実際に本に書いてあることを行動に移すかどうかは、自分の問題である。(正田圭)
行動がない読書がダメな理由
サクッと起業してサクッと売却する 就職でもなく自営業でもない新しい働き方の著者の正田圭氏は、本をただ読んだだけでは意味がないと言います。行動のない読書は、結果につがなりません。著者の体験やアドバイスでよいと思ったことを実際に行動に移すことで、人は初めて自分を変えられます。
読書好きには耳が痛い話ですが、疑似体験の世界から抜け出し、実際にアクションを起こしましょう!
本というのは読むだけでは何も身につかないものだ。本を読んだ人は、本を読みながら将来的に自分ができるようになりたかったことを疑似体験するだけで満足してしまい、それ以上行動に移さない。本を読むという行為は、基本的には楽なものだ。ドリルと違って手を動かす必要もないし、授業のように課題も出ない。まして、行動して、生身の自分に次から次へと難題が降りかかってくるわけでもない。本というものは、今はまだできない自分と、本に書いてあることを実践してみてできるようになった自分を想像して、変わっていく自分の未来を思い描いて興奮しているだけでよいから楽なのだ。本を読むことは好きだけれど、結果は出ていない「ただの本の虫」になっている人は、努力しなければいけないつらさや、努力を続けるつらさを忘れて、うまくいったときの将来の自分ばかりを妄想しているから本が好きなのだ。
以前の私も本を読むだけで人生が勝手によくなると妄想ばかりしていました。何冊も本を読み、自分が偉人やヒーローになった気持ちになっていましたが、実践はできませんでした。読書をいくら行っても行動がなければ、未来は変わりません。知識は増えても体験がなければ、よい結果は引き寄せられません。
せっかく買った本と読んだ時間を無駄にしないために、知識を体験に変えましょう。失敗を恐れず、新しいチャレンジをすれば、人脈やノウハウが得られ、そこから自分らしいアイデアが生まれます。自分の価値を高めたければ、インプットだけでなく、アウトプットを意識すべきです。特に起業においては、ビジネスプランを考えるだけではお金を稼げるようになりません。
本書には起業やM&Aのノウハウが詰まっていますが、ここから知識を得たら、実際に行動を起こしてみるべきです。その際、いきなり起業するのではなく、M&Aという選択肢があることも覚えておきましょう。小さな会社をM&Aをすれば、ビジネスを軌道に乗せるまでの時間を短縮できます。実際に経営を勉強しながら、会社を成長させることができれば、その会社を売却し、次の起業をすることもできます。
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未来を悲観しないマインドセットを作ろう!
起業の際のマインドセットを身につけ、必要以上に不安になるのをやめましょう。多くの人は未来の失敗を心配しいますが、それが実際に起こったわけではありません。たとえ、失敗したとしてもそれで殺されるわけではありません。起業のリスクを心配しすぎるのをやめ、成功をイメージし、ビジネスをさっさとスタートしましょう。
起業したことのない人に限って借りてもいないお金の返済の心配をするのは不思議だ。実際に起業した人たちが心配するのは、借金返済ではなく、「無事に借金ができるかどうか」なのだから。これが、起業家とそうでない人の1番の違いかもしれない。
私の周りには、起業で失敗した人がたくさんいます。彼らは失敗にめげず、その失敗を自分の武器に変えています。人生100年時代に一度や二度の失敗は大したことではありませんから、チャレンジを続けましょう。
私もドバイでITの会社を起業したことがありますが、事業はあまりうまくいかず、結局その会社を売却することになりました。少しのお金を無駄にしましたが、その時のドバイでの猛烈な経験や人脈が、今の自分のビジネスに役立っています。海外でのビジネスに積極的になれたのも、ドバイでの体験があったからです。中東というアウェイな環境での起業が私のマインドを強くしてくれました。
起業した後に、事業が計画どおりに事が進むことありません。想定外、予定外のことが起こり、思わぬトラブルが降りかかることが多々あります。想定と違うことが起こったならば、戦略を柔軟に変えればよいのです。場合によっては事業内容自体を見直すなど、迅速にピボットしましょう。起業家はビジネスの世界で生き残り、成功することが大事なのですから、変化をやめないようにすべきです。
人生をエキサイティングにするためには、雇われるより、自分で事業を始めた方がよいに決まっています。自分の好きなこと、好きな人とビジネスを始めれば、化学反応が起こり、結果が出ます。起業には失敗はないと信じて、自分の好きなことを始めてみましょう!
まとめ
起業やM&Aの本を読んだら、行動を起こしてみましょう!そのアクションが未来のあなたによいことを運んできてくれます。多くの人は起業の際の失敗を気にしますが、実際に失敗したとしても殺されるわけではありません。起業のリスクを心配しすぎるのをやめ、成功をイメージし、ビジネスをさっさとスタートしましょう。
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