ワンパターンの生活を繰り返すと、新たな発見がなくなってしまう??

自分のフィロソフィーに従って判断していく能力は物を買う場面だけでなく、あらゆる決断の際に必要な能力です。それを持った上での賢い消費行動が、今の時代には大切になってきます。(本田直之)

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何を捨て何を残すかで人生は決まる
(本田直之著)
書評ブログを続けます。
今の時代には、生きるためのフィロソフィーが必要です。
あらゆる決断の際に、自分の哲学がなければ
情報やモノに流されてしまい、自分らしさを失ってしまいます。
自分の人生をしっかりと生きたいのなら、明確な判断基準を持つべきなのです。

コンビニとモールのワンパターンを繰り返すことの怖さは、新しい発見が減ることです。どこにでもあるモノしか手に取らなくなり、誰もが見ているモノそんな生活からは新しい発想も生まれにくくなります。どこにでもある店での物選びを続けていると、あなたが本来、持っていた大切な感覚が鈍ってしまうのです。

日本はコンビニとショッピングモール、ファストフードだらけで
地方都市がミニ東京化して、買い物がワンパターン化しています。
画一化された商品ばかりを買っていると
やがては選ぶ楽みを忘れてしまい、思考が停止してしまうのです。

昨年から私はダイエットをはじめ、グルテンフリー生活を始めたのですが
自分の食生活を改善するうちに、コンビニやファストフードをほとんど利用しなくなりました。
ちゃんとした食事を取り戻すことで、自分で考えるようになり行動も変化しました。
コンビニに立ち寄らないことで
お金と時間の無駄遣いも減るなどのメリットも感じています。
また、いろいろな食材について学ぶことで、新しい発見ができるようになりました。
人とは違うライフスタイルを選択することで、不便にはなりますが
新しい視点で世の中を見られるようになれ、気づきを得られます。

自分にとって何が幸せかわからず、進みたい道が決まっていない人は、常に不安を抱えています。その不安を埋めようと物を買い、必要以上にそれでも満足感を得られずに「もっともっと」と自分を縛っていきます。かつては社会や会社が与えてくれるものに乗っていれば幸せになれました。しかし、今は何が自分にとって幸せなのか、自ら考え、選ばなければ満足感を得られない時代です。少しでも自分は不要な物に縛られていると感じているなら、こう問いかけてみてください。あなたにとって本当に重要な物はなんですか?

私たちはやりたいことが見つからないと、無為に時間を過ごしがちです。
何かに集中できないとネガティブなことを考え不安になります。
その不安を埋めたり、ストレスを減らすために消費に走りがちです。
しかし、モノを買うだけでは満足感は得られません。
幸せになるはずが、逆に不幸になってしまうのです。

買い物をする前に、不要なモノに縛られていないかを自問し
自分の人生について、本当に重要なモノは何かを考えてみましょう。
それを繰り返すうちに、自分が本当にやりたいことが見えてくるはずです。

物との向き合い方で重要なのは、「あえて捨てる」という感覚を持つことです。自分にとって何が大事かを見極められれば、必要な物以外を捨てることができます。それは持つことをあきらめるという消極的な選択ではなく、あえて捨てることで、身軽に、自由になるためです。

モノを捨てることで、私たちは自分と向き合えるようになります。
モノに縛られなくなると、自分の時間を持てるようになります。
あえて捨てるという感覚を持ち、それを一度習慣にしてみことで
自分のための時間を増やせます。

そこで大事になってくる価値観が「持てるけれど、持たない」という感覚です。「物がなくても我慢して生きる」「少ないお金でやりくりする」「節約して生活する」という見方は旧来の価値観に引っ張られています。その感覚で、持たない生き方ヘシフトすると、心のどこかに必ず劣等感を抱いたままになってしまいます。そうではなく、「持たないことで自由が広がる」「お金は物にではなく、新しい経験をたくさんするために使う」と前向きにシンプルに捉えること。そして、「持とうと思えばいつでも持てるけれど、自分の判断として持たない道を選んだのだ」と誇りに思うこと。変化の時代は、自分が先手を取り、動き出すことで大きく変われるチャンスです。 持つことで幸せになれた時代のスタンダードを手放し、自分らしいスタンダードを自らの手で精築していく。新生活への扉のカギは、いつも「あなたが何を選択するか」にあるのです。

お金はモノだけではなく、新たな体験のために使ってみましょう。
最近、私は家族との時間を大事にしています。
気軽なドライブやランチを一緒に食べることに幸せを感じています。
行ったことのない場所への小さな旅を繰り返していると
次にやりたいことが見えるなど、自分の可能性が広がります。
幸せの定義を変えてみると人生はより面白くなるのです。

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photo credit: “Europa-Galerie (ehemalige Bergwerksdirektion)” – Saarbrücken (Saarland) via photopin (license)

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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