ナイジェル・カンバーランドの成功者がしている100の習慣の書評


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成功者がしている100の習慣
著者:ナイジェル・カンバーランド
出版社:ダイヤモンド社

本書の要約

習慣が変われば、人生が変わります。著者のナイジェル・カンバーランドが実践した100の習慣を身につけることで、自分の人生をより豊かにできます。自分の夢を明確にし、マインドセットと行動を変えること、身近な人の力を借りることで、意外なほど簡単に夢が叶うようになります。

習慣が変われば、人生が変わる!100の習慣を身につけよう。

「自分を笑い飛ばせず、大きく見せようとしてばかりの人は滑稽に見える。 (ヴァーツラフ・ハヴェル)

作家、リーダーシップ・コーチとして活躍するコーチのナイジェル・カンバーランドは、習慣が変われば、人生が変わると言います。彼は本書で紹介する100の習慣を実践することで、以下の夢を実現してきたと言います。
・幸せな結婚をし、二人の素晴らしい子供を育てている。
・ケンブリッジ大学で職を得て、26歳のときにはFTSE100企業の支店のファイナンスディレクターに昇格。
※FTSEはロンドン証券取引所(LSE)における株価指数
・世界を旅するという夢を実現し、合計26年間を8ヵ国で暮らした。
・共同創業者として起業した会社を成功させ、数百万ドル規模で売却した。
・著者、講演者として豊富な実績を積んだ。
・コーチングを通して世の中の人たちの役に立ちたい、という願いを実現させた。
・自分自身であること、人生で手にしたことに満足する術を学んだこと。

今日は100の習慣の中から、「人の力を借りる」「未来をつくる」という習慣を紹介します。『成功する人は恥ずかしがらずに「わかりません」と言い、成功しない人は自分の無知を認めない』と著者のカンバーランドは言います。知ったかぶりをせず、自分の無知を認め、「わかりません」と言うのは、とても勇気がいります。成功者は、傲慢にならず、謙虚に人に教えを請い、自分の知識を増やそうとします。「わからないことを素直に他人に尋ねる」ことほど、成功に役立つスキルはありません。

完璧であろうとするほど、物事はうまくいかないものです。知らないことやできないことを潔く認め、頭を下げて教えを請えば、自然に周りの人が助けてくれるようになります。(ナイジェル・カンバーランド)

年を重ねると恥をかきたくなくなるため、本当はわからないのに、ついついわかったふりをしてしまいます。わからないことがあったら、会話の途中でも、正直にそれを相手に伝えましょう。成功する人たちは、間違いや無知を積極的に認めます。自ら教えを請うことで、人から応援してもらえるようになり、よいことが起こります。著者は「真の成功とは多くの友人に囲まれている」ことだと言います。背伸びするのをやめ、人から好かれる存在となり、仲間の力を借りられるようになることで、成功に近づけます。

物事に、イエスと言おう。それは新たなことに挑戦し、新しい人に会い、人とは違う何かをすることだ。楽観的に考え、ポジティブな態度をとり、周りに人が集まるような人間になることだ。(エリック・シュミット)

他の人が「ノー」という場面で、「イエス」ということで後悔しない人生を送れます。尊敬する人の誘いを断ったり、成功の可能性のある選択を先伸ばしすることで、私たちはチャンスを失います。よい話はよい仲間から運ばれてきますから、他の人がわからないと悩んでいる時に、「イエス」と言える人になりましょう。「イエス」という選択を重ねることで、新たな出会いがデザインされ、そこからご縁がつながっていきます。

成功者は未来をつくる!

未来は向こうからやってくるものではない。それは私たちが創り出すものだ。(レオナルド・スウィート)

成功する人は、決して偶然や運命に頼りません。一見すると、成功者は運がいい人のように思えます。彼らは最適なタイミングにその場所でアクションを起こしているのです。彼らはその運をつかむために、長い間、努力を続けています。成功者とは、運を実力でつかみとる人たちのことなのです。

彼らは正しいマインドセットを持ち、将来を自分の手でコントロールすることで、結果を出しています。忍耐強く懸命に努力をし、犠牲にすべきものは犠牲にして、リスクをとり、すべきことを実行していたのです。成功者の多くは、目標を達成するために逆境を克服してきました。理想の未来の自分をイメージし、失敗しても諦めずに行動を続けてきたのです。

著者は成功する人は一生学び続けていると言います。絶えず自分を刷新するために、新しい知識を入手しています。時代遅れの存在にならないためには、新しい体験を積極的にすべきです。世の中は急激に変化すると考え、新たな知識を積極的に得るようにしましょう。

 成功する人は絶えず新しい何かを学び、成功しない人は古い知識にしがみつく。

「学びをやめるのは、死の始まりだ」という名言をアルベルト・アインシュタインは残しています。「学びと成功は表裏一体」で、学校を卒業しても学び続ける必要があります。

学びとは、学習という行為そのものだけではありません。それは未知のことに耳を傾け、心を開くという「態度」であり、昨日までの考えを捨てる勇気を持つという「心構え」だと著者は言います。ファイナンスや子育て、健康管理、職場の人間関係など、学ぶべきテーマは身の回りにいくつでもあります。

人生は大学です。どんな体験からも、新しいアイデアや知識、考え方を学び取れます。過ちや苦しみからも、多くのことを学べます。最大の教訓は、最悪の体験に隠されています。新しいことを学習し、知識と知恵を広げ、深めていく学びは、それ自体が成功です。退屈で簡単な何かをしているときでも、それを新たな学びの機会だととらえなおしてみましょう。きっと、何か新しい発見があるはずです。

一日の最後に、「今日学んだこと」を日記に書き出すとよいと著者は言います。今日の学びが、将来の成功にどう役立つかを考えることで、日々自分をアップデートできます。この自問を日課にすることで、学びは深まり、多くの気づきが得られるようになります。物事がうまくいかなかった日は、教訓を得るチャンスです。失敗から何を学べるかをじっくり考えることで、明日やるべきことが見えてきます。

本書のアドバイスを身につければ、人生は確実に変わります。今後も何度かに分け、私が効果的だと思う著者の習慣を紹介したいと思います。

ブロガー・ビジネスプロデューサーの徳本昌大の5冊目のiPhoneアプリ習慣術がKindle Unlimitedで読み放題です!ぜひ、ご一読ください。

 

 

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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