どうしても仕事が手につかないときがある。こうした場合、妨げになっているのは怠惰、つまり”なまけ心”だ。人間は「天性のなまけ者」である。生まれつき働くのが大好きだという人など、まずいないだろう。そんな怠惰な心に打ち克って仕事をするためには強い”動機”が必要だ。動機といっても、”低次元のもの”と”高次元のもの”がある。”低次元の動機”とは、激しい欲望や名誉心、生活のためという理由など。(カール・ヒルティ)
生きる喜びは、仕事とともにあるヒルティの幸福論を再読していますが
本書のなまけ者撃退法がとても参考になります。
『人間は「天性のなまけ者」である。』というヒルティの考えに触れられ
気持ちがとても楽になりました。
自分だけがなまけ者だと思うと気分が落ち込みますが
誰もが、なまけないために努力していると考えられれば、やる気になれます。
(あのヒルティですら、努力をしていたのです!)
自分の怠惰な気持ちを追い出しさせすれば、結果を残せるのです。
ほんの少しの勇気をもって、早起きしたり、行動することで
自分の生活によい変化が起こせます。
以前の私はアルコール依存症で、絶えず先延ばしをしていました。
面倒なことや嫌なことがあると、お酒を飲んでごまかしていましたが
翌日には、いつもフラストレーションがたまっていました。
時間の浪費を続けるだけで、なんの変化も起こりません。
お酒という快楽のために、本当にやりたいことを犠牲にしていたのです。
未来に対する不安が膨らみ、それをまたお酒で解消するという悪循環に陥っていました。
9年前の44歳の時に、この生活にさよならしました。
断酒を決意し、一切お酒を飲むことをやめたのです。
この結果、私は時間を手に入れ、やりたいことがやれるようになったのです。
“高次元の動機”は、仕事の高い目標に向かってチャレンジする意欲や、家族など誰かのために仕事をしているという責任感や愛情だ。いうまでもなく、高次元の動機のほうが長続きし、目的が達成されたあとも、さらに強い動機として働いてくる。したがって、できるだけある目標のために、あるいは、ある人に対する愛情を込めて働くように心がけることが大事である。目標を持てば同志や仲間ができる。仲間は、仕事にとっても人生にとっても大切な存在になる。愛する家族、親や妻、子どものために働くことも立派な動機だ。こうした動機から仕事をしていれば、なまけ心は自然に克服されていく。くれぐれも、自分だけにこだわり、自分のためだけに生きようとしないこと。エゴイズムはどんな場合も、弱点となるだけだ。
私はこの決断で、人生をやり直せました。
お酒を飲む時間を、全てやりたいことに費やせるようになったのです。
家族と一緒に過ごす時間を最大化したり
読書やアウトプットの時間を作り出せるようになり
自分の生産性を高めることができたのです。
自分の快楽やストレス解消のためにお酒を飲んでいましたが
断酒することで、家族や周りの人への貢献を考えられるようになったのです。
私の中で、本を書くというモチベーションが生まれ
書くことを習慣化できるようになりました。
お酒というエゴイズムの世界に別れを告げたことで
ソーシャルメディアやブログでのアウトプットができるようになり
ここから新たな出会いやプロジェクトを生み出せるようになったのです。
自分の記事に感謝の言葉をいただけるようになり
私の書くモチベーションになったのです。
アウトプットのおかげで、やりがいが見つかり
私の人生は、この数年で楽しいモノに変わったのです。
カール・ヒルティの言葉を読み返しながら
エゴの世界から脱出し、人に貢献することの重要性を再認識しました!
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