人生は、過去、現在、未来の三つの時期に分かれます。現在は短く、未来は不確実で、過去は変わらない。この三番目の時期は、運命の女神の支配も及ぼず、どんなに強い人間の手にも戻らない時間です。しかし、雑事に忙殺される人間はその過去を失っています。なぜなら、過去を見つめ直す暇がないからです。(セネカ)
セネカの人生の短さについてに書かれているこの言葉が大好きです。
「現在は短く、未来は不確実で、過去は変わらない。」のです。
しかし、過去を放っておくと、時間の経過と共に記憶が曖昧になり
やがては振り返れなくなります。
振り返る時間がないのは、過去を失っているのと同じです。
これは、とてももったいないことだと思います。
私は、このブログと感謝日記を習慣化しています。
これらを日々見返すことによって
過去に出会った人との素晴らしい体験を
私は再現できるようになりました。
読み返すことで、過去がリアルに蘇り、ここから多くのヒントをもらえるのです。
また、自分が恵まれた存在であることを再確認しています。
過去を曖昧にしないことで、過去を自分ゴト化できるようになったのです。
阿久悠は日記力―『日記』を書く生活のすすめの中で
日記について、次のように語っています。
人の記憶というのは、ひどく曖昧なものです。その曖昧なことが、日々書くことで、鮮明な記憶として積み重なっていく。この積み重ねによって、ただ惰性で過ごすのではなく、自分の生きている「今」という時代が、どこへ向かおうとしているのか、その中で自分がすべきことは何か、あるいは何ができるのか、そんなことが徐々に見えてくるはずです。時間はかかるかもしれませんが、粘り強く続けていれば、日記を書く以前よりも、ずっと生き生きとした日々であることを実感するはずです。(阿久悠)
私もこのブログを自分の読書日記と位置付けていますが
粘り強く書き続けることで、毎日を素晴らしい日に変えることができました。
日々書くことで、過去を大切にし、未来を明るくでいきることに気づけました。
自分なりの日記憲法をつくってみることです。自分自身の価値観を持つことは、ここから始まるに違いありません。そうすれば、きっと、今まで見過ごしてきたものが見えたり、想像以上に感性が鈍っていることに気づくかもしれない。錆びかけたアンテナは、放っておけばそのまま動かなくなるけれど、ほこりをはらって日々磨いてみれば、前よりもずっとよく働くようになるかもしれません。
感謝日記とブログのおかげで、私はアンテナを日々磨いています。
好奇心を持って、世の中を見られるようになったのです。
アンテナを錆びつかせないためにも、自分で起こったことを
日々記録していきたいと思います。
また、書評を書き続けることで、多くのことが引き寄せられてきました。
ブログを日記替わりにすることで、人生をよりハッピーにできるのです。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
photo credit: “it’s spring already”, march 31st via photopin (license)
コメント