ソレン・ゴールドハマーのシンプル・ライフの書評

現代の一流のリーダーや思想家たちは、テクノロジーの力だけでなく、コンピュータから離れて過ごす時間の大切さをよく知っている。(ソレン・ゴードハマー)


photo credit: W3155Y Handscape. via photopin (license)

何とつながるかや、何をするかよりも、つながること、何かをすることが目的になってしまっているせいだ。無意識のうちにつねにつながっているバランスを欠いた生活の影響が、しだいにあらわになりつつある。病死や事故死ならぬ「コンピュータ死」だと、わたしの友人は冗談めかして言ったことがある。

ITやソーシャルメディアを上手に活用するために

ソレン・ゴールドハマーシンプル・ライフを再読しています。
情報過多な社会では、無意識にITを使っていると
いつの間にか自分を犠牲にしてしまいます。
メールやメッセンジャー、ソーシャルメディアを気にし過ぎると
あっという間に1日が終わり、結果を残せません。

確かに、ITを上手にコントロールできれば、生産性を上げられますが
逆にコンピュータに時間を支配されると
自分の生活のバランスを崩し、しまいには「コンピュター死」してしまいます。
手段だったはずのコンピュータやソーシャルメディアが行動の目的になり
何のために大切な時間を使っているのかがわからなくなります。
ITを駆使したり、人とつながることが義務と化し
遅くまでオンラインで時間を過ごしても、疲れが増すだけで、全く報われません。
意識が中途半端になると、今ここに集中できず
ただただ時間を浪費するだけで、自分を追い詰めてしまいます。
心も体も疲れ果て、エネルギーを消耗した状態が日常化します。

テクノロジーの利用が有意義なものになるかどうかは
自分の内面に左右されます。
ITやインターネットに飲み込まれずに、ちょうどよい距離を取るためには
無益な情報には惑わされないようにすべきです。
マインドフルな習慣を取り入れて、自分の内面と対話しましょう。

こういう状態から脱するためには、画面に向かっているとき、自分がぼんやりしていることに気づけるようになる必要がある。それほどむずかしいことではないはずだ。気づいたら、「集中力がだいぶ落ちてきた」とはっきり自覚しよう。一見、単純に思えるが、こうすることで可能性の世界が大きく開かれる。

自分の内面の状態を知ることで、無意識だったことが、意識できるようになります。
自分の貴重な時間と労力無駄にしないために何をするのがよいかを
自分で判断することで、本来の自分を取り戻せます。
スマホやパソコンを使い過ぎていると思ったら
リフレッシュのために散歩をしたり、深呼吸をすると泥沼に落ちずにすみます。
コーヒーを飲んだり、読書をするなど、ITから離れる時間を持ちつのです。

マインドフルに生きる!

今ここに集中するためには、心を満たすだけでなく、心を空っぽにすべきです。
私たちはインターネットやソーシャルメディアからたくさんの情報を入手していますが
それをしっかりと活用できずにいます。
必要なことは、過度の情報収集ではなく、心を落ち着かせる時間を持つことです。
私たちはリラックスすることではじめて、クリエイティブな存在になれます。
ジョブズやGoogleが瞑想を取り入れたのも
コンピュータから離れることが重要だと理解していたからです。

会社でどんな地位にあっても、おおぜいの部下を率いる重役であっても、チームのメンバーであっても、日々、マインドフルネスと思いやりを実践するならば、もっと健康になれるし、もっと仕事のできる人間になれるだろう。加えて、いっしょに仕事をしている人たちの反応や働きぶりもよくなってくる。その結果、優れた商品やサービスが誕生し、ユーザーやクライアントの満足度を高められる。うまくいけば、世界全体にいい影響を与えられる。(ビズ・ストーン)

意識の向けかたを変えることで、情報過多の時代でも自分らしく生きられます。
ビズ・ストーンが指摘するように、マインドフルネスに生きることで
健康的になれ、脳も活性化しますから
社会に貢献できるアイデアを生み出せるようになります。
集中力が高まれば、ほかの人には見えないチャンスに気づけます。
心を平穏に保つことで、新しいビジネスを自ら立ち上げたり
起業する人をサポートできるようになります。

まとめ

今ここを生きることで、生産性を高めることができます。
私たちは、日頃、無意識に行動していますが、これを改めるべきです。
しっかりやるべきことを意識し。自分が何を重視しているかを考えるべきです。
自分の人生をテクノロジーに支配されるのではなく
今何をするかを明確にしましょう。
テクノロジーに時間を使いすぎて疲れているのなら
瞑想をしたり、散歩することで、リフレッシュするのです!

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

      
     

 

この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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