レジリエンスを高める方法。自分のポジティブ通貨の買い手を増やそう!

金融市場は、参加する投資家の数が増えるほど活況を呈する。個人のレジリエンスも同じで、自分のポジティブ通貨の買い手を増やすことができれば、レジリエンスは高まる。けっして難しいことではない。ポジティブな態度は人に伝染するからだ。(デイビッド・コパンズ)


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レジリエンスを高める方法

レジリエンス (ハーバード・ビジネス・レビュー EIシリーズ)の中に、周りの人に感謝の念を持つこと(自分のポジティブ通貨の買い手を増やすこと)で、レジリエンスが高まるというPFループCEOのデイビッド・コパンズの良記事がありました。ポジティブな態度は伝染しますから、他者との関係を改善すれば、私たちは幸せになれ、レジリエンスも高まるのです。

ハーバード大学のニコラス・クリスタキスとカリフォルニァ大学サンディエゴ校のジェイムズ・ファウラーは、幸福は自分自身の選択や行動だけで決まるのではなく、2次ないし3次離れた間接的関係にある他者からも影響を受けるということを突き止めました。肥満もアイディアも感情も、ネットワークのなかで広がります。それほどネットワークの力はパワーがあり、重要です。

自分の周りの人々、つまり、自分とつながっている人々が経験することに、私たちは大きな影響を受けます。自分の幸せはその人がつながっている人、自分の友達の幸せ、友達の友達の幸せ、友達の友達の友達の幸せと関連しているというのが、「つながりの力」なのです。

自分がよりポジティブになると、他者にも同じ態度を促すことになります。自分のネットワークの中で、より多くの人がポジティブ通貨を生み、使うことで、ポジティブフィードバックループが生まれます。それらの人々の行為によって、自分自身のレジリエンスも増強されるのです。

ブラックホーク・エンゲージメント・ソリューションズの2015年のレポートでは、幸福度を決定する12の要因について評価するよう回答者に求めたところ、「仕事」の重要性は驚くべきことに8番目でした。上位には家族、友人、健康、趣味、コミュニティが並びました。こうした分野でより多くのポジティブ通貨を生み出すことで、仕事の場でも最高の自分を発揮する能力を高めることができるのです。

 

自分のポジティブ通貨を繰り返し、チェックしよう!

個人のレジリエンスを高めるために、ポジティブ通貨の記録を定期的に振り返ることが必要です。この振り返りによって、気づきを得て行動を改善できます。ポジティブなコミュニケーションや感謝の念を再認識するということだけでも、レジリエンスを高める効果があることがわかっています。

フェイスブックのデータサイエンティストが実施した2014年の有名な実験を見れば、ポジティブなコミュニケーションの価値を理解できます。同社はフィードを操作し、ニュースフィードにポジティブな記事あるいはネガティブな記事を流すようにしました。ニュースフィードにポジティブな記事が並んでいれば、その人自身も前向きになれました。逆にネガティブなフィードの場合は、その人に悪影響を与えたのです。

ポジティブな経験や思い出を振り返ること(自分のポジティブ通貨の記録を開いて眺めること)で、レジリエンスを高められます。時間を決めて、自分のポジティブ通貨を喜びとともに振り返ることで、私たちは幸せになれます。

自分のポジティブデータを振り返るという単純な習慣を身につければ、自分のレジリエンスだけでなく、友人、家族、同僚のレジリエンスもきっと高まるはずです。つながりの力を活用して、幸せな気持ちを表現することで、周りの人も幸せにできるのです。

まとめ

ネットワークの力を活用することで、人はレジリエンスを高められます。ポジティブな態度は伝染しますから、他者との関係を改善すれば、私たちは幸せになれ、レジリエンスも高まるのです。自分のポジティブ通貨を生み出し、それを積極的に使うようにしましょう。

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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