ジョシュ・デイヴィスの成功する人は、2時間しか働かないの書評

真に生産的になるのに必要なのは、効率性を捨て、かわりに毎日、結果を出せるとびきり最高の2時間をつくる条件をそろえる、ただそれだけでいいのです。(ジョシュ・デイヴィス)

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PDFA習慣術の徳本昌大です。
今日は生産性を高めるジョシュ・デイヴィスのメソッドを紹介します。
彼の成功する人は、2時間しか働かないから
最小の時間で最大の効果を発揮できる脳の活用法を学ぶことにします。
本書のオリジナル版のタイトルは、Two Awesome Hoursですから
2時間しか働かないというよりは、素晴らしい2時間を過ごそう!
しっかりと集中しようという意味合いが強いと思います。

まずは、重要なことをすべき2時間を毎日必ず確保するようにしましょう。
1日2時間であれば、誰でも無理なく作れるはずです。
本当にやるべきことに集中する時間という意味でも
2時間という設定は無理のない数字かもしれません。
(著者のジョシュは、経験を積めば2時間にこだわる必要はないと書いています。)

本書はそのために5つの戦略を実践しようと提案しています。
戦略1:決断の瞬間を見極める
戦略2:心のエネルギーを上手に使う
戦略3:無理に集中しようとしない
戦略4心と身体のつながりを利用する
戦略5:仕事のできる環境をつくる

一つづつジョシュの戦略を見ていきましょう!
戦略1:決断の瞬間を見極める
私たちは一つの仕事に集中したら、なかなか軌道修正はできません。
無駄な時間を過ごさないために、やるべきことをリストに書いて
優先順位を決めながら、日々の時間を大切に使うようにしましょう。
特に朝一と次の仕事に移る瞬間が重要です。
無意識のルーチンで次の行動を決断するのではなく
自分で意識して決めるようにするのです。
決断の瞬間が(次の行動を明確にすること)、1日に価値をもたらしてくれるのです。

戦略2:心のエネルギーを上手に使う
脳はいろいろな選択で消耗することがわかっています。
今日は何を着る?晩ご飯に何を食べる?と考えるたびに脳を消耗させているのです。
人は一日中何かの選択(自己コントロール)をしています。
脳はこの作業で疲れきり、遅い時間になると自制心を失います。
夜、甘いものやラーメンをついつい食べてしまうのにも理由があるのです。
また、集中力を一日持ち続けることは不可能です。

意思決定は精神的な疲労につながり、最大の成果をあげる邪魔をします。
体力や気力を消耗させないように、スケジュールを上手に組むことを意識しましょう。
重要なタスクの前には気持ちや体力を消耗させないようにするのです。

戦略3:無理に集中しようとしない
集中力が続かないのは、当たり前のことなのです。
脳は新しいものに注意を払うようにできているのですから
集中力を持続させるのは、本来とても難しいことなのです。
脳の特性に逆らっていると考えれば、集中できない自分をゆるせます。

まずは、仕事に集中するための2つのスキルを習得しましょう!
■気を散らすものを取り除く
脳は気が散るように配線されているのですから
あらかじめ、必要以上に気を散らすものを取り除くのです。
■心がさまようままに任せる
実は心をさまよわせることがアイデアつくりには効果があります。
カリフォルニア大学のサンタバーバラ校の調査によると
日頃夢想しがちな人の方が創造性が高いということがわかっています。
予測のつかない問題解決のためには、それとは無関係の認知的な作業に取り組んで
心をさまよわせていけば、その問題の創造的な解決策を見つけるのに役立つのです。
生産的な上の空を肯定し、さまよう時間を楽しむことでアイデアが生まれると考え
自分に思いやりを与えましょう。

戦略4心と身体のつながりを利用する
昨日のブログ
にも書きましたが
運動が生産性を高めてくれることがわかっています。
また、食事も脳に影響を与えます。
食べ過ぎや甘いものは脳の働きを悪くすることがわかっています。

自分を怠惰にする食べ物をリストアップしてそれらを避けるようにしましょう。
自分をダメにする、眠くなるおやつや飲み物が必ず見つかるはずです。
頭をフルに回転させるために、何を食べ、何を飲めば良いかを決めたり
1時間後にどんな気分でいたいかを意識すると状況が一変します。
気分転換のためには、コーヒーや甘いジュースではなく
炭酸水を飲むのが私のおすすめです。

戦略5:仕事のできる環境をつくる
生産的な最高の2時間をつくる最後の戦略は
あなたの脳が最高の結果を出せるような環境で仕事をすることです。
仕事をする環境は、あなたが思うよりも多くの面で仕事の成果に影響します。
環境を整えることが、あなたのパフォーマンスを高めてくれるのです。
人の出入りが多かったり、ノイズだらけの部屋では集中できません。
今時のオフィスはオープン型が多いので、集中するのに辛い場合もあります。
そのスペースをどう整頓するか?どんな物を置くか?によって
元気が出る場合もあれば、気が散る場合もありますから、自分の環境に気を使いましょう。

私は広告会社に勤めていた時には、自分のデスクよりオフィスの会議室にこもるほうが
はるかに生産性が高いことを理解していたので
プレゼンの準備や集中したいときには、そこを活用していました。
また、適度のノイズのある居心地の良いカフェは
自分にフィットしているので今でも使っています。
このように最高の2時間を過ごせる場所を準備しておけば、自分のパフォーマンスを高められます。
自分をアクティブにさせてくれるスペースを見つけることも大事です。

また、次のジョシュの言葉はとても参考になります。

最大の成果をあげるべきときを選んで残りの時間はいさぎよく捨ててしまいましょう。なんでもそこそこやるよりも、自分の心のエネルギーを上手に使って、本当に量要な数少ないことを見事にやってのけましょう。

とにかく、1日に2時間自分にとって大事なことをやることを習慣にするのです。
ワクワクを感じることのために時間を使いましょう。
まさに、これが私がオススメするPDFA習慣術の基本です。
また、心がさまよっても気にしないようにしましょう。
少し心がさまよったら、元の大事なタスクに戻ることを意識するのです。
本書の5つの戦略を自分ごと化することで、私たちは人生を有意義なものにできるはずです。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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