シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカントの書評

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シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント
エリック・ジョーゲンソン

本書の要約

学び続けることで、自分の独自性を発揮できます。自分をプロダクト化し、特殊知識を活用ながら、レバレッジを掛けることで、富を増やすことに成功します。遺伝から来る自分独自の特性と、自分の独自の生い立ち、それらに対する自分の働きかけを組み合わせることで、自分をプロダクト化できるのです。

自分をプロダクト化しよう!

人生に何はなくとも、無条件に愛してくれる人が一人でもいれば、強い自尊心を保つことができるんだ。(ナヴァル・ラヴィカント)

アメリカ起業界の仕組みを一新した男、ナヴァル・ラヴィカントをご存じでしょうか?彼はエンジェル投資家とスタートアップを結ぶ「ANGEL LIST」を創業し、大成功します。個人投資家としてもUberやTwitterに初期投資するなど、 先見の明と行動力を兼ね備えたシリコンバレー屈指の事業創出者です。

その彼の思想と言動をプロダクト・ストラテジストのエリック・ジョーゲンソンが一冊の本にまとめてくれました。私たちは本書から富を得る方法だけでなく、幸せになる方法も学べます。

ナヴァル・ラヴィカントはインドからの移民で、貧しい母親に育てれます。ニューヨーク市の治安があまりよくないエリアで育ったラヴィカントは、学童保育の代わりに図書館で多くの時間を過ごしたといいます。

友だちがあまりいなくて引っ込み思案だった彼は、本を友達にし、そこから多くの学びを得たのです。「聴くより読んだほうが速い。見るよりやったほうが速い」をモットーに書籍で学び、アイデアが浮かぶと実際のアクションをすぐに起こします。

本当の友は本だけだった。本はすばらしい友になる。過去数千年の最高の思想家たちが知恵を授けてくれるんだから。

1日1、2時間の読書を毎日続け、それをアウトプットすることで、他者とは異なる存在になれます。多くの人は1日1時間も本を読みません。読書を本物の習慣にすることはとても重要なことで、この習慣が自分を別次元の世界に連れて行ってくれます。私も読書週間によって、人生が変わったので彼のこのアドバイスには共感を覚えました。

ラヴィカントはいつも新しいことを考え、新しいプロジェクトを次々に立ち上げます。エンジェルリストの創業者と会長の仕事と並行しながら、さまざまなプロジェクトに関わっています。 

最高の仕事とは、学びつづける者たちによる、自由市場でのクリエイティブな表現である。リッチになるための最重要スキルは、いつまでも学びつづける能力だ。学びたいことを何でも学べる力を身につけなくてはならない。

学び続けることで、自分の独自性を発揮できます。自分をプロダクト化し、特殊知識を活用ながら、レバレッジを掛けることで、富を増やすことに成功します。遺伝から来る自分独自の特性と、自分の独自の生い立ち、それらに対する自分の働きかけを組み合わせることで、自分をプロダクト化できるのです。

レバレッジが重要な理由

新たな富を生み出し、新たな億万長者を生み出しているのは、すべてこの最新形態のレバレッジだ。ひと昔前は、資本が巨万の富を生み出した。莫大な富を築いたのは、世界のウォーレン・バフェットたちだった。でも新世代の富はすべて、コードかメディアを通じて生み出されている。

ジョー・ローガン→ポッドキャスト
ジェフ・ベゾス→アマゾン
マーク・ザッカーバーグ→META
ラリー・ペイジ、セルゲイ・ブリン→グーグル
ビル・ゲイツ→マイクロソフト
スティーヴ・ジョブズ→アップル

彼らの富は、すべてコードというレバレッジが生み出しました。コーディング、本の執筆、ポッドキャストの収録、ツイート、YouTube動画の作成──こういったことは非許可型で限界費用は限りなくゼロです。優れたソフトウェア開発者をすることで、強力な武器を得られます。

時間を切り売りするのをやめ、アウトプットにレバレッジを効かせるようにすべきです。そのためにセル(売る能力)とビルド(つくる能力)を磨くべきです。多様なスキルセットを持つチームを組むことで、他者への優位性を発揮できます。

判断、とくに高度な説明責任と明確な実績に裏打ちされた確かな判断こそが、本当に重要だ。 私たちは短期思考や見せかけの仕事で時間を無駄にする。ウォーレン・バフェットは1年かけて投資を決定し、1日かけてそれを実行に移す。その投資が何十年も持続する。

レバレッジを掛けることで、自分の独自性が際立ちます。 競争のワナから抜け出すためには、自分らしさを貫き、自分がほかの誰よりもうまくできることを見つければよいのです。

自分が本当に好きなことが見つけ、自分らしさを存分に発揮してそれに取り組むことで、他者との違いが明確になります。社会が求めていることと自分の提供価値が重なるところで、他社に貢献することで、人から感謝されるようになります。

ラヴィカントは遊ぶように働くことで、さまざまなチャレンジを続けています。有意義な時間を多くし、それを武器にすることで、結果を出しているのです。

だって私は1日16時間遊んでいるだけなんだ。私と競争したい人は働く必要があるが、1日16時間週7日も働いていられないから、私には勝てっこない。

自分が楽しめることを仕事にすれば、働くことが苦ではなくなります。私も好きなことを仕事にすることで、1日の多くの時間を楽しめるようになりました。 

自分が好きなことに集中することで、特殊知識が身につきます。この人と働きたいと相手に思ってもらう価値を徹底的に磨くことで、自分をプロダクト化できるのです。


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