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ピックスリー: 完璧なアンバランスのすすめ
著者:ランディ・ザッカーバーグ
出版社:東洋経済新報社
本書の要約
自分の人生をピボットしたければ、出来るだけ、早いタイミングで行動を起こしましょう。成功している人とのインタビューを繰り返し、良いところを真似るようにするのです。自分がやりたいことの情報発信を続けるうちに、必ずチャンスが舞い込んできます!
会社だけでなく、個人もピボットしよう!
たいていの人は、「仕事のリノベーター」の側面を持っている。大人になったらあれをしたい、これになりたいと夢を描いても、やがては人生という現実にのみ込まれる。(ランディ・ザッカーバーグ)
ランディ・ザッカーバーグのピックスリー: 完璧なアンバランスのすすめの書評を続けます。人生100年時代、私たちの働き方は変わり、転職や起業が当たり前になってきました。時には、失業や子育てなどキャリアプランの見直しや変更を余儀なくされることもあります。現代人の多くは、仕事のリノベーターになる可能性があるのですから、「方向転換=ピボット」を意識する必要があります。
「ピボット」とは、そもそも「回転軸」という英語でしたが、最近では「方向転換」や「路線変更」という意味で使われるようになりました。スタートアップ企業が当初の事業戦略に行き詰まって、大きな軌道修正を余儀なくされたり、まったく別のアイデアに取り組んだりすることを「ピボット」と呼んでいます。
同じように、人間もピボットをする。子ども時代になりたかったものに、今なっている人はほとんどいないだろう(私は人魚になりたかった!)。人はだれしも、なんらかの壁や障害に突き当たる。「仕事のリノベーター」は、そうした障害に簡単に負けない。
やりたいことがある人たちは、困難を乗り越え、 ピボットを成功させます。彼らはタフで、うまくいきそうな仕事を見つける才能があります。
キャリアの方向転換をするのに、完壁なタイミングはありません。自分の意志で方向転換するときもあれば、予期せず計画を乱されるときもあります。もし、あなたが自分のキャリアが間違った方向に進んでいると気づいたら、変化する道を選ぶべきです。
私も自分のやりたいこと、本を書く、文章を書くことを続けるうちに、自分の人生をピボットできました。ソーシャルメディアやブログに出会い、情報発信を続けるうちに、様々なご縁に恵まれました。広告会社をやめ、社外取締役としていくつかの会社で仕事ができるようになったのも、自分の生き方を変えると決めたからです。
ピボットを成功させる5つの方法
著者はピボットを成功させる5つの方法を紹介しています。
1、アドバイスをもらう。ただし、自分の考えを最優先
自分の仕事を変えると宣言すれば、いろんな人からアドバイスをもらえます。私も著者になろうと決めた時に、多くの人にインタビューを行い、やるべきことを確認しました。良いアドバイスをもらえれば、それを取り入れ、逆にブレーキを踏む人がいれば、その人とは距離を起きました。チャンスが目の前にあるなら、反対する人の意見は無視し、自分のやりたいことに集中しましょう!
2、得意なこと、好きなことを見きわめる
自分が何を楽しめて何が得意かがわかれば、それらを活かせる業界がきっと見つかります。その業界の人と知り合いになったり、コミュニティに参加したりして、ステップアップに必要なスキルを探りましょう。私は著者になるために、USTREAMで番組を立ち上げ、著者や編集者との人脈を築きました。ここからチャンスが生まれ、私は本を書くことができたのです。
3、プロフィールを更新する
ネットで公開しているサイトやSNSのアカウントはまめに更新し、過去の実績や得意な分野を載せておくようにすべきです。ピボットしようと頭のなかでいくら思っても、それだけではだれにも伝わりません。自分のやりたいことは、SNSやブログに書き出し、人から声がかかるようにしましょう。
4、タイミングが命
キャリアを変えると公言するなら、最後までやり抜く準備をしておきましょう。だれかが新しい仕事や顧客につながるチャンスをくれても、あなた自身がそれを活かせなければ、次から助けたいと思われなくなります。準備を怠らず、チャンスに備えるようにするのです。明確な行動計画を立て、チャンスの前髪をつかめるようにするのです。
5、とにかくやる
ぐずぐずしないで。何かしたいことがあるなら、計画を作るだけでなく、さっさと実行すべきです。最悪うまくいかなくても、ほかの仕事を見つければいいだけです。リスクを取る最善のタイミングは、いつだってその時なのです。今、行動しなければ、未来の自分の人生を暗くしてしまいます。
自分の人生をピボットしたければ、出来るだけ、早いタイミングで行動を起こしましょう。成功している人とのインタビューを繰り返し、良いところを真似るようにするのです。自分がやりたいことの情報発信を続けるうちに、必ずチャンスが舞い込んできます!
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