを心がけたほうがよいのです。

アウトプットをする際に特に大切なことは、インプットの時にできるだけ生の情報を直接受け取ること。この場合の生の情報とは、一次情報のこと。自分から生の情報に触れ、それに基づいた自分なりの解釈をする。このプロセスを繰り返すことが、「物事の本質」に近づく一番の方法だし、あるべきアウトプットの姿なのです。

たとえば、アマゾンの戦略について発信したければ、書店にあふれるアマゾン関連のビジネス書を読むのではなく、まずはアマゾンCEOのジェフ・ベゾス自身の言葉に耳を傾けるべきだというのが中島氏の考え方です。ベゾスの場合、数多くのインタビューに出ているし、毎年株主向けのメモも書いています。アマゾンやベゾスの考え方を知るにはこれらの一次情報を活用し、アウトプットした方が価値があるのです。

アウトプットを続けることで、その人の存在感が増し、パーソナルブランド、つまり個人の信用という何ものにも変えがたい価値につながることをぜひ覚えておいてください。それが将来、転職したり、起業して資金を集めたりする際に、大きな武器になります。別にブログでも、ツイッターでも、インスタグラムでもいいのですが、アウトプットしてみることで、ある分野で権威を持てるぐらいの位置を目指してみましょう。別にその分野でナンバーワンになる必要はありません。何も、トップだけがパーソナルブランドが高いわけではないからです。

実際、私もアウトプットでパーソナルブランディングに成功しました。勇気を持って、ソーシャルメディアやブログで自分の好きなことを発信してみましょう。実名でのアウトプットを続けるうちに、よいことが起こっていきます。書くプロセス自体から、多くの学びが得られ、自分の可能性を広げられます。書くことでスキルがアップするだけでなく、人脈も広がり、AIに置き換えられない人に生まれ変われるのです。

 

自分の好きなことを見つけ、徹底的にアウトプットする!

文章はつまるところ、道具なのです。道具だと思ったら、テクニックや感情は抜きにして、とにかく理路整然とわかりやすく書けばいいのです。「自分は文章を書くのが苦手だ」という心の重しが、すっと軽くなったことを覚えています。

文章を書くこと(アウトプット)は難しいことだと考える人は多いと思います。しかし、自分を変えるためには、その思考を捨て、文章は道具だと捉えてみましょう。テクニックや感情を抜きにして、とにかく書くことをスタートすべきです。AIに仕事を奪われかねない時代を生き抜くためには、インプットとアウトプットの繰り返しが、最強の勉強法なのです。アウトプットを続けると良質な情報が、自分のもとに集まるようになります。

私はこのブログのおかげで、メディアで書評を書かせて頂いたり、翻訳本の編集者とや経営者との対談するチャンスをもらえました。面白い人と付き合うことで、これから何が世の中で流行るかなどのヒントが手に入るようになったのです。多くの人と出会えるようになり、日々チャンスが広がっています。

何かブログのネタはないかな?」を日々の習慣にすることで、世の中への好奇心が膨らみます。私は大きな書店をすみずみ巡ることで、自分の読書体験を広げています。アウトプットによって、自分の興味関心が広がり、自分の弱いカテゴリーを減らせるようになりました。

また、記事を書く際に疑問が浮かぶと、他の情報を調べることが習慣になりました。アウトプットするためには自分の知識の甘い部分を補完しなければなりません。調べることを繰り返すうちに情報と情報がつながり、アイデアが浮かぶようになったのです。アウトプットが、良いインプットにつながり、それによっていつの間にか自分を成長させられるのです。自分が興味を持ったことを体験し、積極的にアウトプットすることで、様々なケミストリーが起こるのです。

「継続は力なり」という言葉がありますが、私もそうだと思っています。ここまでお伝えしてきたようなインプットやアウトプットに関することもそうですが、続けていくことで細かなノウハウも身についてきます。インターネットでアウトプットする良さは、フィードバックがリアルタイムに返ってくること。いい結果にしろ、悪い結果にしろ、すぐにわかります。試行錯誤するなかで、より多くの人に読んでもらえるタイトルの書き方やテーマの選び方、書き方やテイスト、文量などがわかっていきますし、何年も続けていくと、かなり学ぶことは多いと思います。こういった細かなノウハウというのは、続けていかないとなかなか身につかないものなのです。

アウトプットを続けると自分独自の世界観が生まれます。自分にしか書けないことをわかりやすく伝える努力を重ねるうちに、文章もうまくなりますし、会社以外の人脈も広がります。私もこのブログを読み返すことで、自分の成長を実感しています。人からフィードバックをもらえたり、感謝されることから、書く喜びが生まれ、アウトプットのモチベーションも高まります。継続がまさに力になり、自分の可能性を広げてくれるのです。AIに置き換えられない人になるために、日々のアウトプットを心がけましょう。

まとめ

自分の好きなことを極めつつ、ひたすら情報発信し続けることが、セルフブランディングへの近道です。私もビジネス書の書評を書き続けることで、自分のポジションを作れたのでこの中島氏の考え方に共感を覚えました。文章を道具だと捉え、テクニックや感情を抜きにして、自分の好きなことを発信してみましょう。情報や人が自分のもとに集まり、よいことが起こるようになります。

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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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