幸福のレシピとは何でしょうか?幸せになるには、ケーキを作るときのように、3つの材料が必要なのです。それは 「人との交わり(Social)・親切 ( kind )・ここにいること (present)」の3つです。人との交わりは小麦、親切は砂糖、ここにいることは卵、みたいなものです。そもそも、幸福は一筋縄ではいかないことがわかっています。(エリザベス・ダン ロバート・ビスワス=ディーナー)
「幸せ」について知っておきたい5つのこと
(エリザベス・ダン著, ロバート・ビスワス=ディーナー著)を読むと
幸せになるためのレシピを見つけられます。
とてもわかりやすい本なので
幸福学の入門書として一読するとよいでしょう。
エド・ディナー博士とマーティン・セグリマン博士が
幸せな人の上位10%の共通点を調べたら
全員が社会との結びつきが強いことがわかりました。
幸せな人たちはみな家族や友人と良好な関係を築いていたのです。
内向的な人に外交的に振舞ってもらうと
そんな人でも、いつもより幸せになれるそうです。
しかし、良好な人間関係を築けているだけでは
幸福になれないこともわかりました。
他の条件も欠かせないのです。
人と交わるだけではなく、人に親切にする必要があるのです。
ボランティア活動に従事する人は、より大きな幸福を感じられます。
逆もまたしかりで、幸せな人の方が
ボランティア活動に積極的な傾向があるというのです。
また、より多くの人に親切にすると良いという
ソニア・リュボミアスキーの有名な実験結果が、本書でも紹介されていました。
(※詳細は、幸せがずっと続く12の行動習慣をご参照ください。)
いつもこのブログで紹介している感謝日記も、効果があることがわかっています。
人に親切にし、感謝する時間を持つことで、人は幸せに近づけるのです。
幸せになるための3つ目の条件は、今ここにいることです。
心理学者のキリングスワース氏とギルバート氏が、スマートフォンのアプリでこんな調査をしました。「今やっていることと別のことを考えている?」という質問にイエスかノーで答えてもらったのです。その結果、人は日中の3割は物思いにふけっていることがわかりました。重要なのは、人はしばしば 「うわの空」になるということです。当然ですが、不愉快なことを考えるのは幸福感にはよくありません。私の話を集中して聞くよりも、友だちとケンカしたことを考えていたら、幸福感が減ってしまいますよね。さらに驚くべきことに、不愉快なことでなくても、物思いにふけるのはよくないのです。
注意力散漫になるスマホの使用を控える
メールのチェック回数を1日3回に減らすことなどで
私たちは日常のストレスを減らせ、幸福感を感じられます。
スマホの使用時間が、今ここへの集中を邪魔しているのなら
使用回数について、考え直すべきかもしれません。
「ここにいること」とは、すなわち「目の前のことに集中する」という意味です。たとえば、せっかくの日曜日、翌日からの仕事のことを考えて憂鬱に過ごしてしまう。すると、大切な休日が無駄になり、自ら幸福度を下げてしまう結果になります。
ここにいまいることを大事にして、目の前のことに集中しましょう。
幸福感を高めるためには
1、人との交流を深める。
2、親切にする。
3、今ここに集中する。
この3つを徹底的に意識することから、始めてみましょう!
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
photo credit: Amelia and Wifey via photopin (license)
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