今の日本人に必要な縦横思考とは何か??

私は特別な人間ではないし、優秀でもありません。ただ、私が常に言っているのは「縦横思考をしろ」ということです。縦は、過去の人の考え方を知ること、つまり本をたくさん読むことです。横は、世界にあるさまざまな考え方を知ること、つまり広く世界に出て旅をすることです。私は本狂い、旅狂いなんですよ。(出口治明)

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「思考軸」をつくれ ― あの人が「瞬時の判断」を誤らない理由を続けます。
様々な問題を抱える日本人は、変化を選択しないわけにはいきません。
過去の日本人の成功体験が通じない時代を生き抜くためには
自分の頭でしっかりと考えることが求められています。
自分の軸がなければ判断すらできませんから、まずは思考軸を作りましょう!

その際、出口氏は「森の姿」をしっかりと捉え、その中の木を育てることだが大事だと言います。
森の姿を見るとは、いまの日本の状態を一歩引いて俯瞰することです。
そして、俯瞰するときには縦横思考をするとよいと出口氏は指摘しています。
出口氏のこの縦横思考とは一体何なのでしょうか?

まずは縦ですが、縦からのアプローチとは歴史を学ぶことです。

人間というのは賢くはありませんが、それでも十数万年前に樹上生活に決別してアフリカの大地に降り立ってから今日まで淘汰されずに生きながらえているのは、出来が悪いなかにも難局を乗り切る知恵をもった人が少なからず存在していたからです。そして、「人間がこれまで何をしてきたか」という記録は、少なくとも過去5000年分くらいは残っています。だから、手ごわい問題に遭遇したら、古今東西の歴史のなかから同じようなケースを探し出して、先達がどのように対処し、その結果どういうことが起こったかを調べてみるのです。

歴史好きな出口氏は日本史だけでなく、世界史を学ぶことが大事だといいます。
世界の英雄がどのように問題を解決したかを学ぶことが重要なので、世界史の教養が欠かせません。
また、失敗事例も反面教師として活用することができます
過去を学ぶことを否定するのはやめたほうがよいと出口氏はいいます。
5000年の人類の歴史の中に解決策は必ずあるはずです。
有史以来、人間の脳の形状もサイズもそれほど変わっていませんから
人間の判断や行動様式は、基本的には変化していないというのがその理由です。

もう一つは、ほかの国や地域から見ること=ヨコ思考です。日本は四方を海に囲まれた島国であり、言語もほかの言語との互換性が低いために、どうしても市民が内向きになりやすい特徴があると思います。それはそれで独自の文化が育つなどよい面もありますが、既に述べてきたように、閉じた世界の内側だけを見ていると思考が硬直化・画一化して、斬新な発想が出にくくなります。そこで、私はいつも何か考えるときには、解を「日本の外の世界」に求めてみるようにしています。

現代社会に目を向けるときも、世界を意識しましょう。
縦思考だけでなく、他の国や地域を見なければ
国境がなくなった現代の競争には勝てません。
新たな動きがアメリカやアジアで同時に起こっています。
答えは海外の動きから見つけるようにすると、面白いヒントが見つかるはずです。
ここから、どんどん思考力が鍛えられるはずです。
そのために、世界の最新の動きをチェックしましょう。
海外の友人を持ったり、情報源を確保しておくとビジネスが上手くいくようになります。

私たちは「縦横思考」で自分を成長させられます。
読書などのインプットをやめてはいけない理由がここにあります。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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photo credit: Piyushgiri Revagar BLUE via photopin (license)

この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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