きみはどうしていつまでもそこで停んでいるのか。何を待ち続けているのか。遠いところから誰がやってくるというのか。いつ来るかわからない幸せを、そうやって呆然と立ち尽くして待っているのか。(ニーチェ)
超訳ニーチェの言葉II(白鳥春彦著)は素晴らしい一冊なのですが
ニーチェの言葉だけでなく、翻訳の白鳥春彦氏の言葉からもパワーをもらえます。
Werden(成長する)のためには、苦難を引き受ける必要があるのです。
その苦しみをどうにか乗り越えることで、私たちは変化できるのです。
「生の創造」とは、自分の毎日の生き方を一日一日自分の手で創っていくということを意味する。わざわざ創っていかなくても一日は自動的に流れていく、と考える人が現代では多いかもしれない。毎日、同じ道を歩き、同じ場所に行き、同じようなことをし、いつもの仕事をなんとかこなし、というふうなサイクルのくり返しが人生だとする人もいるだろう。何の疑問も持たず、危険をなるべく回避し、決断の責任をとりたくないから上手に長いものに巻かれ、安定した人並みの生活を送ることで満足する人生……。しかし、どうだろう。そのような完全に保護されて満ち足りた人生など現実にありえるのだろうか。あるとしても、そのように錯覚したほんの数時間限りであろう。誰もが知っているように、現実の人生に安定というものはない。流動するのが人生だ。揺れ動き、不安定で、波があり、上昇し、たり下降したりする。わたしたちの気分でさえ腹に食べ物があるかどうかで大きく変わるのだ。ましてや、生活や人生においてをや 。人の生のこういう不安定さを、ニーチェは生きることの本質ととらえた。そして、積極的な言い換えとなる言葉を与えた。 「Werden (ヴェァデン) である。(白鳥春彦)
超訳ニーチェの言葉(2) [ 白取春彦 ] |
わたしたちは日々を生きるのだが、これこそ生成の日々である。力に向かうのか、頽落するのか、生み出すのか、怠けて退行するのか、獲得するのか、失うのか、愛するのか、棄てるのか、育てるのか、殺すのか……。停滞も、漫然とした維持もありえない 。いつも動的である。それが人の日々の現実である。であれば、わたしたちは自分のこの日々を、自分の生のいちいちを、自分の目標に向けて自分の決断で能動的に創造していくしかない。つまり、自分を不断に創っていくしかない。
困難に出会った時に、どういう態度でその後の人生を生きるかによって
未来は全く別物になります。
人生とは動的なものなのですから、何が起こるかの予測はできません。
人生の変化を乗り越えるためには、自分で決断し能動的に動いていくしかないのです。
ポジティブな行動こそが、人生をイキイキさせてくれるのです。
何かを創ったり、何かをなしとげる場合も、必ず苦難や障碍は生まれる。その苦難や障碍を自分なりに超えない限り、何も生むことはできない。たとえば、苦難なくして天才になった者はこれまでに一人もいなかった。苦難は人を育て、生きることを促進するのである。苦難は強く生きようとする者の生成の日々に必須の恵みなのである。
行動していれば、必ず困難や障碍が目の前に現れます。
そこであきらめるのでなく、どうすれば成功できるかを考えるべきです。
困難があるから成長できると信じて、その問題点と徹底的に向き合いましょう。
自信と気力がなくなりそうになっても
自分は価値を創造できると信じて、チャレンジを続けましょう。
その際、ニーチェや白鳥春彦氏の言葉から、エネルギーをチャージできるはずです。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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