本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法(出口治明著)の書評

習慣化

楽しみは、馬の背の上、本の中、そして女の腕の中。(アラブのことわざ)

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本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法出口治明著)を読むと、読書の魅力を実感できます。
本好きの経営者として有名な出口氏の読書術だけでなく、教養の高め方も学べます。
冒頭のアラブのことわざによって、アラブ人が本を大切にしてきたことがわかります。

女性と時間をともにするより、本のほうが、楽しい。このことわざは、言い得て妙です。読書の楽しさを伝える至言だと思います。 砂漠のアラブの戦士にとって、馬は生活の手段であるばかりではなく、誇りと栄誉の象徴です。ですから、馬の背の上に座ること(馬を上手に扱うこと)は、何よりも楽しい。そして2番目が「本」で、3番目が「女性」。「本」が「女性」よりも上位にくるのは、本が知的好奇心を満たしてくれるからでしょう。(出口治明)

せっかく人として生まれてきたのですから、知的向上心を満足させたいものです。
本がなければ、私たちの人生は無味乾燥なものになってしまいます。

知的好奇心を満たすことは、人生の醍醐味である。そう考えたアラブ人に、私も共感を覚えます。キリスト教の長期間にわたる焚書(異教の思想を弾圧するために書物を焼き捨てること)にもかかわらず、ギリシャやローマの古典が生き残ったのは、イスラーム世界で大切に保存されていたからです。つまり、アラブ人が異常な「本好き」だったからなのです。

アラブ人が無類な本好きだったから、ギリシャやローマの古典が残り
私たちは、過去の賢人との対話を楽しめるのです。

知的好奇心を満たすことは、人生の醍醐味だという出口氏の言葉には共感を覚えます。
より良い人生を送るためには、教養を高める必要があります。
読書を通じて、思考の材料になる知識や体験を集めることで
人生の正しい選択ができるようになるのです。

人間が、この社会でより良い生活を送るためには、この日々の選択を少しでも正しいものにするために、自助努力 (勉強)が必要です。日々の選択の判断材料となるのが 、「教養」です。
・教育……生きていくために必要な最低限の武器を与えること
・教養……より良い生活を送るために、思考の材料となる情報を身に付けること
ストックしてある知識や情報の量が多ければ多いほど、思考や直感など脳の活動の精度は高くなります。だから私たちは、たくさんの教養を身につけておく必要があるのです。

島崎藤村は、教養を高めるためには3つの方法があるといいます。
有名な「三智」という考え方で、本を読むこと、人に会うこと、体験することで
私たちは、人生をより良いものに変えられるのです。

人の世に三智がある。学んで得る 智人と交って得る 智みづからの体験によって得る智がそれである(島崎藤村)

旅に出たり、人に会うよりも効率的に教養を高められるのが読書なのです。
実際に、自分で体験しなくても、情報量を増やせるのが読書なのです。

出口氏は読書には、5つのメリットがあると書いています。

①何百年も読み継がれたもの(古典)は当たりはずれが少ない
②コストと時間がかからない
③場所を選ばず、どこでも情報が手に入る
④時間軸と空間軸が圧倒的に広くて深い
⑤実体験にも勝るイメージが得られる

リアルのオバマ大統領に会いに行くのは、ハードルが高いですが
本を読めば、リンカーン大統領などの過去の偉人とも知り合えるのです。
読書によって、私たちは空間と時間の壁をあっという間に乗り越えられ
自分の世界をどんどん広げられるのです。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

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photo credit: the rider via photopin (license)

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