どんなものでも「修正」は可能だ。ごくあたりまえのアイスクリームコーンも、1人の商人が行った「修正」の結果生まれたものだ。(マイケル・マハルコ)
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修正という行動がアイデアを生みだす!
アーネスト・ハムウィをご存知でしょうか?
彼は1905年に開かれていた世界博覧会に
紙のように薄いペルシア風ワッフルを売ろう出展します。
当初それは温かいワッフルだったのですが
ある光景がヒントになり、それに修正を加えます。
彼は何日もの間、道行く人たちが彼の店を通り過ぎて
近くのアイスクリーム売場に行ってしまうのを見ていました。
そして、ついに彼は自分のワッフルに修正を加えます。
アイスクリーム売場のお皿がなくなると
彼はワッフルを円錐形に丸めて冷やし
そのてっぺんにアイスクリームを載せてみたのです。
アイスクリームにはワッフルコーンという常識がここから生まれたのです。
先日のブログで「SCAMPER」というフレームワークを紹介しましたが
今日はこの続編で、MのModify(修正)とMagnify (拡大)について書きます。
一応「SCAMPER」について、おさらいしますが
アイデアを作る時に以下のフレームワークで
自分に質問を投げかけることで面白いヒントが見つかります。
S=Substitute 代用品はないか?
C=Combine 結びつけられないか?
A=Adapt 応用することはできるか?
M=Modify or Magnify 修正、あるいは拡大できないか?
P=Put to other uses 他の用途はないか?
E=Eliminate or minify 削除するか、削減することはできないか?
R=Reverse or Rearrange 逆にするか、再編成できないか?
新しいアイデアつくるために、対象物に修正を加えてみましょう。
例えば、クリップの製造メーカーが自社製品の改良をする場合に
どんな修正を加えられるでしょうか?
サイズや色、素材、デザインに修正を加えるだけで
様々なクリップを作れます。
キャラクターの描かれたカラフルなクリップをセット売りすれば
単価をアップしたり、ギフト用の商品として売り出せます。
このように修正という視点を加えるだけで、アイデアが次々に生まれてきます。
子供のようなクリエイティブ・マインドを取り戻して
対象物に修正を加えれば、すごいアイデアを作れるはずです。
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「拡大」もアイデアづくりには効果的
対象物をMagnify (拡大)することも考えてみましょう!
この拡大という作業をするだけで、アイデア作りは相当楽になります。
対象物を大きくしてみるだけで、新たな気づきを得られるので
サイズの変換をどんどん行いましょう。
大型車専用の中古車ディーラで店舗に特徴づけを行ったり
巨大なサイズを扱う靴やスポーツエアの専門店などのアイデアがすぐに作れます。
逆に、サイズを縮小することもありですね。
ミニマリストになったつもりで、対象物をどんどん削ぎ落としていくのです。
日本の家電メーカーとは逆の発想で
機能をなくすことで、デザインがシンプルになります。
余計なものはいらないと思っている顧客をイメージすれば
アイデアの幅が広がります。
スティーブ・ジョブズになったつもりで、対象物をミニマム化してみましょう。
まとめ
アイデア作りには、SCAMPERのフレームワークが欠かせません。
2つのMのModify、 Magnify 修正、あるいは拡大はすぐに使える発想法です。
困った時には対象物に修正を加えたり、サイズ感を変えてみましょう。
そこに他のアイデアを組み合わせるとより多くのアイデアが生まれてきます。
街を見ながら、様々なもののサイズを変えてみるトレーニングをすると
普段からこの手法を使えるようになります。
また、アイスクリームのコーンを見るたびに
SCAMPERのフレームワークを思い出すのもよいでしょう。
日常にSCAMPERのフレームワークを取り入れるとアイデア作りのプロになれます。
今日もお読みいただき、ありがとうございました!!
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