ブルース・バートンの言葉から未来を考えてみる。12人の漁師たちを優秀なマーケターにする方法の書評① #書評

あなたは今までの人生で、あなた自身が思考してきた結果、出来あがった作品です。 
ですから、自分の思考を意識して、慎重に選ぶことが大切です。 (ジョー・ヴィターレ

私の思考と決断、そして行動の結果生まれてきた作品が
私の51年の人生だという事実と今、真摯に向き合っています。
51年間はとても短く、多くの先人が彼らの言葉で
私に教えてくれた通り、時間は限られた有効資源で、二度と取り戻せないのです。

人の記憶の中の過去を変えるわけには、なかなかいかないのですが
自分の意識の中では、ポジティブに過去を捉え直せれば、過去を書き換えられるのです。
また、自分の至らなかったことを思い起こしながら
過去の友人や取引先に感謝を伝えることはできると
スピリチュアル・マーケティングの著者のジョー・ヴィターレから教えてもらいました。

若気の至りで、人に迷惑をお掛けした行動や発言が数多くあったために
いくらそのときの当事者の方々に感謝を申し上げても切りがないくらいです。
しかし、感謝の気持ちを持って、多くの方々を思い出すことで
脳は間違いなく、重しが取れてスッキリするのです。

そんな感謝の気持ちを持とうと考え始めたのも、ジョー・ヴィターレのおかげで
彼の一連の著作を読んで、彼のことを信じてもよいと思ったからなのです。

エネルギーの中で、 最もパワフルな力を持つのは、 感謝の気持ちです。 どんなことにも、 感謝の気持ちをもって接すれば、 感情の質が変わってきます。生きていること、 息をしていること… 感謝の対象は何でもかまいません。

感謝の対象はなんでもよいと言いますが、私の場合は、人の方が良いようです。
毎晩、その日に会った人を思い出し、一言ありがとうと心の中で言うだけで
不思議なことに熟睡ができるようになったのです。
眠れぬ夜から解放されるだけで、人生は相当ポジティブに変わるので
これだけでも、ジョー・ヴィターレに、私は感謝を伝えねばなりません。


そして、起床後の習慣のアンソニー・ロビンズの朝のクエスチョンの最後に
昨日、会った方への感謝の気持ちを再度表現するようにしました。
完全に一方通行の感謝の伝え方もしれないのですが
これで、朝のやる気がチャージされるようになりました。

この感謝の気持ちを持つことで、ジョー・ヴィターレの他の言葉も
どんどん私の中で価値を持つようになりました。(ある意味スピリチュアルなのですが)

ジョー・ヴィターレの書籍を読み漁る中で、不思議なタイトルの書籍
12人の漁師たちを優秀なマーケターにする方法に出会いました。
この本を読み進めるうちに、私はアメリカの広告会社のBBDOの
ブルース・バートンに再会するのです。
しかし、ブルース・バートンの実態は、私の知っているバートンとは異なってました。
やり手の広告会社の経営者だと思っていたバートンが実はスピリチュアルな存在で
ジョー・ヴィターレの精神的支柱であることがわかったのです。

バートンは多くのアメリカの会社を今で言う共感マーケティングで
成功させていく、伝説のアドマンなのですが、人を動かす能力に長けていたのです。
ジョー・ヴィターレのことも虜にしてしまうほどです。

ユーザーの心つかんで離さないようにするためのバートンのスキルが
書籍の中で7つの法則として紹介されています。
■汝のビジネスの新しい面を人々に見せよ
■業界の「神」になれ
■寓話と共に語れ
■彼らに挑みかかれ
■信なくば語るなかれ
■汝自身を与えよ
■汝の武器を磨きつづけよ


詳しいことは、また別の日にこのブログで紹介したいと思いますが
この12人の漁師たちを優秀なマーケターにする方法のキーワードは「信」なのです。
ブルース・バートンは次のように自分の信念の重要性を語っています。

長い目で見ると、結局人はその信念以上の繁栄を掴むことはない。

過去が自分の思考とアクションで作られ、未来は信で作られるのだと思うと
自分の中の意志(信念)をできるだけ、明確にし、他者に貢献せねばなりません。
信念によって、人との信頼関係が作れぬようでは、未来はないのだと
このバートンの言葉を読んで、身が引き締まりました。
意識を明晰にし、よいアクションを起こし、それを習慣化し
自分に対する信用力をつけていくことで未来は変えられるはずです。
その際、バートンジョー・ヴィターレと同じように感謝が大事だと言っています。

愚か者の世界には感動的なものなどなにもない。彼は電球を見ても、電話を見ても、なんの感慨も持つことはないのだ。しかし賢者は、たとえば小さな種、死んだように見えるその小さな種から、息を呑むほどに美しい黄色い花が咲くことにさえ畏敬の念を持っている。電気のスイッチを入れるとき、電話を掛けるときであっても彼はその素晴らしい発明に感動を覚えることができる。

ブルース・バートンの感謝と信用の哲学が書かれたジョー・ヴィターレ
12人の漁師たちを優秀なマーケターにする方法で私たちは
ソーシャルメディア時代に必要な古くて新しい生き方を勉強できるのです。
なぜならこの本は自分を宣伝するための本、パーソナルブランディングの本としても
読める最高なマーケティング書籍なのです。

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   PHOTO CREDIT

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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