大隈良典氏の「文教予算は戦闘機に比べたらたいしたことない」という発言を真摯に考えてみる!

生産性向上

日本の科学は空洞化してしまう。(大隈良典)

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日本の科学における基礎研究に悲観論が広がっています。
先日ノーベル医学生理学賞の受賞が決まった大隅良典氏は
東工大のキャンパスで行われた記者会見で
空洞化するという思いを強く持っている。
残りの現役生活はその対策に力を注ぎたい」と語りました。

また、別のインタビューではこうも発言しています。

ノーベル賞受賞者が多いから日本は素晴らしいんだというのは間違いで、科学研究が空洞化してしまうという危機感は持っています。現役でいられる間はかなりの時間をそういうことに割いてみたい。若い人が5年、10年先まで考えてしたいことをサポートできるようにしたいです。

この数年連続でノーベル賞を受賞しているからといって
日本の未来を楽観視するのは危険だというのです。
若い人をノーベル賞受賞者が自らサポートしなければならないほど
日本の基礎研究は追い詰められているのです。
その一方で科学技術担当大臣の鶴保庸介氏はこう語ったそうです。
以下エキサイトニュースの記事より引用しますが、相当この発言はヤバイと思います。

社会に役立つか役立たないかわからないものであっても、どんどん好きにやってくださいと言えるほど、この社会、国の財政状況はおおらかではない。

実際、この発言を裏付けるように日本の文教予算はこの10年で1割減少していて
大隅氏は「文教予算は戦闘機に比べたらたいしたことない」という
強烈なメッセージを政治家に対して発しています。

文教予算は大したものではなく、広げようと思えば広げられます。また政府予算だけでなく社会全体で支えるものだし、それに応えるのが科学者なのかと思います。日本は個人研究になっていて共有する仕組みができない。海外には学生とも研究成果を共有できる施設があります。

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文教予算を削ることは未来を否定することだと私は考えます。
多くの先人が教育と未来についての名言を残しています。

教育こそが未来へのパスポートだ。明日という日は、今日準備をする人たちのものである。(マルコム・X)

財務省がなぜここまで教育予算を削るのかが、私には理解できません。
基礎研究の予算を減らすことは、未来の日本を弱体化させるはずです。

教育は未来のパスポートで資源がない日本にとっては、最後の砦のはずです。
世界の大学ランキングでも、東大をはじめとした旧帝大は年々順位を落としています。
この状態が続くと10年後には、ノーベル賞の受賞が難しくなっているはずです。
当然、国家の競争力も大学のレベルと同様に劣化しそうで、私は危機感を抱いています。

子供の教育は、過去の価値の伝達にはなく、未来の新しい価値の創造にある。(ジョン・デューイ)

デューイが指摘しているように、教育は未来の新しい価値を創造します。
未来に禍根を残さないためにも、教育・文教予算への配分を高めてもらいたいと思います。

最後に大隅氏の基礎研究の重要性についての名言をご紹介して、本日のブログを終わります。

私は「役に立つ」という言葉がとっても社会をだめにしていると思っています。数年後に事業化できることと同義語になっていることに問題がある。本当に役に立つことは10年後、あるいは100年後かもしれない。社会が将来を見据えて、科学を一つの文化として認めてくれるような社会にならないかなあと強く願っています。

この素晴らしい科学者の応援ができればと思い、このブログを書きました。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

     

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