苦しみから抜け出す方法はたった1つ。他の人を喜ばせることだ。アルフレッド・アドラーの人生に革命が起きる100の言葉の書評③ #習慣

意識と無意識、理性と感情が葛藤する、というのは嘘である。
「わかっているけどできません」とは、単に「やりたくない」だけなのだ。
 アルフレッド・アドラーの名言は私をいつも矯正してくれます。

かつての私はやりたくない理由を数多く見つけ、やらない言い訳を作る天才でした。
アクションしないための理由を酒を飲みながら、絶えず探していたのです。
酒をやめる前は、日々のタスクを明日に先延ばしすることばかり考え
夕方になると、仲間との飲酒で夢を語ることで、時間を浪費していました。

アクションを伴わない夢は妄想でしかなく
酒を飲むことで、日々その妄想を膨らます生活を繰り返していたのです。
嬉しいと言っては飲み、悲しいと言っては飲む感じで、タスクを先送りしていました。
これでは、結果が伴うわけがありません。 

子供の頃からの夢が実は書籍を出版することでした。
大学生の頃はまだ酒量が多くなかったので
大学ノートにいろいろな文章を書き留めていましたが
広告会社に入社し、酒の飲み方を覚えると
いつしか文章を書く習慣がなくなっていました。
良い習慣が悪い習慣に置き替わり、堕落への一歩を踏み出したのです。

本を書く夢は、アドラーの言う「わかっているけどできません」状態となり
絶対に実現しない状態が続き、私はあっと言う間に48歳になっていたのです。
10代で夢見たことを、48歳になっても実現していなかったのですから
私の夢はこのまま叶わぬままで終わっていた可能性が高かったはずです。
しかし、アウトプットの力はパワフルで
2010年に突然、ソーシャルメディア経由で転機が来るのです。

自分の人生をポジティブに変えるために、2007年に断酒し
その翌年から私はソーシャルメディアとiPhoneで情報発信を積極化しました。
そして、2010年の秋の転職を機に動画(USTREAM)での
アウトプットにチャレンジしたのです。

苦しみから抜け出す方法はたった1つ。他の人を喜ばせることだ。「自分に何ができるか」を考え、それを実行すればよい。(アルフレッド・アドラー


当初は毎週3本の番組に出演して、書籍の解説やソーシャルメディアのニュースを
私の意見を織り交ぜ、発信していったのです。
誰かの役に立てばよいという感じで、どんどんニュースを紹介していきました。
さすがにこの頻度でUSTREAMでアウトプットしている人は少なかったので
私はUSTREAMで目立ち始めました。

そんなときに友人の紹介で角川グループの中経出版の編集者さんと
偶然、番組をご一緒することになりました。
そして、これが私の人生の転機=チャンスになったのです。

その編集の方がソーシャルメディアの書籍を企画していて
なんとスタジオ内で私にやらないか?とお声掛けしてくれたのです。
そして、私は躊躇することなく、その場で即レスして
夢にまで見た書籍を出版できるようになったのです。
その記念すべき一冊が図解 ソーシャルメディア早わかりです。

これにはいくつかの大きな教訓があります。
ソーシャルメディアにアウトプットをすることで
私は自分でやりたいことの旗を立てたのです。
その旗を目印に、多くの人との交流が始まっていたのですが
その中に、たまたま出版社の編集の方がいたのです。
また、ソーシャルだけではなく、リアルのUSTREAMの番組でご一緒することで
私という人間の存在が編集の方の中に
より強く印象づけられたために、話が早く進行したのです。
リアルでの交流がなければ、きっとどこかでボトルネックが生まれ
話は頓挫していたか、これほどスムーズには進んでいなかったはずです。

ソーシャルメディア時代はやりたいことのフラッグを立て
リアルで会う場を作りだすことで多くのケミストリーが起こるのですが
私と編集者を繋いでくれた友人がいないと、この出会いはあり得なかったのです。
弱い紐帯の強さと言われるように、友人の友人から良い話
運ばれてくる事が多いのですが、ネットワークの充実や
やりたいことを明確化し、ソーシャルメディアやブログで宣言するなど
準備をしていないと、現代の情報爆発時代においては誰からも見つけてもらえません。

そして、やるという意志をできるだけ早く伝えることです。
チャンスの女神には前髪しかないのです。

私は書籍の発売体験から、やりたいことをブログに書き出すことにしました。
そして、多くのチャンスをブログやセミナー経由でいただけるようになったのです。
今回、出版した新刊ソーシャルメディアを武器にするための10カ条では
私の人生を変化させたルールを高橋暁子さんとご一緒にまとめました。

即レスやアウトプットなどやれば買われる法則をご紹介しています。
そして、そのルールの多くはアルフレッド・アドラーの考えに基づいているのです。
今日の最後はアルフレッド・アドラーの名言で終わりたいと思います。

「やる気がなくなった」のではない。「やる気をなくす」という決断を自分でしただけだ。「変われない」のではない。「変わらない」という決断を自分でしているだけだ。


4月25日には大阪で発売記念セミナーを開催します。
詳細はこちらからお願いします。

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
徳本昌大 Amazonページ >
 

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