シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント
エリック・ジョーゲンソン
本書の要約
食事でのジャンクフードを我慢して、ワークアウトをするというつらい選択をすれば、長い目で見て人生をよりよくできます。病気にもなりませんし、不健康になりません。価値観についても同じです。「今楽な選択をしていると、人生が全体的にずっとつらくなる」というルールを忘れないようにしましょう。
最も重要な資産は、自分の健康
私が人生で最優先にしていること、幸福よりも家族よりも仕事よりも優先していることは、私自身の健康だ。すべては私の体の健康から始まる。第二が私の心の健康。第三が私の心の安らぎ。次が家族の健康。それから家族の安泰だ。これらさえあれば、世界を相手に思いっきり戦える。（ナヴァル・ラヴィカント）
シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカントの書評を続けます。ナヴァル・ラヴィカントは、エンジェル投資家とスタートアップを結ぶ「ANGEL LIST」を創業し、大成功します。個人投資家としてもUberやTwitterに初期投資するなど、 先見の明と行動力を兼ね備えたシリコンバレー屈指の事業創出者です。
「現代の食事は、人間が食べるように進化した食事とはかけ離れている」と著者は指摘します。私たちは正しい食事を取らないことで、自ら健康を害しています。砂糖、添加物やグルテンを大量に摂取することで、肥満を引き起こしているのです。積極的に野菜や果物、海藻中心の食事をとることで、健康体を取り戻せます。
人間は視覚野を重視するより、五感すべてを均等に使うように進化してきましたが、現代人は視覚に極端に頼っています。
以下のような五感を奪う生活が現代人を柔にしています。
・人間はもともと靴を履いて歩くようにできていません。→腰と足の問題の多くは靴が原因。
・人間は衣服で体をつねに温かく保つようにはできていません。→ある程度の寒冷にさらされるようにできています。それが免疫系を起動させてくれます。
・人間は完全に無菌で清潔な環境で暮らすようにはできていません。→免疫系が鍛えられないために、アレルギー疾患が増加します。
著者は食事のコントロールとワークアウトで五感を鍛えることで、健康を取り戻したと言います。
時間がないという言い訳をやめる方法
みんな「時間がない」と言うよね。よい習慣を勧られると、できない言い訳を始める。一番よく聞く言い訳が、「時間がない」なんだ。でも「時間がない」というのは、「それは優先事項じゃない」の言い換えだ。本当に考えなくてはならないのは、それを優先すべきなのかどうかだ。最優先事項だと決めたら、何をおいてもやるだろう。
健康を最も優先すると決めることで、日々の生活は変わります。今までに私は何度も運動する時間がないという言い訳をしてきました。しかし、健康体を取り戻すことを優先すると決め、その時間を確保することで、最近では簡単なワークアウトを習慣化できました。朝晩のワークアウトをすることで、体調も徐々によくなってきました。
「ワークアウトをしないと1日が始まらない」というルールを取り入れることで、自分の怠惰な習慣を変えられます。大事なことは、何であれ、運動を毎日継続することです。
著者はウォーキング会議が効果があると言います。
●脳の働きがよくなる。
●運動と日光浴ができる。
●短時間で雑談少なめ。
●対話が増え、独白が減る。
●スライドなし。
●歩いて戻ればすぐ終わる。
実際、散歩をすると心身にエネルギーを与えることができます。 スタンフォード大学の博士課程を卒業したマリリー・オッペッツォとスタンフォード大学教育大学のダニエル・シュワルツ教授の研究によれば 人は歩いている間に創造的思考を向上できることがわかっています。 驚くことに、座っている人と比較して、歩いている人の方が 創造性が平均で60％増加していました。
スティーブ・ジョブズやマーク・ザッッカーバーグが歩きながら思考していることは有名ですが それが効果があることが調査によって実証されたのです。
人生のどんなこともそうだが、運動では短期的な犠牲を進んで払えば、長期的利益が得られます。
楽な選択、つらい人生。つらい選択、楽な人生。（ジャージー・グレゴレク）
食事でのジャンクフードを我慢して、ワークアウトをするというつらい選択をすれば、長い目で見て人生をよりよくできます。病気にもなりませんし、不健康になりません。価値観についても同じです。「今楽な選択をしていると、人生が全体的にずっとつらくなる」というルールを忘れないようにしましょう。
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