まず考えたいのは、「解毒」か「栄養補充」か、より自分が必要としているのはどちらか、ということです。言い換えると、「解毒」は「出す」ということであり、食べ方は「農耕民族型」といえます。一方、「栄養補充」は「入れる」ということであり、食べ方は「狩猟民族型」といえます。(内海聡)
内海聡氏の「強い体」をつくる食べ方の書評ブログを続けます。
私たちは自分にフィットした食べ方を選ぶことで健康になれます。
その際、「解毒」か「栄養補充」かをまずは意識しましょう!
■農耕民族型(解毒)の食事→「玄米菜食」「マクロビオティック」など
いわゆる「ま・ご・わ・や・さ・し・い」は農耕民族型の食べ方です。
(豆類、ごま、わかめ(海藻)、野菜、魚、しいたけ(キノコ類)、いも類)や
発酵食品などの昭和の和食などを食べると体の排泄力が高まります。
あまり肉は食べないようにして、食物繊維を意識し
出すことで体を健康に保つ考え方です。
一方で、いも類、穀類、糖類(はちみつや甜菜糖などをとるため)の
「トルプル糖質」で糖質過多となり糖尿病や低血糖症になるデメリットがあります。
■狩猟民族型(栄養補充)の食事→肉、魚、卵などの動物性食品を積極的に摂取する食事法
穀類はほとんどとらない「糖質制限食」がこちらの代表格です。
動物性食品には、体に必要な脂質、たんぱく質のほか、ビタミン、ミネラルも豊富です。
栄養不足で体が弱っている場合には良さそうです。
当然、糖質過多になることはなさそうです
しかし、環境汚染が進む現代では、有害物質がリスクになります。
食物連鎖の上位に行くほど有害物質(毒)を摂取する可能性が高くなります。
この生体濃縮を避けるためには、安全に飼育された肉を食べなければなりません。
つまりは「野菜ばかり食べて出すか」「肉類、魚類をたくさん食べて栄養を補うか」という違いであるものの、それぞれデメリットがあることも見過ごせません。
人それぞれ、体の健康状態にフィットした食べ方があるはずですから
農耕、狩猟のスタイルにこだわるのはよくありません。
逆に、玄米菜食やマクロビなどの実践者(健康おたく)に不健康が多い内海氏は指摘します。
確かにこれらの信者には肌ツヤが良くない人が多いようです。
病気にならない「強い体」をつくる食べ方[本/雑誌] / 内海聡/著 |
つまりは、「野菜ばかり食べて出すか」、「肉類、魚類をたくさん食べて栄養を補うか」という違いですが、それぞれデメリットがあることも見過ごせません。中国薬膳などでも、個々の体質によって合う食べ物、合わない食べ物を指導しますが、それと同様、農耕型、狩猟型のどちらが適しているかは、人によります。同時に、どちらか一方だけに偏るのではなく、両方をバランスよく取り入れたほうがいい場合もあります。
どんな食事法にもメリット、デメリットがあります。
入れる、出す両方の食事法の一長一短を理解して
今の自分に何が最適かを考えましょう。
関連書を開けば、「農耕型」は「狩猟型」の批判をし、「狩猟型」は「農耕型」の批判をし、と、専門家の間でも見方が真っ二つに割れており、大論争が終わる気配はありません。でも、どちらが絶対的に正しいということはなく、いってしまえば、どちらとも、みずからのデメリットには目をつぶっています。そんななかで「自分たちのほうが正しい」と批判し合うこと自体が、不毛としかいえません。
内海氏は栄養たっぷりの「狩猟型」を半分くらい
解毒を意識して発酵食品を重視する「農耕型」を半分ぐらいにするとよいといいます。
両方のメリット、デメリット、自分の体調を掛け合わせて
ベストな食事法を見つけるのが大事ですね。
いずれにせよ、両方のスタイルの「いいところどり」と
食材の質を高めることが重要かもしれません。
本書を読んで、私は少し反省しました。
グルテンフリーにこだわるあまり、最近の私の食事は少し極端で
偏っていたかもしれません。
本書の強い体を取り戻すための食事法を参考にしながら
自分のライフスタイル考え直したいと思います。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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