成功と過剰なライフスタイルは、同じものではない。(ジョシュア・ベッカー)
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ジョシュア・ベッカーのより少ない生き方 ものを手放して豊かになるの
書評ブログを続けます。
私たちは消費が大好きで、過剰なライフスタイルを賞賛しています。
しかし、成功することと過剰な消費は全く別物で、同じように評価するのは無理があります。
多くの努力をはらって成功した人を賞賛するのは正しいのですが
派手な浪費をした成功者を褒めることは、意味がありません。
お金があるからと言って無駄な消費をする生活スタイルより
自分が本当にやりたいことに時間を使う方がはるかに素晴らしいはずです。
成功したからと言って、お金を浪費するのではなく
次の夢を叶えようとしている人を私たちは賞賛すべきです!
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また、安心のためにものを買うという考え方も捨てた方がよさそうです。
私たちは、ものをたくさん所有していれば安心できると考えていますが
これは真実ではありません。
食料と水、衣類、住む家は、間違いなく生活に欠かせませんが
生きるために本当に必要なものはそれほど多くはありません。
ほとんどの人はすで多くのものを自宅に所有しているはずです。
私たちは、「必要なもの」と「欲しいもの」の区別がつかず
「安心」と「快適」を混同していると著者のジョシュア・ベッカーは指摘しています。
安心という言い訳のもと、多くのものを購入しているだけなのです。
広告会社の安心というキーワードに騙されたふりをして
快適のため、あるいは快楽のために、私たちは新製品を購入しています。
私たちは広告に騙されて、住宅や保険、医療サービスなどを買っています。
ものを買うためにはたくさんのお金が必要で、そのために多くの犠牲を払っています。
お金がたくさんあれば、安心できると信じて、過剰な労働を選択しているのです
お金を稼ぐことが重要で家族や友情が犠牲になっても仕方がないと
間違った考えを信じて、自分の人生をダメにしています。
マーガレット クラークは人は、人間関係で安心感がない人は
物質的な所有物により大きな価値を認めるようになるという研究結果を発表しています。
人とのつながりが希薄な人は、ものに頼ってしまうのです。
ジョシュア・ベッカーは、そこから以下の結論を導き出します。
私の見たところ、その逆のこともいえるようだ。物質的な所有物を過大評価する人は、人間関係を過小評価し、ないがしろにする傾向がある。自分がものに執着する理由のーつは、ものが与えてくれる安心感を求めているからだ。そう判断した人は、今度から買うものも所有するものも減らし、身の回りの人との関係を大切にしてみよう。
ものに頼るのではなく、人間関係を重視することで
私たちは安心感を得られ、幸せを感じられるようになります。
人生に安心感が欲しいなら、お金と所有物を過大評価するのではなく
家族や仲間とのつながりを意識した方がよいのです。
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