過去の常識を捨て、ビジネスチャンスを見つけるためにファクトを重視しよう!

世界は変わり続けている。知識不足の大人が多いという問題は、次の世代を教育するだけでは解決できない。学校で学ぶことは、学校を出て10年や20年もすれば時代遅れになってしまう。だから、大人の知識をアップデートする方法も見つけなければならない。(ハンス・ロスリング)


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過去の常識でビジネスを考えないようにしよう!

ハンス・ロスリングFACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣書評ブログを続けます。世の中は絶えず変化し、昔の常識で考える行動していると失敗してしまいます。思い込みや過去の体験を信じすぎ、ファクトをチェックしないと現実を見失い、ビジネスチャンスを逃してしまいます。変化に適応できるようにするために、学びを続け、自分をバージョンアップさせるようにしましょう。そのためにはファクトを追いかけ、自分の頭で考えることを習慣にすべきです。ビジネスで成功するためには、過去の思い込みを捨て、現状データや未来予測をチェックし、マーケティング戦略を練る必要があります。

先進国とその他の国々の差は縮まり、世界中の人たちが貧困を脱出し、生活レベルをあげています。

「西洋諸国」と「その他の国々」、「先進国」と「途上国」、「豊かな国」と「貧しい国」のあいだにあった分断はもはや存在しない。だから、ありもしない分断を強調するのはやめるべきだ。

西洋の多国籍企業や金融機関で働く人たちはいまだに、ずっと昔に刷り込まれた、時代遅れの歪んだ世界の見方に従ってビジネスを行っていると著者のハンスは指摘します。先進国の成長が止まり、高齢化が進む欧米や日本だけでを見るのではなく、世界を理解することがビジネスに欠かせなくなっているのです。

世界が狭くなった今では、海外に出ることはそれほど難しくなくなりました。LCCを使えば、ローコストで様々な国に出かけられます。インターネットの普及で、信頼できるグローバルな統計データも簡単に手に入ります。海外のマーケットを体験し、その国の課題を見つけたり、データを活用し自分の常識を疑わないと、チャンスを見逃してしまうのです。

 

事実に基づいて、世界を見る目を養おう!

これからのマーケットはヨーロッパやアメリカを重視していては、今まで通りの成長は期待できません。もしヨーロッパやアメリカの大企業で営業とマーケティングを統括する立場なら、未来の市場はアジアとアフリカにあることを知っておく必要があります。人口統計や消費データをチェックすれば、アジアとアフリカのマーケットの素晴らしさを理解できます。時間をかけて現地での商品開発やブランディングを行って、彼らをファンにし、未来の可能性に賭けるべきです。

現地で採用する際も、欧米企業というだけで外国人を簡単に採用できる時代は終わったのです。優秀な人材を世界中の企業が狙っています。グーグルやマイクロソフトには、「アメリ力臭」がほとんどなくなり、社員のグローバル化が進んでいます。グーグルのサンダー・ピチャイCEO、マイクロソフトのサティア・ナデラCEOはどちらもインドで生まれ育ったにも関わらず、実力を評価され、今の地位を掴んだのです。

先週、私はアメリカ・ラズヴェガスで行われた世界最大の家電ショーのCESに参加し、巨大なグローバル企業やハイテクベンチャーのブースを回りましたが、その多様性に驚きを覚えました。アメリカ企業は当然として、中国企業などでもインドや欧米人の担当者が数多く存在し、世界中の顧客を狙っていることが印象的でした。

データを徹底活用した上手なプレゼンを行う企業も多く、ファクトで未来の変化や自社の先進性を顧客に訴えていました。この辺りが日本企業とグローバル企業の大きな差かもしれません。数字やデータを活用しながら、顧客に共感を与える効果的なプレゼンを行わないと競合に負けてしまいます。CESに行くことで、最新のイノベーションを体験しつつ、チャンスが世界中に広がっていることを認識できました。たった、5日間の滞在でしたが、日本でのほほんと過ごすよりもはるかに価値の時間を過ごせました。このイベントには毎年参加し、定点観測をしようと思います。

著者のハンスは世界中のすべての人が、事実に基づいて世界を見る日がいつかやって来ると述べています。理由は2つあり、ひとつは、正確なGPSが道案内の役に立つのと同じで、事実に基づいて世界を見ることが人生の役に立つからです。

もうひとつは、もっと大切なことだ。事実に基づいて世界を見ると、心が穏やかになる。ドラマチックに世界を見るよりも、ストレスが少ないし、気分も少しは軽くなる。ドラマチックな見方はあまりにも後ろ向きで心が冷えてしまう。事実に基づいて世界を見れば、世の中もそれほど悪くないと思えてくる。これからも世界を良くし続けるためにわたしたちに何ができるかも、そこから見えてくるはずだ。

フェイクニュースや悲惨なニュースを鵜呑みにすると世の中の悪い部分に目がいきがちですが、世の中には良いことで満ち溢れています。事実に基づいて、世界を見るようにすることで、気持ちが落ち着きますし、幸せな時間を増やせます。悪い情報に触れるのをやめ、真実を見つけ、自分の頭で考えるようにしましょう。その結果、自分のやるべきことが見つかり、チャンスを広げられるはずです。

まとめ

過去の思い込みや体験を信じていると未来を見誤ります。最新のデータや未来予測をチェックし、どのマーケットに可能性があるかを考えるべきです。人口統計や富裕層の推移を見れば、アジアやアフリカの可能性に気づけるはずです。ファクトを重視し、自分の頭で考える習慣を身につけることで、ビジネスをよくするだけでなく、幸せな時間も増やせます。

 

 

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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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