レジリエンスとデフォルトモードネットワーク(DMN)について、考えてみた!

怠け者のようで、少し後ろめたい気持ちにもなるが、ぼんやりとした時間を持つことがこころの健康に大切だということが、脳科学研究からわかってきている。脳神経学者が「デフォルトモードネットワーク」と表現しているが、何もしていない時間でも脳は活発に動いている。積極的に考えたり行動したりしていたときに取り込んだ情報をまとめて整理しているのだ。(大野裕)

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「こころの力」の育て方―レジリエンスを引き出す考え方のコツ
で有名な
認知行動療法研修センターの大野裕氏の
日経新聞のこころの健康学という連載を毎週楽しみにしています。
私たちはとても優れた「こころの力」を持っていると大野氏は言います。
しかし、もったいないことに大部分の人たちは
この「こころの力」を意識して使えていません。
そのため、私たちはつまづいてしまったり
逆境に置かれたときに、へこたれ、すぐにあきらめてしまうのです。
大野氏は、レジリエンス(逆境から立ち直る力)を鍛えることで
自信を持って生きられるようになると「こころの力」の育て方で書いています。

「こころの力」の育て方 [ 大野裕(精神科医) ]
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人はいつも頑張っているだけでは、脳も体も疲れてしまいます。
こんな状態で働いても、生産性は上がりませんし、逆に、失敗する可能性が高まります。
時には遠回りをしたり、待つことも大事ですし
大野氏の冒頭の言葉のように、焦らずにしっかりと休むことも必要なのです。
いつも忙しい人は、ぼんやりとした時間を持つことで、脳の力を引き出せます。
「デフォルトモードネットワーク」(DMN)の力を活用して、脳に新たな発見をさせるのです。
デフォルトモードネットワークは、脳がアイドリング状態の時に活性化します。
過去の様々な感情や記憶をつなぎ合わせることで、新しいアイデアが生まれるようになります。

その意味では、作業の成果を上げるためには上手に休憩時間を取ることが大切だ。働きづめだと現実に柔軟な目を向けながら対応するのが難しくなる。状況に即した適切な判断や、先を読むことができなくなる。

能力のある人や責任感のある人は、ついつい全力で走りすぎてしまいます。
いくら力があってもエネルギーが切れたら、そこでお終いですから
力をセーブしたり、ゆとりを持って対処するようにしましょう。
休憩時間を持たないと判断力が弱まり、間違った選択をしがちです。
いつでもよい選択をして、未来を明るくするために
私たちは脳を休ませたり、あえてぼんやりする時間を持つべきなのです。 

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

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photo credit: cuore_di_nuvole via photopin (license)

この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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