宅急便の残業問題を解決するためのいくつかのアイデア。

解決には幅広い取り組みが必要だ。宅配業者は人材確保やサービス向上に向けた、適正な利益の確保が課題となる。ヤマトが27年ぶりの全面値上げに踏み切るのはこのためだ。受け取り側は、再配達を減らすのに協力する必要がある。宅配ロッカーは新築マンションの9割に設置されているとされるが、パナソニックによると戸建は1%に満たない。(読売新聞の記事より)


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今日の読売新聞に宅配便サービス競争限界とという記事が紹介されていました。
アマゾンのヘビーユーザーである私にとっては
ヤマト運輸は重要なパートナーなので、ぜひこの問題を解決してもらいたいと思います。
今日は解決のためのアイデアをいくつか紹介したいと思います。

ヤマト運輸のアマゾンの配送料金は相当安いと指摘されていますが
あれだけの荷物を日本水準のサービスで維持するのは
相当大変なことは素人目にもわかります。
社員や配達員の方のサービス残業の上に成り立っていることが明らかになった以上
様々な解決策を組み合わせていくべきです。
オンライン販売の成長によって、配達される荷物はしています。
その中で問題になっているのが、再配達の増加です。
一人暮らしの住人が増える中で、平日に昼間受け取るのはとても難しくなっています。
勢い、平日夜間と休日に荷物が集中し、ドライバーさんの負荷を高めています。

現在、宅配ロッカーを増設することが話題になっていますが
古いマンションや戸建ての家には普及していません。
パナソニックから戸建ての宅配ボックスが発売されるようですが
価格は相当高く、導入できるのは一部の富裕層に限られます。
都道府県や市町村からの補助金がなければ、普及は難しそうです。

また、宅配業者同士の連携による一括配送の取り組みをもっと強化すべきです。
今日のニュースでもヤマト運輸は佐川急便、日本郵便などと連携し
高層ビルで荷物を1社に集約し、一括して届けることを明らかにしました。
高層マンションや戸建て住宅にまで広がれば
配達員の労働時間を短縮するだけでなく、渋滞を解消したり、コスト削減にもつながります。

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駅での荷物の受け取りが増えれば、配達員の再配達を減らせます。
しかし、駅の宅配ボックスの宅配ロッカー受け取りも数に限りがありますから
ロッカーを増やすためには時間がかかります。
そのためのフォロー策として、会社での受け取りを優遇すると良さそうです。
小さな荷物はオフィスで受け取るキャンペーンは、すぐに効果が出るはずです。

私の家は在宅率が高いので、比較的再配達は少ないですが、
それでも、月に何回かはドライバーさんに再配達をお願いしています。
アマゾンは本の利用が多いので、その時にはドライバーさんの手間を省くため
直接の手渡しにこだわらず、玄関前に置いてもらうように事前にお願いしています。

ヤマト運輸の創業者の小倉昌男氏は、以下の名言を残しています。

自分の都合だけを考えて商売を続けていると、会社は駄目になります。(小倉昌男)

宅急便の素晴らしいサービスを維持してもらうためには
企業努力だけでなく、顧客の方も運送会社に協力すべきです。
荷物をまとめる、時間指定をゆるくするなど、自分ができることから実践してみましょう。

今日もお読みいただき、ありがとうございました!

      

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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