勝者のゴールデンメンタル(飯山晄朗)の書評

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勝者のゴールデンメンタル
飯山晄朗
大和書房

本書の要約

結果を出したければ、具体的に目的を書き出すべきです。自分が実現したい未来にフォーカスし、主体性を発揮し、本当にやるべきことに集中するのです。小さな一歩を踏み出すことで自信が生まれ、やがてそれを習慣化できます。また、感謝の気持ちを持つことでやる気を出せるだけでなく、幸福度も高められます。

成果を出すために必要な3つのこと

人間の脳は、具体的かつ鮮明でありありとしたイメージがインプットされたときに、実現に向かって全力で動き出すようになっているからです。(飯山晄朗)

あけましておめでとうございます。2023年がスタートしました。本年もこの書評ブログをよろしくお願いします。「1年の計は元旦にあり」ということで、私は毎年元旦に一年のビジョンを作るようにしています。自分の理想の姿を具体的にイメージし、実現したいことをリストアップします。今年もクライアント、パートナー、家族と共に幸せな時間を過ごしていきたいと思います。

16年前に私は断酒を行い、自分の人生を変えることに成功しました。ダメダメだった人生を改善するために、自分のあるべき姿をイメージし、そこからバックキャスティングをしながら、自分の悪い習慣を改善していったのです。

日々、理想の姿を実現するために、お酒を飲まずにその時間を自己投資に費やしました。書籍を大量に読み、アウトプットを続けました。著者のメッセージでよいと思ったものは実践し、それを習慣化することで、自分の人生をよりよくできました。今も元旦になるとその時の自分を思い出し、未来のビジョンを具体的に書き出すようにしています。

金メダリストの高木菜那選手のメンタルコーチとして活躍する著者は、成果を出したければ次の3つのことが必要だと指摘します。
1、結果にフォーカスする(望む結果を明らかにする)
2、目的をエネルギー化する(成果が出たらどうなるのか考える)
3、即座に行動を起こす(習慣化させる)

特に行動を起こす際に大事なことは、望む結果に向けたプロセスの中で、「必要のないことは捨てる」ということです。

本当に大事なことを優先し、無駄なことはやらないようにすべきです。自分が実現したい未来にフォーカスし、主体性を発揮し、本当にやるべきことに集中するのです。小さなこと一歩を踏み出すことで自信が生まれ、やがてそれを習慣化できます。行動を継続することで、やがて結果を出せるようになるのです。

このブログを毎日更新することが私の習慣になっていますが、最初のうちは書くことがつらく、何度も諦めそうになりました。書籍のインプットとアウトプットは自分のためになるだけでなく、他者への貢献につながります。私はクライアントである経営者の課題を解決するためにこの書評ブログを書いていますが、彼らから感謝されることで私の中に自信が生まれ、書くことが楽しくなっていったのです。

著者は本書でさまざまな方法でメンタルを鍛える方法を教えてくれます。私たちは感謝の気持ちを持つことで、やる気を出せるだけでなく、幸福度も高められます。

感謝の気持ちを習慣化しよう!

実は、脳は寝た瞬間にその日一日を再生します。もし、その日一日を否定的な思いで過ごしていて、寝る前まで引きずってしまうと、脳は睡眠中にその否定的な思いをつくる原因となった出来事も含めて何度も反復してしまい、マイナスのイメージトレーニングをしていることと同じになってしまいます。また、一日中肯定的な思いになる出来事ばかりだったとしても、寝る前に否定的な思いになる出来事があると、マイナスのイメージトレーニングをしていることになるのです。逆に、一日中否定的な思いになる出来事ばかりだったとしても、寝る前に肯定的な思いをつくってしまえば、脳は最後を記憶するため、肯定的な記憶データとして記憶してくれるのです。

就寝時に気持ちよく振り返ることで、その日をよい一日に変えられます。私は毎晩、その日にあったことを振り返り、出会った人に感謝の言葉を伝えるようにしています。嫌なことやトラブルがあっても、頭の中で相手の笑顔をイメージし、「ありがとう」を伝えることで、ポジティブな気持ちになれ、ぐっすり眠れます。就寝時にイメージトレーニングを行えば、強い気持ちを維持でき、目標達成に近づけます。

感謝するとエンドルフィンというプラスのホルモンが分泌されます。エンドルフィンには覚醒作用があり、注意力や集中力を高める効果がある一方、過剰に分泌すると麻薬のように幻覚や多幸感が現れます。

エンドルフィンは、ランナーズ・ハイの状態のように、大きなストレスを感じる逆境の場面でもポジティブな気持ちになれます。感謝することでエンドルフィンが分泌されるのですから、私たちは感謝を習慣化すべきです。

そのためには感謝できることを探すべきです。読んだ本、見た映画、家族や仲間、その日に出会った人、食事、ハードな仕事など全てのことに感謝の気持ちを持つようにしましょう。自分の生活を観察し、感謝できることを見つけることで自分の状態をよりよくできます。

感謝したことを記録する感謝日記を書き続けることでマインドが強くなり、あきらめない心を養えるようになります。感謝日記を習慣にすることで、日々、自分に起こった体験を再現し、それに感謝することで脳のつながりを強化できます。

当たり前のことに「ありがとう」、そして苦しいときでも「ありがとう」という気持ちを持つことで、エンドルフィンを分泌できます。何事にも「ありがとう」と感謝する気持ちを持つことで、自らの幸福度を高められます。2023年も感謝を習慣化し、幸せな気持ちで毎日を過ごせるようにしていきます。



この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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