自分を変える89の方法(スティーブン・チャンドラー著)の中の
「死」に関する話がとても印象的だったので、ご紹介します。
スティーブン・チャンドラーが、心理療法士ディヴァーズ・ブランデンの指導で
「自分がもうすぐ死ぬとしたら?」というエクササイズをしたときの話です。
ディヴァーズの質問を引用します。
1、「自分がもうすぐ死ぬ 」という場面を想像する。そのときの自分の感情を具体的に思い描く。2、あなたの大切な人が、1人ずつあなたを訪ねてくる場面を想像する。彼らに、死ぬ前に伝えたいことを考える。3、それを声に出してはっきり言う。
自分が死ぬ場面を想像すると、心が落ち着かなくなります。
家族や友人が葬式に来ることをイメージしながら
彼らに伝える言葉を考えるうちに、やり残したことがいくつも頭に浮かんできます。
一度棺桶の中に入る体験会に参加したことがあるのですが
中は暗く静かで、そこで数分間でしたが、自分との対話ができました。
その時に、自分の夢リストに今すぐやりたいことを書き足しました。
「死」を想像することで、あっという間に気持ちがポジティブに変わり
行動を起こしたくなるのです。
何かをやりたくても、その気になったら始めようと考え、ずっと先延ばしにしている。自分がもうすぐ死ぬ場面を鮮明に思い浮かべると、あなたは新しく生まれ変わった気分になる。逆説的だが、死とは正反対の感覚を味わうことになるのだ。(スティーブン・チャンドラー)
私たちはいつまでも長生きできると勝手に思い込んでいますが
どこかのタイミングで自分や家族にさよならを告げなければいけません。
子供と旅行に行こうと思っても、先延ばしをしていては、永遠に楽しい思い出は作れないのです。
気がついたら、どこにも行かずに人生が終わっているかもしれません。
あるいは、歳をとれば歩けなくなり、海外旅行もままならなくなります。
体力をキープすることも、夢の実現のためには重要なのです。
自分がもうすぐ死ぬ場面を鮮明にイメージすることで、人生の後悔を減らせます。
多くの人は死ぬ前に、「自分自身に忠実に生きれば良かった」
「自分をもっと幸せにしてあげればよかった」と後悔するそうです。
今やるか?死ぬ前に後悔するか?の選択を、私たちは絶えずしているのです。
リチャード・カールソンも小さいことにくよくよするな!で、似たような話を書いています。
自分の葬式に出るところを想像する。この戦略は人によっては怖がるかもしれないが、人生でもっとも大切なものはなにかを肝に銘じるには効果的な方法として世界的に認められている。
自分の葬式をイメージすることで、本当に大事なことが見えてくるのです。
時間は限られた資産で、刻々と減っていくのですから、私たちは「今」に集中すべきなのです。
最近、幸せとは何かを考えているのですが
自分の好きなことに集中することが、私の答えになってきました。
今、こうしてブログに没頭できることが、私の幸せなのです。
今日もお読みいただき、ありがとうございました!
photo credit: Shipley upper via photopin (license)
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