自分の知っているよいところを隠していたら、それ以上の知恵は湧いてきません。人に全部教えることで、はじめて新しい知恵を生み出すことができるのです。私は、これを”井戸(泉)の原理”と呼んでいます。私の子どものころは、まだ水道がそれほど普及していなくて、井戸で水を汲んでいました。井戸の中の水は、地下水が湧いているはずなのに溢れ出ることなく、常にある一定の量以上は増えません。水は澱んだままですが、釣瓶で水を汲むと、その分量だけ新しい水が下から湧いて出て、水面はまた元のラインのところまで戻ります。知恵も同様です。人に教えないで隠しておくと、頭の働きが悪くなって、新しい知恵は湧いてきません。反対に、どんどん知恵を外へ出していけば、新たな知恵が次々と湧き出てきます。(神吉武司)
昨日のブログに書いた早起き力(神吉武司著)の中に
知恵に関する素晴らしい言葉が、紹介されていました。
大阪を中心にお菓子のデパートよしや(吉寿屋)の創業者の神吉武司氏は
自社のノウハウをなんでも公開してしまいます。
本書でもよしやの成功理由を包み隠さず書いていますし
会社見学に来た経営者の質問に対しても
何から何まで全て答えてしまうそうです。
その理由が、私のブログの考えに近く、とても共感しました。
知「恵を隠しておくと頭の働きが鈍くなり、新しい知恵が湧いてこない」と
著者の神吉氏は言い切ります。
実際、人に教えることで、自分の知識や知恵を深められます。
話しているうちに自分の知恵をより体系化でき、自分ゴト化できるようになります。
また、人に知恵を話しているうちに、どんどん新しい知恵が湧き出してくるのです。
人とのコミュニケーションで多くの気づきをもらえたり
過去の体験と会話が結びついて、新しいアイデアが生まれてきたりもします。
このブログでもよく書くのですが
アウトプットすればするほど、新たな情報が自分の元に引き寄せられてくるのです。
特に、WEBに情報を置いておくと、情報を探している人から見つけてもらえます。
ここから、新たなヒントやビジネスのシードがもらえたりします。
また、勉強会などで自分の知識を披露すると
その場で的確なアドバイスやフィードバックをもらえて
どんどん頭が活性化していきます。
知識が自分より深い人、専門分野が違う人、勉強熱心な人が
集まる勉強会に参加すると、信じられないくらいの果実が手に入ります。
知識や知恵を放出すればするほど、自分の元に返ってくるのです。
まさに返報性の法則ですね!
それどころか知恵は、いくら放出しても、決して枯れてしまうことはないのです。知恵は井戸の水と違って、むしろ加算されます。現在は十の知恵を溜めているとして、そのうちの3つ教え、新たに3つの知恵が湧いたとしましょう。元の十の知恵はなくならないため、「10+3=13」の知恵が頭の中に蓄積されることになります。次からは13の知恵を教えられるわけで、そうやって知恵をどんどん増やしていくことができるのです。
著者の神吉氏は、自分の体験を元に「知恵を増やす公式」を作られています。
どんどん、知恵を吐き出せば、自分の知恵が増やせるようになるのです。
これは、知恵のわらしべ長者と言えるかもしれません。
この知恵の公式を自分ゴト化できれば
私の元にもっともっと面白い情報が集まってきそうです。
知恵や情報は隠さずに、吐き出すことを心がけていきたいと思います。
なぜなら、知恵は枯れないのですから!
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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