日々の行動のどのくらいの割合が習慣になっているかは、人によっても違いますが、30歳を超えると最大で80%くらいは習慣でさまざまな行動を行っているという報告もあります。よく考えてみると、日常の行動のかなりの部分は、習慣で行われています。朝起きて、ごはんを食べて、出勤して、仕事をして、帰宅して寝る。1日の行動のほとんどは、繰り返しでできているのです。そんな日々の生活習慣が積み重ねられた”結果”が、体重なのです。(石川善樹)
石川善樹著の最後のダイエットの書評を続けます。
本書は脳科学的なアプローチのダイエット本でもあるのですが
習慣本としても読むことも可能です。
日々の食事と運動の習慣を見直し、悪い習慣を良い習慣に置き換えられれば
ダイエットはほぼ成功したようなものです。
ヘルシーライフを習慣化できれば、リバウンドも怖くありません。
実は、私たちの習慣を司っているのは、大脳基底核という「古い脳」なのですが
この部分は、大きな変化を嫌うという特徴があります。
私たちはいきなり習慣を変えられないのです。
一方でダイエットはヘルシーな食事と運動を習慣化させないと成功できません。
では、「古い脳」にダイエットを習慣化させるためには、どうすればよいのでしょうか?
それは「少しずつ始める」のがいいのです。古い脳は頑固ですが、単純です。大きな変化を小さな行動に分解して、少しずつ実行することで、古い脳をうまくだますことができるのです。(石川善樹)
そのためには、まずは小さなことから始めることなのです。
今、やっている散歩にスクワットを追加したり
寝る前にストレッチをするなど、自分にできることからスタートしてみましょう。
習慣化のためには、小さな一歩を踏み出すことがポイントで
これを継続できれば、やがては、結果が伴ってくるのです。
改札がたくさんあるようなターミナル駅では、改札を変えるだけでも10分近くは余計に歩くことになります。そして、少し見晴らしのよい場所を遠回りして帰ることにしました。やってみると、うちから遠い改札から出ることは、私にとってまるで違和感がありませんでした。古い脳が変化に気がつかなかったのです。
私は毎日10Kmから15Km歩いていますが、これも小さな積み重ねの結果です。
エスカレーターを使わずに、階段を上がったり
一駅前で降りて歩くなど、歩く仕掛けを絶えず考えています。
今日のような雨の日は、駅のホームやビルの中を歩き回るようにしています。
たとえば、カロリー制限のため夜のお酒を控えるとします。お酒を控えれば睡眠の質があがり、翌日の体調が良くなり、仕事の効率もあがります。そうなると、お酒を控えること自体が心地よくなってくるのです。最初は「ダイエットのためのカロリー制限」という目的でも、続けているうちに、「生活が快適になる」という喜びがあります。新しい行動を始めた時は、本来の目的を意識するのはもちろんですが、それ以外の楽しさを見つけられると続けやすくなるのです。
先日の7月1日で、お酒を飲まなくなって、9年の時間が経過しました!
断酒を習慣化したことで、私は多くの時間を手に入れました。
お酒以外の楽しさを見つけて、私は本を書いたり、車を運転したり
家族と過ごすなど、楽しい時間を手に入れられたのです。
ダイエットをすることで、生活改善ができた上に
より快適な生活を送れるようになったのです。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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