パタゴ二アはたびたび、消費者に彼らの商品を買わないよう勧める広告を出す。「このジャケットを買わないで」 ブランドを広めるのに賢い戦略だ。会社の良心をアピールできるし、禁じられたことによるジャケットへの魅力を喚起できる。シーアンによれば、この広告のもう一つの目的は消費者に自分の消費スタイルを見直してもらうことだ。「自分の生活を見つめ直し、問いかけてほしいんです。今年の冬は寒いからこのジャケットが必要なのか、それとも単に所有したいだけなのか」公式に表明しているわけではないものの、パタゴニアは「マインドフルな消費」と言われるムーヴメントの一翼を担っている。(デイヴィッド・ゲレス)
書籍マインドフル・ワーク(デイヴィッド・ゲレス著)の中に
マインドフルな消費という新しい買い物の考え方が紹介されています。
買い物する際にも、自分の生活を見つめ直す習慣を取り入れることで
私たちは自分と仲間、そして地球とも仲良くできるのです。
購入の時に、自分が本当にその商品が必要なのか?と自問することで
私たちは自分に正直に生きられるようになります。
マインドフルな消費はマインドフルネスと同様に、理屈はシンプルだが実践するのは難しい。買い物をしようとするたび、その動機やそれが何のためなのかを真剣に問わなければならないからだ。そうすることで、何が欲しいかではなく、何を必要としているかについてより自分に正直に考えるようになる。また、買った食品や商品、受けたサーヴィスについて、それがどんな環境や条件のもとで作られたり為されたりしているのかを調べることも必要になる。このムーヴメントについて語るときによく引用されるのが、エモリー大学とカリフォル二ア州立専門技術大学の教授による論文で、そこには「マインドフルな消費は、消費したことで起こる考えや態度を意識することから始まる」とある。
消費する時に、自分の健康やエコについて考えることで
自分を少しづつ改善できるようになりますし
この習慣によって、余計なものを買わなくなるので、断捨離にもつながります。
マインドフル・ワーク 「瞑想の脳科学」があなたの働き方を変える |
マインドフルな消費は私たちを癒やし、世界を癒やす手段だ。(ティク・ナット・ハン)
マインドフルな消費は、個人や企業に消費の本当の意味を問いかけているのです。
自分の購買習慣の背後にある動機を見極めるようなると
私たちは自分の行動に責任を持とうと考え始めます。
環境に優しくないものや、今不要なものを私たちは買わなくなります。
消費者の企業に対する接し方も変わっていき
パタゴニアのような会社がだんだんと評価されるようになってきました。
マインドフルな消費者は、安易にクレジットカードを取り出す前に、その商品やサーヴィスの原料調達から生産、流通、配達までに思いを馳せるのだ。モノを買うなと言っているわけではない。生きていくためにモノを購入することは必要だし、誰もが自分の人生を生き、経済もサポートしなければならない。だが何かを消費するときには、私たちはもっとマインドフルになる必要がある。利益の追求だけでなく、従業員、地球、そして社会を気遣うような企業を支持していかなければならないのだ。
企業が原料調達から製造、販売までの過程でどんな動きをしているかをチェックすることで
私たちは、原産地や工場で働く労働者や地球環境について意識し始めます。
マインドフルになることとは、人と地球にやさしくなることなのです。
Google、エトナなどマインドフルな経営は、会社を強くするという事実もありますから
経営者、消費者の双方がマインドフルになることは大いに価値のあることなのです。
今日もお読みいただき、ありがとうござました。
瞑想の関連記事は、こちらからお読みください。
Googleの事例はこちらをご覧ください。
私の好きな本や自分の著書をピックアップしています。
ぜひ、書籍の表紙をクリックしてご一読ください。
ソーシャルメディアを武器にするための10カ条 [ 徳本昌大 ] |
photo credit: Patagonia Argentina via photopin (license)
コメント