悟りとは神秘的な何かではなく、完全な心の安定です。悟りを開くというのは、心にある悩み、ストレス、苦しみ、不安がすべてなくなり、もう二度と、怒り、欲、憎しみ、嫉妬などの感情に悩まされない心の状態を得る、ということなのです。(アルボムッレ・スマナサーラ)
自分を変える気づきの瞑想法(アルボムッレ・スマナサーラ著)の書評ブログを続けます。
ブッダの瞑想には、慈善の瞑想とヴィパッサナー瞑想がありますが
今日はヴィパッサナー瞑想についてご紹介していきます。
ヴィパッサナー瞑想は、観察する能力を育てる瞑想法です。
「観察」こそが 「智慧」の入り口だと著者のアルボムッレ・スマナサーラはいいます。
私たちが考えていることのほとんどすべては
生きるうえで必要な 「思考」ではありません。
私たちの脳はいつでもどこでも終始 「思考」しています。
「妄想」「雑念」「主観」「感情」など余計なことが絶えず頭に浮かんでくるために
私たちは今ここに集中できません。
これら 「思考」の渦によって、私たちの目はくもり
事実をありのままに見れなくなってしまうのです。
また、嫌な感情が割り込んでくると、心は事実を否定します。
嫉妬が芽生えると、優秀な人を見ても「それほどでもない」と考え
自分のプライドを満足させて、事実を曲げてしまうのです。
事実を否定する感情が入りこむと人の能力を見誤り
折角のご縁をダメにするなど、自分のためにならないことをしでかします。
自分を変える気づきの瞑想法第3版 [ アルボムッレ・スマナサーラ ] |
これを避けるためには、無駄なことを考えないようにすることです。
著者は瞑想することで、今ここに集中できるようになるといいます。
私たちは、瞑想によって生産性をアップできるのです。
キーワードは 「今の瞬間」。 「今の瞬間」に自分が何をやっているのかということを 「実況中継」するのです。実況中継を始めると、思考できなくなってしまうのです。妄想したくてもできなくなる、そういう簡単な方法なのです。
そのために著者がすすめているのが、ヴィパッサナー瞑想です。
慈善の瞑想にこのヴィパッサナー瞑想を取り入れることで
心の平穏を取り戻せ、ものごとをありのままに見れるようになります。
自分の今の状態を実況中継することで、無駄なことを考えなくなり
私たちは一番大事な今ここに、集中できるようになります。
(瞑想によって)仕事がはかどったり、家族関係、人間関係がうまくいったりします。それよりもありがたいのは、精神的な悩みはすべて消えて、安らぎを感じることです。精神病を治したいと思うならば、ヴィパッサナー瞑想の実践は特効薬です。
この瞑想を習慣化することで、自分の悩みに対して
冷静な態度で対処でき、人生をよりよくできます。
家族や仕事関係がうまくいけば、悩みはほとんどなくなります。
私たちは執着を捨てることで、
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
瞑想の関連記事はこちらから
自分を変える気づきの瞑想法の関連記事はこちらから
私の好きな本や自分の著書をピックアップしています。
ぜひ、書籍の表紙をクリックしてご一読ください。
ソーシャルメディアを武器にするための10カ条 [ 徳本昌大 ] |
photo credit: Captured Heart What the world needs now… via photopin (license)
コメント