密接につながる内輪のサークルの人々は、自分の人生がそのグループに依存しているのではなく、想像をはるかに超えたゆるいつながりの力に依存していることに気づかない。 (ローズ・コザー)
人生は20代で決まる (メグ・ジェイ著)の書評ブログを続けます。
20代の時に自分の好きな人たちとだけつきあうと
よいチャンスに出会えなくなるとメグ・ジェイは指摘しています。
狭い世界で生きてしまうと、弱い紐帯の強みのメリットを得られなくなるのです。
仲のよい友人関係=強い紐帯は、実は新しいことを運んできてくれません。
ローズ・コザーは、それを強い紐帯のもろさと呼んでいます。
以下、本書からメグ・ジェイの言葉を引用しながら、強い紐帯について考えてみます。
「強い紐帯のもろさ」と呼ぶもの、すなわち、親密な友人がいかに人の進歩を阻むかが問題になります。強いつながりは快適さと親密さをあたえてくれますが、支援以外にはほとんど提供するものを持っていません。彼らはふつう似た者どうしですから、共感以上のものをあたえるには似すぎており、膠着状態になっているとさえ言えます。仕事や人間関係について突破口がない状態です。(メグ・ジェイ)
親密な関係からは、実は新しい情報は入ってきません。
いつも一緒にいることで、お互いのことを知りすぎているため
新しい情報は入りづらくなるのです。
このように仲のよい友達は進歩を妨げる存在となり
交友関係が偏るのは、とても危険なことなのです。
逆に、ゆるい関係の友人たちが、価値ある情報を運んできてくれるのです。
人生は20代で決まる [ メグ・ジェイ ] |
ゆるいつながりはあまりに自分と違うように感じられるため、親密になるには文字どおり距離が離れすぎている場合もあります。しかし、そこがポイントなのです。なぜなら、ゆるいつながりの人間は、似通っていて排他的な集団内の人物が持っていない新鮮な何かへと導いてくれたり、材料を提供してくれるからです。わたしたちが知らない事柄や人物を知っていることもあります。ゆるいつながりを介するほうが、強いつながりよりも情報やチャンスがよりたくさん、より早く得られるでしょう。
ゆるいつながりからは、今まで聞いたことのないフレッシュな情報を入手できます。
ゆるいということは、互いの知り合いが重複する率も減るので
新しい友人や取引先との出会いをデザインできます。
「ゆるいつながりは、未知のものを見えるようにしてくれる架け橋だ」と
著者のメグ・ジェイはいいますが
私もこのゆるいつながり(弱き紐帯)から
なんども素晴らしい情報をもらうことで
今までに多くの果実を手に入れてきました。
特に20代は、このゆるいつながりを意識するべきです。
若いうちからこのルールに気づくと、人生が早いタイングでうまくいくようになります。
ゆるいつながりを利用するようにわたしが20代の人に言うと、しばしば抵抗にあいます。「ネットワーキングなんて嫌い」「仕事は自分で探すわ」「わたしには合わない」などがおもな理由です。気持ちはわかりますが、そんなふうに考えている限り、事態は変わりません。仕事や人間関係など、なんであれチャンスを求める時には、ほとんど知らない人々がもっとも事態を打開してくれるからです。新しい機会はたいてい、あなたのグループの外からやってきます。ゆるいつながりを利用しようとしない20代は後れをとります。
若い時から、この弱い紐帯の強みを活用すれば、未来を明るくできます。
ぜひ、20代の若い人に、ゆるいつながりの力を活用してもらいたいと思います。
今日もお読みいただき、ありがとうございました!
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