座り続けることは悪なのか? 座らない!: 成果を出し続ける人の健康習慣(トム・ラス著)の書評

組織のリーダーであるからこそ、正しく食べて、よく体を動かし、しっかり眠らなければなりません。経営者として成果を出すためです。寝不足になったり、運動をサボったりしたら?その場合は「社員を大切に扱う」「良いアイデアを思いつく」「午後に高度な仕事を片付ける」のすべてに失敗しかねません。要するに、毎日最高の状態で働きたいなら、日々の優先順位リストの最上位に「自分の健康」と書き込む必要があります。もちろん簡単ではありません。繁忙期ならなおさらです。しかし自分のためだけでなく他人のためにも、健康を優先しなければならないと肝に銘じておきましょう。(トム・ラス)

スクリーンショット 2015-08-04 6.53.13
健康になるためには、EAT・MOVE・SLEEPの3原則がポイントになります。
仕事の質は、健康で決まると言っても過言ではありません。
ビジネスマン、特にリーダーこそ、健康に気を使えと
ビジネスコンサルタントのトム・ラス
座らない!: 成果を出し続ける人の健康習慣の中で言っています。
彼自身がVHL病という癌になりやすい体質だったため
健康への関心が高く、彼の長生きのためのノウハウが本書に凝縮されています。
座らない!は、多くのビジネスマンに読んでもらいたい良書です。

私たちは、一日の多くの時間をオフィスで過ごしているため
座っている時間が、驚くほど長くなりがちです。
しかし、私たちの体は長時間の座り仕事には、順応できません。
私たちの祖先が狩猟、採集のために一日中歩き回っていたために
歩行することで健康が保たれるようになっているのです。
なんと一日に6時間以上座ることが、病気のリスクになると言うのです。

平均すると、私たちは1日9.3時間も座っています。眠っている時間よりも座っている時間のほうが長いのです。人間の体はこのような環境に適応するようにつくられていません。結果として多くの人が肥満体になり、糖尿病を患うなど深刻な健康問題を引き起こしています。たとえ食事に気を付けて1日30分運動するのを日課にしても、毎日9時間以上の座位に伴う悪影響を相殺できません。私が子どものころには、日々の生活で運動不足になることはまずありませんでした。毎日、友達と藷に近所を走り回っていたからです。私道でバスケットボールをしたり、ほかのスポーツをしたり、起きている間はほとんど運動中でした、今振り返ると、毎日気分が良く、無限の活力にあふれていたのも当然のことでした。しかし正社員としてフルタイムで働き始めたら状況が一変し、不幸な現実に直面しました

適度な運動は、私たちの健康に欠かせないのですが
これだけでは十分ではありません。
座っている時間が長くなると、健康を害することが
最近の調査でわかってきました。

1週間に7時間以上運動する人のうち、一日の大半を座って過ごす「座位グループ」とそうでない「活動グループ」に分けて、比べてみましょう。すると、座位グループの死亡リスクは活動グループと比べ50%以上高くなります。死因を心臓病に限ると、座位グループの死亡リスクは2倍にはね上がります。運動は確かに健康促進に役立ちますが、何時間も座り続けるという身体不活動の悪影響を相殺できません。とはいっても、現実には「じっとしている時間」はいとも簡単に増えていきます。どうしたらいいのでしょう?まずは一日の状況をつぶさに分析したうえで、徐々にちょっとした運動を加えていく。最低でも座っている時間を減らす。ルーティン化した生活の中で少し余計に動く」瞬間を見つけるのは、実はそれほど難しくありません。そんな瞬間は1日だけで文字通り何百回もあるのです。

私は今年の5月から一日10Kmから15km歩くようにしています。
また、Apple Watchで、座っている時間をこまめにチェックし
オフィスを歩き回ることを心がけるようになりました。
また、長時間歩くことも苦にならなくなり、私は健康体を取り戻しました。

砂糖は老化を促進する、高脂肪食を食べてはいけないなど
食に関してのトム・ラスの本書の主張も、このブログの考えに近く
とても共感しながら、本書を読めました。
当然、翌日のビジネスのためには、睡眠の質も重視しなければなりません。

本書の次のトム・ラスの言葉が、私には響きました。
日々の小さな選択の一つ一つが、私たちの未来の寿命を決めるのです。

これまでに私が個人的に学んだことは、私自身が日常生活で下す無数の判断に影響を与えています。どんな食べ物を一つ口にするのか?それによって、自分の家族(妻と2人の子ども)と一緒に過ごせる年数が決まります。朝30分の運動は?これを実践するだけで、その日は一日中家族や友人と楽しく過ごせます。一日の快眠は?それだけで、翌日フル回転する活力を得られます。健康的に食べて、動いて、眠ると、私はより良き親になれるし、より良き夫にもなれます。仕事の生産性も上げられます。日々の選択は一見するとささいなことに思えたり、取るに足らないことに思えたりします。ですが、あっという間にちりも積もって山となります。日々の生活の中で「良い選択」が「悪い選択」を上回り続ければ、健康的に年を取るチャンスを得られます。人生自体が逆境に打ち勝つためのゲームともいえるのです。たとえば四大生活習慣病であるがん、糖尿病、心臓病、肺病。基本的に予防可能であるのに、これら四つの病気で10人中9人が死にます。

日々の選択、食べること、運動、睡眠をどうするかを絶えず自問しましょう。
私はアルコールをやめ、添加物にも気を使っています。
ファスティンググルテンフリーを意識することで
ダイエットとアレルギー体質を改善できました。
自分の意識を変えること、悪い習慣を良い習慣に置き換えることで
健康体を手に入れることができるのです。
本書についえは、何回かに分けてご紹介したいと思います。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。
   

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
徳本昌大 Amazonページ >
 

徳本昌大をフォローする
習慣化食事書評生産性向上その他ブログダイエットファスティング健康運動食事
スポンサーリンク
徳本昌大をフォローする
Loading Facebook Comments ...

コメント

タイトルとURLをコピーしました